世界の流れ2014

国際一般
 2・13 メキシコで「第2回核兵器の人道上の影響に関する国際会議」始まる。140を超える国の政府代表や学者らが参加
 5・6 米英ロ中仏の核保有5カ国が、中央アジア諸国に対する核兵器の使用などを禁じる中央アジア非核地帯条約議定書に調印
 5・15 ファストフード産業を対象に、最低賃金を引き上げる声を広げる「ファストフード世界同時アクション」、世界30カ国余で同時に実施
 9・16 第69回国連総会が開幕。クテサ議長が飢餓・貧困、過激派の台頭、エボラ出血熱など「世界は前例のないほど重要な課題に直面している」と演説
 9・18 国連安保理が西アフリカで広がるエボラ出血熱対策で緊急会合を開催。「国際平和と安全保障の脅威になっている」として各国に緊急支援を求める決議を採択
 10・10 パキスタンで女性が教育を受ける権利を訴え、イスラム武装勢力タリバンに撃たれ重傷を負ったマララ・ユスフザイさん、インドの児童権利擁護活動家のカイラシュ・サティアルティさんにノーベル平和賞
 12・1 国連気候変動枠組み条約第20回締約国会議(COP20)がペルーで開幕。2020年以降の国際協定の枠組みを話し合う
 12・8 「第3回核兵器の人道上の影響に関する国際会議」がウィーンで開幕

アジア・太平洋
 2・11 中国と台湾の関係を担当する双方の官庁トップが初の公式会談。信頼醸成につながる対話メカニズム構築で合意
 3・27 フィリピン政府とイスラム武装勢力モロ・イスラム解放戦線(MILF)が自治政府樹立を盛り込んだ包括和平合意に調印
 4・16 韓国南西部の珍島沖で客船が沈没。修学旅行の高校生ら295人が死亡、9人が行方不明
 5・22 タイのプラユット陸軍司令官がクーデターを強行。タクシン元首相派の政権が崩壊
 5・26 インド総選挙で勝利したヒンズー教宗派主義政党・インド人民党のモディ首相が就任
 9・21 アフガニスタンのガニ新大統領が就任。2001年に米軍などが武力侵攻しタリバン政権を倒して以来、初めての選挙による政権交代
 9・28 香港で行政長官選挙の民主化を求める学生らが街頭占拠を開始。警察による強制排除で12月15日に終結
 10・20 インドネシア大統領に庶民生活重視政策を掲げたジョコ・ウィドド前ジャカルタ特別州知事が就任
 11・12 ASEAN首脳会議が2015年の共同体創設後の「ビジョン宣言」を採択。日米中なども含めて武力行使放棄の「法的拘束力を持つ文書」策定を提唱
 12・31 アフガニスタンに駐留する国際治安支援部隊(ISAF)の戦闘任務が終了。米軍は引き続き駐留

欧州・ロシア
 1・22 欧州連合(EU)執行機関の欧州委員会がEUの温室効果ガスを2030年に1990年比で40%削減する目標を提示
 3・17 ロシアのプーチン大統領がウクライナ領土のクリミア半島の編入条約に署名
 5・11 ウクライナ暫定政権が違法とする東部ドネツク、ルガンスク両州の住民投票で、親ロ派が独立賛成多数の投票結果を公表
 5・25 欧州連合(EU)の欧州議会選挙が開票され、二大会派の中道右派・中道左派が後退。極右勢力が議席を増やす一方、南欧3国では左翼が前進
 6・25 ウクライナ大統領選で親欧米派のポロシェンコ氏が当選。6月の就任後に親ロシアの東部2州を訪問する意向を表明
 7・1 ウクライナのポロシェンコ大統領が東部での親ロ派武装勢力への軍事作戦を再開
 7・17 アムステルダム発クアラルンプール行きのマレーシア航空旅客機がウクライナ東部ドネツク州内で撃墜され、搭乗の298人全員死亡
 9・5 ウクライナ政府と同国東部の親ロシア派勢力がベラルーシのミンスクで停戦に合意。協議にはロシア、欧州安保協力機構(OSCE)が参加
 9・18 英スコットランドで独立の是非を問う住民投票を実施。独立反対が約55%となり、独立は否決

中東
 1・20 イラン、核協議合意「第1段階」措置の一環として濃縮度20%の高濃縮ウランの生産を停止
 4・1 パレスチナ、国際機関加盟申請へ向け、アッバス議長が申請書に署名
 4・29 リビアで、武装勢力が国民議会(国会)の建物に乱入し銃撃。「内戦」状況深まる
 5・29 エジプト大統領選で、シシ前国防相が当選
 6・2 パレスチナでファタハとハマスが統一政権樹立で合意
 6・10 イラク北部で支配地域を広げていた過激組織「イスラム国」が同国第2の都市モスルを制圧。その後「人質」処刑映像の公表などで波紋広がる
 7・8 イスラエルが、パレスチナ自治区ガザへの大規模攻撃を開始。8月26日に停戦合意
 8・8 米軍機、イラク北部の「イスラム国」陣地に対して空爆を開始
 8・10 トルコで大統領選が行われ、エルドアン首相が勝利
 9・10 イラクで「挙国一致」に向け、アバディ内閣発足
 9・10 米、対「イスラム国」空爆をシリアに拡大する方針を表明。22日に初空爆実施
 10・26 チュニジア国会選挙で世俗派政党「チュニジアの呼び掛け」が第1党に。12月21日の大統領選決選投票でも、同党のカイドセブシ前国会議長が当選
 11・24 イラン核問題をめぐる最終的包括交渉は、交渉期限を2015年6月末まで再延長することで合意

中南米
 1・29 中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)の第2回首脳会議は、地域統合と各国の共同を改めて呼び掛ける「ハバナ宣言」を採択
 4・6 コスタリカの大統領選挙が行われ、野党・中道左派、市民行動党のルイス・ソリス氏が当選
 4・21 ボリビアのモラレス大統領は、月額の最低賃金を2割引き上げることで労組代表と合意。昨年のインフレ率を大きく上回る引き上げ率が実現
 6・5 パラグアイで開催された米州サミット準備会合で、来年4月開催の第7回サミットにキューバを初招待することを承認
 6・15 大統領選決選投票で、反政府武装集団「コロンビア革命軍(FARC)」と和平交渉を進めるサントス氏が得票率51%で批判勢力の候補を破り当選
 10・1 チリで大企業への法人税増税を中心とする税制改革法が施行。増税分の約半分を、教育の質の改善と無償化に充てる
 10・12 ボリビアで大統領選挙が行われ、左派現職のモラレス氏が約60%を獲得し圧勝
 10・26 ブラジルで行われた大統領選決選投票で、左派・労働党の現職、ジルマ・ルセフ大統領が、僅差でブラジル社会民主党アエシオ・ネベス党首を破り、再選
 11・30 南米ウルグアイの大統領選決選投票で左派与党連合のタバレ・バスケス前大統領が勝利。2005年に発足した革新政権は3期目に

北米
 1・28 オバマ米大統領が一般教書演説で、経済成長と格差是正のための最低賃金引き上げを提起。大統領令の行使も表明
 3・4 米国防総省は軍事戦略の基本方針「4年ごとの国防計画見直し」(QDR)を発表。米陸軍を大幅に削減する一方、中国やイランの「接近阻止・領域拒否戦略」を念頭に、海空軍の戦力を維持・強化する構え
 3・27 オバマ大統領が国家安全保障局(NSA)による国内電話通信記録の収集停止を発表。監視対象を限定し、取得するデータの範囲も縮小。データの保管は通信会社に委任
 6・19 米大統領、イラクへの軍事顧問団派遣を発表。最大300人をバグダッドなどに派遣し、イラク治安部隊を支援
 10・22 カナダの首都オタワの連邦議会議事堂前で警備の兵士が男に撃たれ死亡。議会内でも30発程度発砲
 11・4 米中間選挙で与党民主党が大幅減。両院とも野党・共和党が過半数を確保
 11・24 中西部ミズーリ州ファーガソンで8月に白人警官が黒人青年を射殺した事件で、地元の大陪審は同警官の不起訴を決定。抗議広がる
 12・17 オバマ大統領、キューバとの国交正常化交渉開始を発表
(
2014年12月31日,「赤旗」)