【シリーズ被爆70年】

　国連総会第１委員会が核兵器禁止条約の交渉を行う会議を来年開くとした決議案を採択した際、日本政府が反対したことについて、婦人民主クラブは２日、櫻井幸子会長の抗議声明を安倍晋三首相と岸田文雄外相に送付しました。
　声明は「この決議を大きな歓（よろこ）びをもって受け止める一方、これに反対した日本政府に対し限りない怒りと恥ずかしさを覚える」と指摘。「唯一の被爆国として、１２月の本会議では交渉開始に賛成して条約づくりに協力することを強く求めます」と訴えています。
( ２０１６年１１月０３日，「赤旗」)

核兵器禁止条約／広島市で宣伝／政府情けない

　核兵器禁止条約の交渉開始の決議を国連総会第１委員会が採択したことを受けて、被爆地広島の日本共産党は１０月２９日、広島市中区のメルパルク広島前で宣伝しました。党広島市東地区委員会は毎週２回、戦争法廃止を求める昼休み宣伝を続けており、決議案の採択を受けて党広島県委員会が合流したもの。
　党県委員会の小浜一輝書記長、角谷進副委員長、党市東地区委員会の大西理委員長ら７人が参加し、決議の採択を知らせるビラを配布。大西委員長がハンドマイクで「日本政府は、米国など核保有国と同調して決議案に反対した。唯一の戦争被爆国の政府にあるまじき情けない態度だ」と訴えました。
(２０１６年１１月０１日，「赤旗」)

核兵器禁止条約交渉反対に抗議／大阪原水協／和歌山の非核４団体

大阪原水協
　国連総会第１委員会で核兵器禁止条約開始決議が採択され、日本政府が決議に反対したことを受けて、原水爆禁止大阪府協議会の岩田幸雄理事長は３１日、安倍首相に抗議文を送付しました。「核兵器を禁止する国際的な枠組みづくりの一歩として、この決議の採択を心から歓迎する」と表明。一方で、日本政府がこの決議に反対の態度をとったことに、「満身の怒りを込めて厳重に抗議します」とのべ、「日本政府が、被爆者や核兵器廃絶を願う圧倒的国民の声よりもアメリカの圧力を重視という卑屈さを証明した」と批判しています。今回の行為が誤りであったことを認め、被爆者・国民に謝罪し、国連総会本会議では賛成し、被爆国として核兵器全面禁止交渉の先頭に立つことを求めています。

和歌山の非核４団体
　元和歌山県原爆被災者の会（楠本熊一元会長）、非核の政府を求める和歌山県民の会（西村佳三代表）、核戦争防止和歌山県医師の会（奥村明春代表）、原水爆禁止和歌山県協議会（茂野和廣理事長）の非核４団体は３１日、国連総会第１委員会で圧倒的多数で採択された核兵器禁止条約交渉決議に日本政府が反対したことに対し、抗議文を安倍首相あてに送付しました。
　抗議文は、決議採択を「国際社会は、核兵器の禁止へ向けて歴史的な一歩を踏み出した」と高く評価。核兵器の禁止・廃絶がもはや後戻りできない大きな流れになっていることを強調する一方、「日本政府は、唯一の戦争被爆国にもかかわらず、米国の圧力に屈し決議に反対した」と糾弾。国連総会本会議では、被爆国にふさわしい役割を果たし、決議に賛成するよう強く要求しました。
(２０１６年１１月０１日，「赤旗」)

平和ねがう秋／札幌「原爆パネル展」／宮城・白石「戦争展」

札幌／「原爆パネル展」
　札幌市の地下街で１０月２６～２８日、「２０１６年国連軍縮週間（１０月２４～３０日）～ヒロシマ・ナガサキ原爆パネル展」が開かれました。原水爆禁止北海道協議会の取り組みで、札幌市が後援しました。
　「原爆孤児」をはじめ「黒い雨」や「母と子」などの絵や写真２９点が展示されました。
　女性は「広島の原爆資料館に行きました。胸が苦しく最後まで見られませんでした。悲惨な現実をよく見ないといけませんね」と一つ一つ、食い入るように見ていきました。
　２人連れの女性は「被爆したヒロシマとナガサキの写真を初めて見ました。二度とあんなことは起きてほしくないです」と話しました。

宮城・白石／「戦争展」
　悲惨な戦争を二度と繰り返させない―。宮城県の白石憲法九条を守る会は１０月２８～３０日、白石市内のいきいきプラザで「第５回平和のための戦争展」を開催しました。この取り組みは毎年恒例。
　戦時中に使われていた教科書や生活用品、軍服のほか、福島市の田沢・清水町・蓬莱九条の会から借り受けた原寸大の模擬原爆の模型や、旧制・白石中学校（現・白石高校）の教員時代に出征し、戦後岩手大学の教授を務めた上田仲雄氏に、出征時に送られた激励の日章旗なども展示されました。
　戦時中の教科書を見ていた松井美子さん（７２）は「よく保存していたなと感心しました。教科書を見るとどのように『戦争や天皇のために』と教育されたかがよく分かります」と話しました。
　紙芝居や写真家・後藤東陽氏の戦争体験談、杉山茂雄弁護士を迎えての憲法カフェも開きました。
(２０１６年１１月０１日，「赤旗」)

核兵器禁止条約の交渉開始／反対の日本政府に抗議続く

　国連総会第１委員会で核兵器禁止条約交渉開始の決議が採択され、日本政府が同決議に反対したことに対して、各団体から引き続き声明が出されています。

　全日本民主医療機関連合会（全日本民医連）は、岸本啓介会長の声明を発表。決議の採択を「心から歓迎する」とのべ、「ヒロシマ・ナガサキを体験し、いまなお苦しむ被爆者をかかえる日本政府が『核兵器は必要』だという立場に立つことは決して許されない。本会議で、日本政府は被爆国にふさわしく、決議案に賛成するよう求める」としています。
　核戦争に反対する医師の会は、決議に賛成した国々に敬意を表し、交渉開始を求めて運動してきた国際ＮＧＯや市民団体への感謝・連帯を表明しています。日本政府に対して「断固抗議します」とのべ、核兵器の廃絶条約交渉開始に向けて、積極的役割を果たすこと、核兵器完全廃絶に向けた法的拘束力のある文書を締結する立場で来年開かれる核兵器禁止条約会議に参加することを求めています。
　日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ委員会（日本ＡＡＬＡ）は、今回の決議を心から歓迎すると同時に、決議案に反対することを促したアメリカ政府、それに同調した日本政府に抗議するとのべています。「こうした日米両政府の態度は、世界の世論に包囲され、追い詰められた姿そのもの」だと指摘。決議の促進に努力し、核兵器のない世界の実現へ向けて運動を進めるとしています。
( ２０１６年１１月０１日，「赤旗」)

日印原子力協定締結へ／原発輸出可能に／核兵器開発に手貸す

　日本、インド両政府は、１１月中旬にモディ首相が来日し、安倍晋三首相と会談するのに合わせ、日本からインドへの原発輸出を可能にする原子力協定に署名する方針を固めました。政府関係者が３１日、明らかにしました。
　日本が核不拡散条約（ＮＰＴ）非加盟国と原子力協定を締結するのは初めて。核保有国であるインドへの原発輸出は核兵器開発に手を貸すことにつながります。唯一の被爆国である日本が絶対に踏み込んではならない道です。
　同協定をめぐっては、インドの核実験や軍事転用を防ぐ措置が焦点となっていました。２０１５年１２月のインド・ニューデリーでの日印首脳会談で、締結について大筋合意。その際、安倍首相は「唯一の被爆国」の立場から、インドが核実験を再び実施した場合は協力を停止する方針を伝えていました。しかし、核実験を行わない限り、日本が輸出した原発が稼働して核兵器開発につながることに変わりはありません。
　日印両政府は旧民主党政権下の１０年から締結交渉を開始。１１年３月の東日本大震災による東京電力福島第１原発事故を受けて一時中断しましたが、安倍政権下の１３年から交渉を再開していました。
( ２０１６年１１月０１日，「赤旗」)

被爆者の訴え、欧州動かす／高校生〝恐怖で衝撃〟・ドイツ／署名運動、教授ら称賛・イギリス

　日本の被爆者らがヨーロッパを遊説して、被爆体験や核兵器廃絶の思いを語り、「ヒバクシャ国際署名」を訴えて交流を広げています。イギリス、ドイツからリポートします。

高校生〝恐怖で衝撃〟／ドイツ

　【ボン（ドイツ西部）＝島崎桂】当地のボン市立ボン・ボイル統合型総合学校で４日、「被爆証言を聞く会」が開かれました。広島で生後９カ月で被爆した佐久間邦彦さん（７１）＝広島県原爆被害者団体協議会理事長＝が自身の体験を証言。戦争と原爆がもたらした惨劇に、参加した第１１～１３学年（日本の高校１～３年に相当）の生徒ら約１００人が、時折表情をこわばらせながら聞き入りました。
　会を主催した生徒たちは、自国以外の戦争の歴史を知りたいとの思いから、平和団体「ドイツ平和協会」に打診。９月３０日～１０月２日にベルリンで開かれた国際平和ビューロー（ＩＰＢ）世界会議に参加した佐久間さんを知り、招待を決めました。
　遊説団には佐久間さんに加え、全労連副議長の長尾ゆりさんと、西さがみ原水協（神奈川県）の大石舞さん（３１）も参加しました。

地上で４０００度に
　地上で４０００度に達する熱線や放射線を伴う原爆の被害を語った佐久間さんは、母親から聞いた話をもとに、やけどを負った被爆者は「声を聞かないと肉親かどうかさえわからない状態だった」と説明。腎臓と肝臓をたてつづけに患った経験を交え、「放射線は目に見えず、においもせず、いつ影響が出るかもわからない恐ろしさがある」と語りました。
　また、戦争の愚かさや核兵器の非人道性を示し、「戦争も核兵器もない世界」の実現に協力を求めました。
　大石さんは、戦後７０年以上にわたり平和を求めてきた被爆者の苦難や実績に触れ、「私たち若い世代が被爆者の思いを引き継ぎ、その経験を語り継ぐ必要がある」と呼びかけました。
　証言後には、被爆直後の医療体制の有無や被爆者のその後の生活に関わる多くの質問が寄せられました。
　「熱線で溶け落ちた皮膚を引きずって歩く（被爆した）人たちの話には、恐怖で鳥肌が立った」と語るのは、初めて被爆証言を聞いたというザラ・ファイファーさん（１８）。ドイツにも北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）の核兵器が配備されていることに驚きを示し、「核兵器で守られる安全なんてない。核兵器が存在していること自体が何より危険だから」と話しました。
　閉会後には、遊説団と生徒たちが交流し、日本から持参した原爆写真の説明や、折り鶴製作が行われました。被爆者生存中の核廃絶を目指す「ヒバクシャ国際署名」には、ほぼすべての生徒がその場で署名。一部の生徒は署名活動への協力を申し出、署名用紙を持ち帰りました。

副市長と懇談
　遊説団は同日、ボン市庁舎を訪ね、同市のアンゲリカ・カペル副市長（環境政党「９０年連合」所属）と懇談しました。
　長尾さんは、労働組合として平和運動に取り組んでいる経験を紹介。「広島・長崎がある戦争被爆国・日本は、戦争と核兵器をなくす先頭に立たなければいけないと考えています」と述べ、署名活動や原爆展開催の協力を求めました。
　カペル副市長は、ボン市で１９８３年、ＮＡＴＯの核兵器配備に反対する３０万人規模の抗議デモが起きた過去を紹介し、「ボンは他市に比べても平和問題への意識が高い」と指摘。「ヒバクシャ国際署名」に快く応じたうえで、長尾さんが寄贈した原爆写真を手に、「市長とも相談し、ぜひお手伝いさせてもらいたい」と笑顔をみせました。

署名運動、教授ら称賛／イギリス

　【ブラッドフォード（イギリス中部）＝阿部活士】「ヒバクシャ国際署名」を呼びかけた被爆者のひとり、日本被団協事務局長の田中熙巳（てるみ）さんと日本原水協代表団（団長・梶本修史さん）は４日、欧州被爆者遊説・イギリスコースとして、前日に続き当地にあるブラッドフォード大学で学生や教職員を前に被爆証言をおこない、平和研究学科の教授陣と核兵器を禁止する条約をめぐる情勢などについて意見交換しました。

「伝統に合致」
　キャロライン・ヒューズ学科長らは、核兵器を禁止する条約を各国に求める「ヒバクシャ国際署名」（英文）を読みながら、「平和推進を学部の使命としてすすめてきた。軍縮や各大陸情勢など研究は多岐にわたるが、この署名運動は、学部の伝統に合致している」と称賛。サインするとともに、イギリス政府が地雷やクラスター爆弾を非人道性の観点から禁止することに賛成しながら、もっとも残虐な核兵器を禁止できない対応には矛盾があるとのべました。
　ニール・クーパー教授は、非人道性より空虚な安全保障上の観点に固執する政府の対応を指摘し、田中さんが「核抑止力」論を打破することが核保有国を追いつめるカギだと語り、意見が一致しました。
　梶本さんは、市民社会の動きとして、「核兵器のない平和で公正な社会を」を掲げ、毎年広島と長崎で開かれる原水爆禁止世界大会の役割を話しました。世界の草の根活動家だけでなく自治体、各国政府代表や国連代表が集うユニークなフォーラムになっていると強調すると、ヒューズ学科長は「すばらしい。平和学を学ぶ学生を数人送り出したいですね」と話題が広がりました。
　遊説は、英国の核軍縮キャンペーン（ＣＮＤ）ヨークシャー支部のマット・フォーセットさんらが企画したもの。一行はその後、イギリスで唯一平和博物館として認定されているブラッドフォード平和博物館を訪問し、クライブ・バレット館長と懇談。日本被団協が作成した「原爆と人間」パネルを贈呈しました。
　バレット館長は、１９５８年の平和行進からイラク戦争反対の写真やプラカードなど、イギリスの平和運動の歴史を示す展示品を一つひとつ説明しながら、当地でいまも続く平和・核廃絶運動を紹介しました。「ヒバクシャ国際署名」にも快く応じました。

基地前行動へ
　夜には、米軍が主導する世界的な盗聴・通信基地であるメンウィズヒル空軍基地前に移動。毎週火曜の夕刻に１６年間にわたって続けられてきた抗議行動に参加。寒風が吹きつける基地前では４０人近い人たちが米国旗を逆さまに掲げて、抗議行動に参加していました。
　田中さんと梶本さんもスピーチしました。梶本さんが、日本でも沖縄をはじめ米軍基地に反対するたたかいが粘り強く続けられていることを紹介。「核兵器も戦争もない世界を」と訴えると、大きな拍手が起きました。
( ２０１６年１０月０８日，

【Page/Top】

被爆者英独遊説に反響／一行が合流し帰路に

　【ロンドン＝阿部活士】被爆者遊説団としてイギリスとドイツを回っていた一行は、７日当地で合流。活動を交流し、日本への帰路につきました。
　交流では、いずれの遊説先でも、核兵器を禁止・廃絶する条約を結ぶことを核保有国や核の傘にある国などに求める「ヒバクシャ国際署名」への反響が強く、若者や自治体関係者から歓迎されたとの発言が続きました。２カ国あわせて約３６０人分の署名が寄せられたことを感想を交えて報告しあいました。
　「軍縮を！　平和の機運をつくるために　世界会議」に先立ってベルリンで開かれた「廃絶２０００ネットワーク」の総会では９月３０日、ヒバクシャ国際署名について、ネットワークとしてとりくむことを決めたことが報告されました。ホームページ上で他団体がリンクできる署名のサイトをつくってほしいなどの要請があったことも報告されました。
( ２０１６年１０月１４日，

【Page/Top】

英国被爆者遊説から／上／アフガン学生が訴え

　日本被団協の田中熙巳事務局長と日本原水協代表団による欧州被爆者遊説・イギリスコースに同行（３日から７日）しました。ニュースだけでは伝えきれなかった話を報告します。
　（阿部活士）

　最初の訪問先は、英国でも平和研究が有名なブラッドフォード大学。「平和学」や紛争の平和解決のあり方を学ぼうと、欧州だけでなく中東やアジア、南米など世界各地から学生が集まっていました。そのため、いろいろな宗教の牧師（チャプレン）の職員がいるユニークな大学です。
　田中さんは学生や職員を前に、自らの被爆体験とともに、核兵器の非人道性と条約で禁止する重要性を語りました。質疑応答では「報復の気持ちは起きなかったのですか」との質問が出されました。
　田中さんは、ちょっと考え込むしぐさをして、「人類のほかの人が味わってはいけない。核兵器は使ってはいけないというのが、私たちの思いです」。
　これを聞いたチャプレン主任のスザンヌ・ヴァーノンさんは「これだけの苦しみを受けた人が報復を求めない。暴力の連鎖ではなく、平和を求めるとの発言に感動した」と興奮ぎみに話します。
　講演も終わる時間に会場に駆け込んできた学生も。アフガニスタンの戦争から逃れたビラルカーンさんです。「私も戦争を体験した。〝平和のために戦争をする〟という論はありえない。一瞬に破壊する町には同じ人間が生きているんだ」
　どんなに国家の安全保障を振りかざしても、戦争には道理はなく、戦争や紛争に苦しむ無辜（むこ）の市民が平和を求めている―。「紛争の平和的解決」を学ぶ青年の思いをみた対話でした。（つづく）
( ２０１６年１０月１９日，「赤旗」)

【Page/Top】

英国被爆者遊説から／下／ゼッケンが連帯の印に

　北ヨークシャーにあるメンウィズ・ヒル空軍基地前の抗議行動に参加した際のこと。代表団は２台の車に分乗し、記者はなぜかひとりだけドイツの基地反対運動家、コニ・シュミットさんのキャンピングカーに。英国の平和団体ＣＮＤ（核軍縮キャンペーン）ヨークシャー支部のマット・フォーセットさんや地元活動家と一緒です。
　むかいに座ったジョン・ビバードさん（５７）は、記者の顔を見るなり、歌を口ずさみます。「Ｓｈｅ　Ｌｏｖｅｓ　Ｙｏｕ」などビートルズの曲ばかりです。記者もサビの部分だけ合わせると、親指を突き出し、「グッド」のサイン。言葉があまり通ぜず知らない仲でも、世界でヒットした名曲で心が通いました。
　基地前には、逆さまにした星条旗を持った人たちが迎えてくれました。星条旗を逆さまにするのは、アメリカのミサイル防衛基地になっている現状への抗議を表しています。
　みんなの前で、「ＮＯ　核兵器　ＮＯ　原発」と書かれた横断幕を掲げた遊説代表団。日本被団協事務局長・田中熙巳さんが「戦争をなくし、核兵器をなくすためにいっしょにがんばっていきましょう」との簡潔な訴えに拍手が起きました。兵庫原水協事務局長で代表団の団長、梶本修史さんは「原発ゼロ　なくそう核兵器　兵庫」と漢字で書かれたゼッケン１０枚を配ります。
　抗議参加者は珍しそうにゼッケンを見ながら、さっそく胸につけてスピーチします。たたかうゼッケンが日英活動家の連帯の印になりました。
　（阿部活士）
　（おわり）
( ２０１６年１０月２２日，「赤旗」)

【Page/Top】

国際署名で世論大きく／国連軍縮週間で集い／日本原水協

　国連軍縮週間（２４～３０日）の２５日、原水爆禁止日本協議会（日本原水協）は、「核兵器のない世界の扉をひらこう！　１０・２５国連軍縮週間のつどい」を衆院第１議員会館で開き、ヒバクシャ国際署名の重要性などが語られました。
　主催者あいさつした安井正和事務局長は、核兵器禁止の法的措置に背を向けている核保有国とその同盟国の態度を変えるには、「草の根からの世論を大きく広げることが強く求められている」と、ヒバクシャ国際署名運動の成功を訴えました。
　９月末に開かれた国際平和ビューロー（ＩＰＢ）ベルリン世界会議に参加した被爆者遊説代表団が報告。全労連の長尾ゆり副議長は「ドイツで特別授業を終えると、生徒たちが国際署名をしてくれた」と話しました。
　パネル討論で３人が発言。日本原水爆被害者団体協議会（日本被団協）の田中熙巳（てるみ）事務局長は、自らの被爆体験を語り、非人道的な核兵器の被害者をつくらないために、「市民社会、被爆者の役割が重要だ」と述べました。
　ノーモア・ヒバクシャ訴訟東京弁護団の田部知江子弁護士は、日本政府が内部被ばく、低線量被ばくを原爆症と認めないのは「核の傘」に固執しているからだと指摘。
　日本共産党の大平喜信衆院議員は広島出身の国会議員として、被爆国にあるまじき核抑止政策からの転換を求めていきたいと述べました。
( ２０１６年１０月２６日，「赤旗」)

【Page/Top】

２０１６国民平和大行進／平和の思い込めた千羽鶴／毎年、行進団に手渡す／落部清子さん島根・雲南

　島根県雲南市を通過する原水爆禁止国民平和大行進（富山―広島コース）に毎年、千羽鶴を託す女性がいます。市内の落部清子さん（８７）＝掛合町多根＝です。今年で１４年目になります。２９日、落部さんは自宅近くの交流センターで行進団を出迎え、自身が折った千羽鶴を手渡し、「平和安全法制（戦争法）なんかやめるべきです」ときっぱり話しました。
　（島根県　桑原保夫）

　この日、行進団が到着する３０分前から待っていた落部さん。暑い中、自宅から千羽鶴を抱え、歩いてきました。行進団が落部さんを訪ねるのは恒例になっています。
　落部さんは現出雲市内の東須佐高等科を卒業後、戦争で岡山県の倉敷紡績岡山工場に動員されました。終戦の年の６月末には工場が米軍機の空襲を受け焼かれました。
　行進の参加者に、「宿舎は焼けませんでしたが怖かったです。市内は焼け野原になりました」と話しました。
　病院船に乗っていた父のいとこは８月６日、広島市内の橋の下で被爆してやけどを負いました。そのいとこを思って千羽鶴を折り始め、孫が手伝ってくれたこともあったという落部さん。「戦争は二度としてはいけない。原爆が二度と使われない、平和な日本でありますように」と語りました。
　行進団の勝部道広さん（５８）は「ずっと千羽鶴を折り、行進に託されていることに驚きました。平和への強い思いを感じます。初めて参加する広島世界大会にこの思いを届け、より強い反戦・平和の運動につなげたい」と話しました。
(２０１６年０７月３１日，「赤旗」)

【Page/Top】

８月の歳時記／「軍歌は弾きたくない」

　○…福井市の自宅の庭畑に、トマトやシシトウ、ナス、ピーマンの夏野菜が並んで実をつけています。ざるに収穫された中玉のトマトは、今年始めたもので、こちらがうまいと聞いた父親が近くで苗を買ってきて育てました。素人の自分には味の違いは、わかりません。「越のルビー」なら、わかりますが。
　○…夏の参院選で憲法が大争点になりました。独裁と戦争への道を打ち破り、平和と民主主義を守るため、市民と野党の共闘が「力を合わせれば、政治は変えられる」という希望を広げています。
　○…最近、黒柳徹子さんの『窓ぎわのトットちゃん』を読みました。困窮する戦時下で、家族のため少しでも生活の糧がほしいのに、バイオリニストだった、トットちゃんのパパが悩みながらも貫いたのは「僕のバイオリンで軍歌は弾きたくない」という思いでした。ママも、これを支持しました。この思いを引き継ぎ、平和と憲法を守る世論をいっそう強めたい。
　（た）
　◇
　６日　広島被爆７１周年
　７日　立秋
　９日　長崎被爆７１周年
　１１日　山の日
　１５日　終戦７１周年
　２３日　処暑
(２０１６年０７月３１日，「赤旗」)

【Page/Top】

平和願い戦争展／さいたま・あすまで

　「２０１６平和のための埼玉の戦争展」が３０日、さいたま市のＪＲ浦和駅西口コルソ７階ホールで始まりました。
　「ちゃんと知りたい戦争のこと」をメインテーマに、「戦争ってなんだ？」「平和ってなんだ？」などの質問に答えるパネルを展示し、スタッフによる解説も受けられます。
　原爆投下直後の被爆地の惨状を表した人形や県立秩父高校の生徒が文化祭で作成した原爆ドームの模型も展示しています。
　企画には若者も参加し、県内在住の戦争体験者のインタビューをまとめた「１０００歳からのメッセージ｣では、高校生が、満州開拓団などの体験を聞き取り、パネルで発表しています。この企画には小学生も参加。昨年の「戦争展」を見て、社会問題に関心を持つようになったという小学６年生の森脇愛さん＝さいたま市＝は東京大空襲の被害者にインタビューし、２カ月かけてまとめました。森脇さんは「このままでは日本が戦争するかもしれない。でも周りの人の関心は低い。戦争についてもっと関心を持ってほしい」と話しました。
　「戦争展」は８月１日までの３日間。時間は午前１０時半～午後６時（１日は午後３時半まで)｡入場無料。
(２０１６年０７月３１日，「赤旗」)

【Page/Top】

試写室／ドキュメント１６知られざる被爆米兵／日本系深夜０・５５／遺族たちの複雑な思いと希望

　広島に投下された原爆によって、投下した側の米兵捕虜１２人も被爆死しました。自国民をも犠牲にした原爆。このことは、長らく遺族にも伏せられていました。日本とアメリカで、兵士たちと遺族の足跡をたどり、いま平和の実現のためになすべきことを考えます。広島テレビ制作。
　被爆者である森重昭さんは、「日本人も米国人も原爆の犠牲者だ」と米兵一人一人を４０年にわたり調査、身元を特定しました。それを知った米兵の妹が語る兄の思い出。無残に殺された多くの人たちにも、それぞれの人生があったことを実感します。ただその心情は複雑です。「原爆はアメリカが開発したものですが」の問いには、「ノーコメント」。
　今も国民の半数以上が原爆投下は正しかったと考えるアメリカ。番組は５月に広島を訪れたオバマ大統領にも、核廃絶実現のための具体策はなかったと指摘します。
　しかし希望も提示されます。森さんと被爆米兵の遺族との交流を描いたドキュメンタリー映画がことし米・ボストンで上映されました。立ち上がって拍手を送る観客たち。世界は必ず核廃絶へ向かうことを確信するシーンでした。
　（森保和史）
( ２０１６年０７月３１日，「赤旗」)

【Page/Top】

原民喜の直筆原稿／広島市に寄託

　広島原爆を題材にした作品で知られる作家で詩人の原民喜の直筆原稿が２９日、広島市に寄託されました。貴重な資料として、同市中区の平和記念資料館（原爆資料館）で保管されます。
　原稿は、妻の長い病床生活を描いた「美しき死の岸に」など４編計１６５枚。１９４９～５０年に文芸誌「群像」（講談社）に発表されました。今年４月に出版元からおいの原時彦さん（８１）に返却されました。
　原は４０歳で被爆し、当時の悲惨な状況を書き留めた手帳を基に、代表作となった小説「夏の花」を執筆。５１年に死去しました。手帳は昨年２月、時彦さんが原爆資料館に寄託しました。
　時彦さんは、原爆の惨劇を描写した「鎮魂歌」の原稿について「筆圧や筆跡から思いを感じ取ることができる」と説明。「世界に広く原爆の惨禍を伝え、核なき世界を実現するため、この資料が活躍することを願う」と話しました。
( ２０１６年０７月３１日，「赤旗」)

【Page/Top】

世界大会成功へ取り組み／広島県原水協が理事会

　広島県原水協（大森正信筆頭代表理事）は２９日、広島市東区で第９４回理事会を開き、今年の原水爆禁止世界大会の成功をめざす取り組みを開始しました。日本原水協の安井正和事務局長が「被爆７１年を迎える原水爆禁止世界大会の意義と課題」と題して講演しました。大森氏は「オバマ米大統領が広島を訪問して述べた『所感』は、核抑止力論に立つものだった。核兵器廃絶の本当の処方箋は、核兵器禁止条約の締結だ」と開会あいさつ。安井氏は「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名を強力に推進し、すべての地域・職場・学園から世界大会へ代表を送り出そう」と呼びかけました。
　「参院選で自公政権を少数派に追い込み、憲法違反の戦争法を廃止するために全力を上げよう」との決議を採択しました。
(２０１６年０５月３１日，「赤旗」)

【Page/Top】

オバマ氏広島訪問を歓迎／核兵器廃絶へ具体策迫る／米の平和運動組織など

　オバマ米大統領が現職の米大統領として初めて広島市を訪れたことについて、米国の平和運動組織やシンクタンクは、歓迎する一方で、核兵器廃絶に向けたより具体的な行動を求めています。
　（山崎伸治、ワシントン＝島田峰隆）

　オバマ氏の訪日前に被爆者との面会などを求める署名を呼び掛けた「平和と正義のための連合」のジャッキー・カバソ共同議長（西部諸州法律基金事務局長）は２７日、オバマ氏が「私たちの呼び掛けに応えて被爆者と会った」と歓迎しました。

保有弁明を批判
　一方で「私たちが軍縮の美辞を大胆な行動で裏付けるよう求めたことには応えなかった」と指摘。広島での演説とは裏腹に「オバマ政権は冷戦終結後のどの政権よりも、減らした核兵器の数が少ない」と同政権の核政策を批判しました。
　原水爆禁止世界大会にもたびたび代表を送ってきた「米首都圏ヒロシマ・ナガサキ平和委員会」は同日、声明を発表。オバマ氏が演説で「われわれが締結している同盟は、自身を守る手段を持つ必要がある」「私が生きているうちに、この目標（核兵器のない世界）を実現できないかもしれない」と述べたことをとらえ、核兵器保有を弁明していると批判しました。
　ワシントンの民間研究所「軍備管理協会」のダリル・キンボール事務局長は、２７日に発表した記事で「歴史的な訪問は核兵器の危険だけでなく〝核兵器のない世界〟というオバマ氏の目標達成に残された行動や課題を浮き彫りにした」と指摘しました。

提案何も示さず
　オバマ政権が核兵器の近代化を追求していることや米国が包括的核実験禁止条約（ＣＴＢＴ）を批准していないことを批判。「オバマ氏は広島で新たなイニシアチブや提案を何も示さなかった」と指摘しました。
　民間研究所「スティムソン・センター」のレイシー・ヒーリー研究員は同日、「オバマ氏の演説は核軍縮へのいっそうの行動だけでなく、〝道徳的な革命〟を求めた」と評価しつつ、「自らの目標である〝核兵器のない世界〟に近づくにはまだ取れる行動がある」と指摘しました。
( ２０１６年０５月３０日，「赤旗」)

【Page/Top】

２０１６国民平和大行進／子どもたちの未来守るため／和歌山のママ行進

　国民平和大行進和歌山―広島コースが２８日、和歌山市入りし１５０人が参加しました。
　出発集会で平和行進和歌山市実行委員会の岩田清彦実行委員長は、オバマ米大統領の広島市訪問を歓迎するとともに核兵器禁止条約の国際交渉を開始するよう強く要求。「草の根から行動しよう」とよびかけました。
　和歌山県原水協の茂野和廣理事長は、被爆者が訴える核兵器禁止・廃絶国際署名の成功を訴え、「ワカケン＠わかやま」の本多朱里弁護士は「戦争法の次は核兵器保有ではないのか」と危機感を表明。「安保関連法に反対するママの会＠わかやま」の島知子さんは、戦争法の廃止を求める２０００万署名を家族と協力して９３０人分を集めたことを報告し「ママの会のメンバーから行動することの大切さを教わりました」とのべました。わかやま市民生協の片山友梨さんは「核兵器は未来を脅かします。子どもたちに平和な未来を」と願いました。
　参加者らは「核兵器をなくそう」「ノーモアヒロシマ・ナガサキ」など訴え市内を行進しました。
( ２０１６年０５月３０日，「赤旗」)

【Page/Top】

オバマ大統領訪問、被爆地の思い／広島平和記念資料館館長志賀賢治さん（６３）語る

黒焦げの弁当箱無念感じとって
　原爆のきのこ雲と、その下にあった都市が壊滅したことは、外国でも知られています。しかし、きのこ雲の下で何が起きたかまでは、まだ伝わっていません。資料館は１９４５年８月６日に起きたことをさまざまな展示で伝えています。オバマ大統領に見てもらえれば大きな意義があると思います。
　そのひとつが、６２年７月に折免（おりめん）シゲコさんが資料館を訪れ寄贈した、中が黒焦げの弁当箱です。それは、原爆で亡くなった中学１年の息子・滋さんの遺体とともに、資料館のある平和記念公園の敷地内で発見されました。
　シゲコさんが弁当箱を寄贈したときの添え書きには、こう書かれています。

〝あゝ無惨〟
　「八月六日朝七時／米、麦、大豆の三種混合飯に／ジャガ芋千切りの油いため／こんな粗末な弁当を　あ、うれしと／よろこんで持って出て　よう食べずに／腹の下に抱きかゝえたまゝ死んでいました／あゝ無惨／頭、顔の骨で見付け出しました」
　資料館には、このような被爆の実相を語る資料が２万点以上あります。記念公園の原爆供養塔には、いまだに名前の分からない遺骨７万人分が納められています。
　原爆で亡くなった人たちは、何があったのかも分からず一瞬で尊い命が奪われました。大統領はそのような人たちの遺品の前に、一人の人間、子を持つ父親としても立つことになります。少年の無念さ、遺族の思いも感じとってほしい。

祖母も母も
　私の祖母は爆心地から１・５㌔、母親は３㌔の場所で被爆しました。あの日、黒い服を着ていた祖母は、上半身にケロイドが残り、腕や指は生涯、曲がったままでした。私は初孫ということもあり、祖母と一緒によくお風呂に入りました。祖母のケロイドはよく覚えています。これが原爆なのかと思いました。
　当時の広島には、体にケロイドが刻まれた人たちが、あちこちにいました。朝鮮人や米兵の捕虜も原爆で亡くなりました。核兵器は廃絶すべきです。その無差別性を考えれば二度と使うべきではありません。
(２０１６年０５月２９日，「赤旗」)

【Page/Top】

オバマ大統領訪問、被爆地の思い／広島県原爆被害者団体協議会副理事長吉岡幸雄さん（８６）

２３人の友と未来焼いた核、廃絶を
　現職米大統領として初めて被爆地・広島を訪問するオバマ大統領。広島県原爆被害者団体協議会の副理事長や広島平和記念資料館の館長の思いは―。
　藤川良太記者

　オバマ氏が訪れる広島市の平和記念公園。そこに広島平和記念資料館があります。原爆の被害を伝える悲惨な写真の一枚に、兵士の顔をあごの方からアップで撮ったカラー写真があります。顔中に広がる皮下出血による紫斑。原爆の放射線による急性症状です。写真の説明書きには、こう書かれています。
　「９月１日に顔と上半身に皮下出血斑が多数出て、２日には意識不明となり、この写真を撮影した夜に亡くなりました」
　広島県原爆被害者団体協議会の副理事長を務める吉岡幸雄さん（８６）は「オバマ氏も展示を見て、今も続く原爆の放射線被害を知ってほしい」と語ります。
　吉岡さんは、爆心地から約１・７㌔の場所で被爆し、現在は被爆体験の語り部をしています。ある女性の語り部の孫は、身体に障害を持って生まれてきました。その女性は「私が被爆したからこんなことになった」と吉岡さんに話し、泣き崩れました。

苦しみ続く
　被爆者のなかには、放射線の影響で脳の発達が妨げられ、知的障害や身体障害がある原爆小頭症の子どもを産んだ人もいます。
　吉岡さんは言います。「原爆は人生をむちゃくちゃにし、今も被爆者を苦しめ殺し続けている。オバマさんは最大の核保有国の大統領として、核兵器の禁止条約の国際交渉に加わり、核兵器廃絶に向けたイニシアチブを発揮してほしい」
　吉岡さんの腕や足、背中の３分の２には今でもケロイドが残っています。若い時に、出張先で銭湯に行ったら、入浴していた人が逃げるようにいなくなった経験もしました。知人の女性の被爆者は、結婚相手の親族から「子どもは絶対に産んではいけない」と言われました。
　吉岡さんは「当時は誤解や知らないものへの恐怖もあり、被爆者は差別された。被爆者とバレないようにするため、自由も何もなかった｣と振り返ります｡

何度も夢に
　被爆したとき１６歳だった吉岡さん。原爆で同級生２３人を一度に失いました。級長をしていた吉岡さんに同級生の死は重くのしかかりました。
　級長として同級生に号令をかける夢を何度も見ました。そのたびに跳び起き、亡くなった友の顔を思い出しました。「死んだ方がいい」。そう思い、睡眠薬を大量に飲んで自殺を図ったことも、一度だけではありません。「原爆は同級生の命を奪い、未来まで焼き尽くした。いかに非人道的で、無差別に人の生涯を終わらせるのか」
　被爆国でありながら国連で、核兵器禁止条約の国際交渉開始を求める決議案に棄権し続ける日本政府。吉岡さんは憤りを隠しません。
　「いまだに１万５０００発の核兵器が世界にはある。核戦争になれば地球は破壊され人類は滅亡する。国際社会で被爆国の政府が核保有国の代弁をするのは許せません」
(２０１６年０５月２９日，「赤旗」)

【Page/Top】

「オバマ大統領は決断を」／徳島原水協が署名行動

　徳島原水協は２７日、徳島駅前で「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」に取り組みました。オバマ米大統領の広島初訪問に合わせて行われました。
　参加者らは「核兵器禁止の交渉を　オバマ大統領　決断して下さい」と書いたカードを掲げ、署名への協力を呼びかけました。
　猪本百合子事務局長は「オバマ大統領は、日本に２度も原爆を落とした国の責任者として、被爆者の苦しみを理解し、核廃絶に向けて率先して行動すべきです」と訴えました。
　署名した牟岐町の男性（７５）は「核兵器が使われたら、人類だけでなく地球が滅亡する。核保有国とりわけアメリカ、ロシアは核廃絶をすすめるべきだ」と語りました。
(２０１６年０５月２９日，「赤旗」)

【Page/Top】

米大統領あて書簡携え／韓国原爆被害者１０人が広島訪問

　韓国原爆被害者協会の沈鎭泰（シム・ジンテ）陜川支部長(７３)ら１０人の訪問団が２７日、広島市でオバマ米大統領に書簡を渡そうと来日しました。直接渡すことはできなかったため、ホワイトハウスへ郵送します。
　書簡は、オバマ大統領に「何の罪もなく日本の侵略と植民地支配による強制徴用と、被爆という二重、三重の苦痛の中で死んでいった韓国人原爆被害者の慰霊碑を訪れて、謝罪し、賠償すること」を要求しています。
　訪問団は同日午前、中区平和記念公園内の同碑前で黙とう。沈支部長は「二度と悲劇が起きないよう、オバマ大統領は核兵器のない世界を目指してほしい」と訴えました。
( ２０１６年０５月２９日，「赤旗」)

【Page/Top】

オバマ氏広島演説／世界はどうみた／「歴史的」と評価／欧州メディア

　【パリ＝島崎桂】欧州メディアは２７日、同日行われたオバマ米大統領の広島訪問について大々的に報じました。各メディアは、オバマ氏と被爆者とのやり取りを詳細に報じるなど、今回の訪問を「歴史的」と評価。併せて、オバマ氏が原爆投下を明確に謝罪しなかった点を大きく取り上げました。
　英ＢＢＣ（電子版）は、「オバマ氏は１９４５年８月６日の記憶は決して消えないと語ったが、米国による世界最初の核攻撃に対する謝罪はなかった」と指摘。１兆㌦を要する米国の核兵器近代化をオバマ氏が承認したことに触れ、「オバマ氏は世界最大の核兵器国の指導者にとどまっていると指摘する声もある」と報じました。
　また、「オバマ氏から数歩離れたところには、いつものように、核兵器発射コードの入ったカバンを持つ軍人が立っていた」とも報じました。
　仏紙リベラシオン（２７日付電子版）は「戦死者を追悼するも謝罪なし」との記事の中、オバマ氏が「『核なき世界』への願いを改めて表明した」ものの、「広島・長崎への核攻撃ではなく、第２次世界大戦での６０００万人の死者についてより多くを語った」と論じました。
　仏紙ルモンドは、被爆者の平均年齢が８０歳を超えたことに触れ、「２０世紀最大の悲劇の被害者の声を聞く時間はほとんど残されておらず、このことがオバマ氏が広島に向かった理由の一つとなったことは間違いない」と論じました。
　仏誌ヌーベル・オプセルバトゥール（２７日付電子版）は、今回の訪問がオバマ氏から後任の米大統領への「遺産」になると指摘。とりわけ、米大統領選で民主党の指名獲得が有力視されるヒラリー・クリントン氏については、「オバマ氏に比べ、核兵器問題への関心が非常に低い」と評しました。
( ２０１６年０５月２９日，「赤旗」)

【Page/Top】

主張／オバマ氏広島訪問／核なき世界へ具体的行動こそ

　伊勢志摩サミット（主要国首脳会議）に出席したオバマ米大統領が、アメリカ大統領として初めて被爆地・広島市の平和記念公園を訪問しました。史上初めて人類に対する核兵器が広島と長崎に使われた惨禍から７１年、原爆を投下した核超大国の現職大統領が、爆心地の公園に足を運び、被爆者らを前に、「核兵器なき世界を追求」すると演説したことは、歴史的な一歩です。この決意を生かすためには、核兵器禁止条約の国際交渉に踏み出すなど、核兵器廃絶の実現へ向けて具体的な行動へすすむことが強く求められます。

被爆者の願いにもこたえ
　オバマ大統領の演説は、広島で犠牲になった１０万人以上の日本人、数千人の朝鮮半島出身の人々、米国人捕虜らへの追悼から始まりました。想定されていた「数分」ではなく１７分間の演説で、「核兵器の備蓄がある国は、恐怖の論理から抜け出す勇気を持ち、核兵器なき世界を追求しなければならない」「広島と長崎が核戦争の夜明けとしてではなく、私たち自身の道義的な目覚めの始まりとして知られる未来だ」などと語りました。演説前後、原爆資料館などを見学し、被爆者とも言葉を交わしました。
　オバマ大統領の平和記念公園滞在は１時間足らずでしたが、「『核兵器を使用したことがある唯一の核保有国』の大統領として、筆舌に尽くせない生き地獄を体験した被爆者の話を聞き、被爆の実相、被爆資料などに直接触れること」（日本原水爆被害者団体協議会の要望書）を何度も求めた被爆者の願いを反映したものといえます。
　オバマ大統領は大統領就任直後の２００９年４月のプラハでの演説で、「核なき世界」の実現を訴えました。広島訪問は、大統領の任期切れを前に、それをあらためて想起させるものですが、問題は、これから｢核兵器のない世界｣の実現へつなげるかどうかです。
　オバマ大統領は広島の演説で、原爆投下について「世界は一変した」「人類が自らを滅ぼす手段を持った」と述べました。これは民間人を無差別に殺戮し、将来世代にも深刻な被害を与える核兵器の壊滅的破壊力、非人道性を意味しています。「核兵器に関する議論、決定、行動は…核兵器が引き起こす筆舌に尽くしがたい苦しみと容認できない被害から導かれるべきだ」（１５年、国連総会決議「核兵器のない世界のための倫理的義務」）という国際世論が多数となっています。「核抑止力」論に立ち核兵器廃絶を永久に先送りすることは、もはや許されません。米国自身が非人道性を直視し、いままでの核政策について再検討を行い、転換へ踏み出すことが急務です。

問われる安倍政権の姿勢
　オバマ大統領に同行した安倍晋三首相が、大統領に続き発言した所感で､｢日米同盟は世界に希望を生み出す同盟」と同盟強化を口にしたことは見過ごせません｡｢核抑止力」にもとづき、日本をアメリカの「核の傘」の下に置く日米軍事同盟を強めることは、「核兵器のない世界」とは両立しません。
　日本政府は核兵器禁止の法的措置を討議する国際会議で、核保有国の代弁者としてふるまっています。唯一の被爆国にあるまじき態度です｡｢核抑止力」論や「核の傘」論をただし、核兵器廃絶の国際的世論を広げることが重要です。
( ２０１６年０５月２９日，「赤旗」)

【Page/Top】

核兵器禁止条約交渉開始を／オバマ大統領に決断求め宣伝／京都

　オバマ米大統領の広島訪問を前に２７日、京都原水爆被災者懇談会と原水爆禁止京都協議会が、核兵器禁止条約の交渉開始をよびかける「オバマ大統領に決断求める宣伝行動」を、京都市の阪急西院駅前でおこないました。
　多くのマスコミも集まり、注目を集める中、被爆者や被爆２世がマイクを握りました。
　長崎で生後６カ月で被爆した男性は、「オバマ大統領の広島訪問は重要な一歩。今こそ、これまで背を向けてきた核兵器禁止条約の交渉を開始すべき時だ」と訴えました。
　自らも被爆２世である井坂博文・党京都市議は、沖縄の米海兵隊でおこなわれている県民蔑視の「新兵研修」の実態を紹介し、「原爆投下の正当化と、沖縄の事態は本質的には同じ。７０年間の被爆者の苦しみを真摯（しんし）に受け止めて、オバマ大統領は謝罪すべきだ」と訴えました。
(２０１６年０５月２８日，「赤旗」)

【Page/Top】

核兵器廃絶、世論さらに／オバマ氏広島訪問で原水協宣伝／新潟／長野

　オバマ米大統領が２７日に被爆地・広島を訪問することで、新潟県原水協は同日、新潟市で３０人が参加して、核兵器禁止条約締結を訴える街頭宣伝・署名行動をしました。多数のテレビ局・新聞社が取材しました。
　同原水協の赤井純治代表理事（新潟大学名誉教授）が「オバマ大統領の広島訪問は、核兵器廃絶に向けて一歩前進だが、遅すぎた。被爆者の声に耳を傾け、核廃絶に向けて具体的な行動にすぐに踏み出してほしい。日本政府と安倍首相は国連の核兵器廃絶の決議に棄権し続けており、被爆国の首相としての資格はない｣と批判｡オバマ大統領就任当時のプラハ演説を受け、新潟大学有志で核廃絶を要請する手紙を出し、今回も学生２０人と出したことを紹介しながら、原水協として核廃絶に向けて努力していくことを表明しました。
　県労連の佐藤一弥議長は「政府は、憲法９条は核兵器の保有も使用も禁止していないと答弁書を提出している。こんな態度を改めよ」と強調。新日本婦人の会の小東友子さんは「被爆国の女性たちは、オバマ大統領に核廃絶のリーダーシップ発揮を期待している」と訴えました。
　グループで署名する中高校生の姿が多く見られました。

　オバマ米大統領の広島訪問を前に、長野県原水協と長野市原水協は長野市で２５日、「オバマ大統領、決断してください！　核兵器禁止条約の交渉参加を」と緊急アクションを行いました。
　ビラを配りながら、「被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」を呼びかけると、昼休みで外に出た人や海外の人が次々と署名に応じました。行動は注目され地元のテレビ、新聞５社が取材しました。
　宣伝では、オバマ氏が広島を訪問するなら単なる〝パフォーマンス〟に終わらせることなく、被爆者の声と被爆の実相に真摯（しんし）に向き合い、核器禁止条約の交渉開始と参加を決断し、具体的な一歩を踏み出すようにと訴えました。
　日本政府には、米国の「核の傘」に固執する政策を転換し、被爆国にふさわしく同条約交渉開始へ役割を発揮するよう求めました。
(２０１６年０５月２８日，「赤旗」)

【Page/Top】

核兵器廃絶の運動に／世界大会パンフ

　「核兵器のない平和で公正な世界を」をスローガンに原水爆禁止２０１６年世界大会が、８月２日から９日まで、被爆地・広島と長崎で開かれます。その世界大会のパンフレット（写真）が完成しました。核兵器の禁止・廃絶へ、世界の動きや「核の傘」に固執する政府のあり方など、核と平和をめぐる学習や署名活動をすすめるテキストとして最適です。
　巻頭には、「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」の呼びかけ全文を載せ、日本被団協代表委員で、呼びかけ人でもある、岩佐幹三（みきそう）さんと谷口稜曄（すみてる）さんが署名にかける思いを語っています。
　「核兵器のない世界へ」と題した特集では、「真の安全のため核脅迫の影を取り除こう」との潘基文（ぱん・ぎむん）国連事務総長の言葉とともに、世界の中で強まる非人道的な兵器・核兵器禁止の声を、国連総会の討論、禁止の国連作業部会なども紹介しています。
　「戦争しない日本、核兵器のない世界に貢献する日本を」と題して、「戦争法」廃止と立憲主義回復へ、国政の流れを変える、戦後始まって以来の歴史的たたかいと、平和と民主主義、非核平和への展望を扱っています。
　「原発のない、安全なくらしを」では、福島のいま、自然エネルギーへの転換の道を特集しています。
　Ｂ５判、３６ページ、頒価３１０円（送料別）。２００冊以上の注文は送料無料です。問い合わせは、日本原水協０３　５８４２　６０３１。
( ２０１６年０５月２８日，「赤旗」)

【Page/Top】

オバマ氏への伝言／非人道の核兵器、廃絶こそ／広島県被団協の「語り部」矢野美耶古さん

　「いまから７１年前の８月６日、アメリカがこの広島に原爆を落としました。原子雲の下で、いったい何があったのか。ある日突然、家族やクラスメートが消えること、考えられますか」。矢野美耶古（みやこ）さん。広島県被団協の「語り部」として８５歳になるいまも、広島を訪ねる修学旅行生に被爆の実相を語り、「なぜいま、広島を学ぶのか」と問いかけています。
　（阿部活士）

　オバマ米大統領が広島入りした２７日は、厳戒警備で平和公園さえ立ち入り禁止になり、予定していた語り部活動を延期しました。

修学旅行に来た小学生らに証言
　２６日に、高知県と山口県から修学旅行に来た小学６年生を相手に、語りました。
　「世界には核兵器がたくさんあります。もし１発でも使われたら、広島や長崎の比ではありません。地雷は禁止できて、なぜこの非人道的な兵器が禁止できないのか、考えてほしい」
　「その広島と長崎に原爆を落としたアメリカの、オバマ大統領が広島に来るよね､みんなだったら､何を望む｣
　考え込む子どもたちに、やさしい声で話します。
　「私たち生き残った被爆者は、使ったことを反省して、碑の前で『過ちは二度と繰り返しません』との誓いをしてください、といいたい。言葉のうえの謝罪ではないんです。『二度と繰り返さない』とは、もう非人道的な核兵器は使いません、廃絶しますという誓いでしょ」

「原爆」と書けず記号を碑に
　当時、米軍の空襲に備え防火帯をつくるために建物を壊す建物疎開作業に広島市高等女学校（広島市立高女）の１、２年生（当時１２、１３歳）が現在の平和公園あたりで作業しました。８月６日のあの日、生徒５４１人と教職員７人が犠牲になりました。
　矢野さんは、前日の５日に作業に出ましたが、６日はおなかが痛くなって作業を休み、自宅で被爆しました。
　原爆の熱線と爆風で焼かれ、皮膚が垂れ下がったおばけのようになった人たちの行列が夜まで続きました。神社と幼稚園に収容され、亡くなった人を焼却する火の番が矢野さんの仕事でした。
　軍手もゴム手袋もなく、死体を素手で運びました。乏しい廃材と油をかけて焼きました。原爆による放射線のことは当時わかりませんでした。強い放射線をあびた人が放射能を発散する物体に変わります。矢野さんら作業にかかわった人は内部被ばくしました。
　修学旅行の平和学習に時間的余裕があれば、広島市立高女の碑まで案内したいといいます。
　碑には、女学生と「Ｅ＝ＭＣ２」の記号が刻まれています。「碑を建てたころは、まだ米軍の占領下で、『原爆』と書けずに〝原子記号〟になった」と。
　矢野さんは、「米国の現職大統領として広島を訪れた勇気や決断を評価します。やがて大統領を辞めて〝自由〟の身になるオバマさんにいいたいことがある」と､次のように結びました｡
　「まだ若い。元大統領として『核兵器のない世界』の実現に一緒にやってほしい。私たちの『被爆者の国際署名』にサインし、賛同人にもなってほしい」
( ２０１６年０５月２８日，「赤旗」)

【Page/Top】

この残虐兵器１発も残せぬ／被爆者ら「国際署名」訴え／広島市／長崎市

　米国のオバマ大統領が広島を訪れた２７日、もっとも非人道的な原爆を落とされた広島、長崎の両市では、生き残って高齢となった被爆者らが、「被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」を訴えました。「一人ひとりの署名が、廃絶を求める何億もの世界の世論となって、国際政治を動かす」と呼びかけました。

　広島では、広島県被団協の佐久間邦彦理事長（７１）らが広島県原水協とともに、「オバマ大統領　今すぐ『核抑止』から『核廃絶』へ決断を」と書かれた横断幕を掲げて、市内繁華街で署名行動。
　マイクを握った県被団協の大越和郎事務局長（７６）は、「被爆者は７０年間、うまずたゆまず核兵器の禁止条約をと声をあげ続けてきました。こんな残虐な兵器は１発でも残すわけにはいかないからです。オバマ氏も被爆者の声に耳を傾けて、その非人道性を見据えて、私たちの願いにすぐ応えてもらいたい」。
　オバマ大統領に同行する安倍首相にたいし、「被爆国の政府にふさわしい態度をとってきたのか疑問です。アメリカの核の傘に頼り、戦争法を強行し、核兵器廃絶に背をむけてきた」と批判しました。
　佐久間理事長は「オバマ大統領が広島でなにをいおうと、私たちの運動は廃絶させるまで続けます。国際署名を広げに広げて核保有国や核の傘の日本の政治を変えたい」と話します。
　日本共産党の大平喜信衆院議員、新日本婦人の会広島県本部の人たちも参加しました。

　長崎市の平和公園・平和祈念像の前では、被爆５団体が主催する｢被爆者国際署名｣スタート集会が行われました。
　「被爆者国際署名」の呼びかけ全文が読み上げられ、各被爆団体の代表が次々にスピーチしました。
　長崎被災協の森内實さんは、「現職の米国大統領が広島にくることはすばらしい。しかし、同じ被爆地の長崎にこないのは、被爆者として残念に思う。大事なことは、アメリカとその核の傘にある日本政府が本気になって、廃絶に取り組むことだ」と語りました。
　国際署名を推進する事務局団体になった長崎原水協の大矢正人代表理事は、オバマ大統領に対して、核兵器禁止条約の交渉を開始するなど勇気ある一歩を踏み出すよう求めました。
( ２０１６年０５月２８日，「赤旗」)

【Page/Top】

米大統領の広島初訪問／「核なき世界」いうなら核兵器禁止条約具体化を

　オバマ米大統領は、唯一の核兵器使用国の現職首脳として初めて、被爆地・広島を訪れ、「私が生きている間に核廃絶の目的は達成できないかもしれないが、可能性は追い求めたい」と「核兵器のない世界」への所感を表明しました。
　とりわけ核保有国首脳に対して、被爆の実相を一度みてほしいと理解を求め、血のにじむような運動を長年続けてきた被爆者らの願いが前進した点では、前向きの一歩です。
　「核兵器のない世界」をいうのなら、国際社会で圧倒的潮流となりつつある、核兵器禁止条約の国際交渉を開始することが求められます。オバマ氏が残りわずかの在任期間で、広島の被爆の実相にふれた経験を生かして、核政策を再検討し、交渉姿勢を改めることが不可欠です。

同盟強化の安倍首相
　一方、両首脳の広島訪問は、被爆地の願いと日米の安保政策との埋めがたい隔たりも、浮き彫りにしました。
　とりわけ深刻なのは、唯一の戦争被爆国でありながら核廃絶よりも日米同盟の強化にひた走る安倍晋三首相の姿勢です。
　首相は所感で、オバマ氏の訪問について、戦後７０年を経て日米が敵国から同盟国に変わったことをあげ、「両国の和解の歴史に新たなページを刻む」と強調。昨年４月の米議会演説で自ら提唱した「希望の同盟」にもふれながら、「日米が力を合わせて世界に希望を生みだすともしびになる」と同盟の新たな姿を世界へアピールする場としました。
　「希望の同盟」とは何か。昨年４月の演説で首相は初めてこれに言及し、集団的自衛権行使も含めた新ガイドライン（軍事協力の指針）と戦争法を、「戦後初めての大改革だ」と同盟の土台に位置づけました。
　「希望の同盟」とは、「個別的・集団的自衛権に基づく極限の状況下」（１４年の岸田外相スピーチ）では、再び米国による核使用を容認するものにほかなりません。
　それは、核廃絶運動を続けてきた被爆者の「ノーモア・ヒバクシャ」の願いだけでなく、「ノーモア・ウオー」との叫びを真っ向から踏みにじるものです。
　広島から「希望のともしび」などと軍事同盟強化を世界へ発信した、安倍首相の姿勢は、被爆地を政治利用する許しがたいものです。
　首相は「希望の同盟」による世界貢献が、「広島、長崎で原爆の犠牲になったみたまの思いに応える唯一の道だ」とも述べました。
　広島、長崎と同じく、第２次世界大戦の地上戦で凄惨（せいさん）な経験をした沖縄では、戦後７０年間、米軍基地の負担に苦しみ、今もまた米軍属による女性遺体遺棄事件で日米同盟への怒りの声が日々高まっているにもかかわらず、首相は首脳会談で一顧だにしませんでした。
　戦争の悲惨さゆえに憲法９条を堅持してきた国の代表として首相がすべきは、国民の声より同盟強化を優先する追随姿勢を改めることです。
　（池田　晋）
( ２０１６年０５月２８日，「赤旗」)

【Page/Top】

緒方副委員長、中国共産党中連部部長と会談／南シナ海問題などで意見交換

　【北京＝小林拓也】北京を訪問した日本共産党の緒方靖夫副委員長・国際委員会責任者は２５日、中国共産党中央対外連絡部の宋涛（そうとう）部長と会談し、日中関係とそれに関わる歴史問題、地域情勢などで意見交換しました。
　南シナ海問題について、緒方氏は「中国自身も認めているように、南シナ海で領土に関わる紛争の存在は明白だ。領有権の判断に関わるつもりはないが、話し合いによる外交的な解決しかない」と指摘。「中国は岩礁や浅瀬を大規模に埋め立て、飛行場や軍事施設まで造っている。これは、中国も署名した南シナ海行動宣言（ＤＯＣ）に反しており、一方的行動は中止すべきだ」と述べ、党の立場を伝えました。
　宋部長は「中国は主権と海洋の権利を断固守る。各国の航海の自由は守っている」とし、歴史的事実と国際法に基づき、当事国が交渉を通じて平和的に解決するという中国の立場を説明しました。
　また緒方氏は、オバマ米大統領の広島訪問に触れながら、国際会議などで「世界の指導者の広島、長崎訪問を促す」決議案に中国が反対していることに関し、「原爆投下で犠牲になったのは、侵略者でなく国民だ。訪問を通じ、非人道的な被爆の実相を知り、人類的惨害を繰り返さない意思を促すのは当然だ。被爆者はじめ国民が理解できる対応をしてほしい」と求めました。
　さらに緒方氏は、昨年１２月の国連総会で、中国が米ロ英仏の核保有国とともに、核兵器のない世界実現のための法的措置の作業部会設置に反対したことを挙げ、諸国民の核兵器廃絶の願いに応える対応を要請しました。宋氏は「中国の核政策は、全面廃絶・先制不使用という点で不変だ」と述べる一方、「日本政府が被害だけを強調し、侵略の罪を隠すやり方には反対する」と表明しました。
( ２０１６年０５月２８日，「赤旗」)

【Page/Top】

潮流

　大統領職を退いてから積極的な外交活動に努めたジミー・カーター氏。彼が米国の大統領経験者として初めて広島を訪れたのは３０年以上前でした▼家族とともに平和公園に立ったカーター氏は原爆資料館にメッセージを残しています。「すべての人々が平和とより良い理解に向けて努力することを、絶えることなく永遠に思い起こさせるものでなければならない」▼戦後７０年余。広島、長崎の被爆者たちは世界中の人々、とりわけ為政者がここに来て被爆の実相に触れてほしいと発信してきました。あまりに残虐な〝悪魔の兵器〟。それを使った唯一の国の現職大統領が、その地を踏みました▼憎しみと許し、過去の償いと未来への希望。いまだ日米に複雑な感情が渦巻くなか、オバマ大統領は、あの日、人類に解き放たれた恐ろしい力を確認するために来た、私たちは過去から学び核兵器を減らさなければならない、と▼変化があるとはいえ、いまもなお米国では原爆投下を正当化する意見が根強い。真珠湾のお返しだという人も。かつて「父と暮せば」で広島の苦しみを描いた井上ひさしさんは、原爆がいかに非人道な兵器なのかを強調し、こうした考えの誤りを指摘しました▼「記憶せよ、抗議せよ、そして生きのびよ」。原爆の悲劇を世界に語り続ける意義を説いた井上さんのメッセージは今も。核兵器のない世界へ。謝罪よりも核廃絶を。癒えることのない苦痛を味わってきた被爆者の願いは、世界が力を合わせてそれを実行することです。
( ２０１６年０５月２８日，「赤旗」)

【Page/Top】

米大統領が広島初訪問／「前向きの歴史的一歩」／核兵器禁止条約へ具体的行動を／志位委員長が会見

　日本共産党の志位和夫委員長は２７日、党本部で、来日中のオバマ米大統領が原爆被爆地・広島市を訪問したことについて記者団の質問に答えました。志位氏は、「現職のアメリカ大統領が広島を初めて訪問し、平和資料館を訪れ、追悼の献花を行い、追悼のスピーチを行って、被爆者の方々と言葉を交わしたことは、前向きの歴史的な一歩となる行動だったと思っています」と述べました。
　その上で志位氏は、「この前向きの一歩を『核兵器のない世界』の実現につなげるうえでは、核兵器の非人道性を正面から直視し、核兵器禁止条約の国際交渉を開始するという具体的な行動を行う必要があります。それを私たちは強く求めていきたいと思います」と強調。「そのためには、米国のこれまでの核兵器政策の転換が必要になってきます」と表明しました。
　記者団から、オバマ氏から原爆投下についての謝罪がなかったことについての感想を問われた志位氏は、「多くの被爆者の方々が謝罪を求めていたことは、当然の声だと私は思っています。ただ、『核兵器のない世界』への決意を実現するための具体的行動を起こすことが一番肝心な点になってきます」との考えを示しました。
( ２０１６年０５月２８日，「赤旗」)

【Page/Top】

米大統領が広島初訪問／〝被爆者つくらぬ政治を〟／大統領演説に同席、被団協３氏が会見

　広島の平和公園でのオバマ米大統領のスピーチに同席した日本被団協の坪井直、岩佐幹三両代表委員と田中煕巳事務局長は２７日夕に原爆資料館内で記者会見しました。
　スピーチ後のオバマ氏に言葉を交わした坪井さんは、「これからが大事です。任期中に何回も被爆地に来ていろんな被爆者と会って、廃絶にがんばってください」と声をかけたとしました。
　岩佐さんは、「人々の心に響く演説だった」と歓迎しました。
　一方で、田中さんは「一方通行で残念だった。資料館もたった１５分だった。スピーチ後に短時間でも話したかった。核兵器禁止条約のために力をつくすと言ってほしかった」と話しました。
　岩佐さんは、被爆国ながら核の傘にある日本政府の姿勢について、「『二度と被爆者をつくりません』という政治に変えないといけない｣と話しました｡広島と長崎に原爆が投下された８月６日と９日を「平和祈念デー｣にしてほしいし､核兵器廃絶を願う国際平和デーにしてほしい､と話しました｡
　田中さんは、被爆者が高齢になるなか「本当に、生きているうちに核兵器廃絶を実現したい。被爆者の国際署名を大々的にすすめたい」と語りました。
( ２０１６年０５月２８日，「赤旗」)

【Page/Top】

米大統領が広島初訪問／「『核兵器なき世界』を追求」／オバマ氏、原爆碑に献花

　オバマ米大統領は２７日、現職の米大統領として初めて、１９４５年の米国の原爆投下で被爆地となった広島市を訪れました。同市の平和記念公園の原爆碑に献花し、式典に招かれた被爆者らを前に、オバマ氏は「（核のない世界の）可能性を追求しなければならない」と述べました。（関連２・３・５面）

　オバマ氏の同公園の到着を、安倍晋三首相、岸田文雄外相、松井一実・広島市長、湯崎英彦・広島県知事らが出迎えました。式典には、田上富久・長崎市長も参加しました。
　オバマ氏は原爆資料館や原爆ドームを見学。オバマ氏は原爆資料館で、「われわれは戦争の苦しみを知っている。平和を広めて『核兵器なき世界』を追求する勇気を共に見つけよう」と記帳しました。
　オバマ氏は、同公園内で行われた式典で所感を述べました。
　オバマ氏は「十数万人が犠牲になった原爆の惨劇に思いをはせるために広島を訪れた」と述べつつ、「核兵器の保有を減らし、狂信的な人たちに渡らないようにしなければならない」と語りました。外交手段による紛争の解決や平和的協力の重要性も指摘しました。
　オバマ氏は「過去から学び、選択することができる。戦争が起こらない世界、残虐性をたやすく受け入れない世界をつくっていくことができる。こういった物語は被爆者の方たちが語ってくださっている」と述べました。
　安倍氏は、オバマ氏が述べた後に演壇に立ち、昨年の訪米の際に行った米議会での演説で「日米同盟は世界に希望を生み出す同盟でなければならない」と述べたことを強調。その上で、米国の大統領が被爆の実相に触れた「歴史的な訪問を、心から歓迎したい」と述べました。
　安倍、オバマの両氏は、日本被団協の坪井直代表委員など被爆者らと握手と言葉を交わしました。坪井氏は、オバマ氏に対して「原爆投下は人類の誤り」と指摘し、「未来のためにがんばりましょう」と呼びかけたと話しました。
　式典には、広島県選出の国会議員として日本共産党の大平喜信衆院議員が参加しました。
( ２０１６年０５月２８日，「赤旗」)

【Page/Top】

核兵器ゼロまであきらめない／米大統領の平和公園での行事同席へ／被団協の坪井さんら３氏

　もっとも非人道的な兵器・原爆を広島、長崎に投下した米国の現職大統領としてオバマ氏が２７日初めて広島を訪問します。平和記念公園などを訪れ、所感をのべる行事に外務省からの要請を受け、日本被団協から代表委員の坪井直、岩佐幹三両氏と田中熙巳事務局長の３氏が同席します。
　広島で２０歳のときに被爆し、９１歳になる坪井氏は２６日、広島市内で開かれた「戦争も核兵器もない平和な世界を」求める市民の集い（主催・実行委員会）後の記者会見で、日本被団協の役員としてオバマ氏にいいたいことを問われ、「（原爆投下は）人類の不幸な出来事でした。生きるか死ぬかさまよった被爆者の一人です。人類の幸せを考えましょう。未来のために知恵を出し合いましょう。被爆者は核兵器がゼロになるまであきらめません、といいたい」と話しました。
　集いでは、グループごとに坪井さんや広島県被団協理事長の佐久間邦彦さんら被爆者を囲んで被爆体験を聞く交流をしました。集いは、オバマ米大統領に、「核兵器のない世界の実現へ力強いメッセージが発信されることを期待する。核兵器保有国が核兵器廃絶に向けた取り組みを進めることを求めます」とのアピールを採択しました。
　広島平和文化センター理事長の小溝泰義さんが「核兵器廃絶に向けた市民社会の役割」と題して講演しました。
( ２０１６年０５月２７日，「赤旗」)

【Page/Top】

オバマ大統領の広島訪問時／オスプレイ飛行拒否を／共同センター、県知事に要請

　オバマ米大統領が２７日に広島市を訪問する際にオスプレイも飛来すると国から広島県に連絡があった問題で、「憲法と平和を守る広島共同センター」（代表＝川后和幸県労連議長）は２５日、市街地へのオスプレイの乗り入れを拒否するよう湯崎英彦県知事に要請しました。
　オバマ大統領は広島ヘリポート（西区）を使用するとみられ、２３日には専用ヘリコプター２機と垂直離着陸輸送機ＭＶ２２オスプレイ４機が飛来しています。
　川后代表ら８人が県庁を訪れ、「被爆地広島にオスプレイが飛来することを懸念する」「たびたび事故に見舞われているオスプレイが市街地を飛行、着陸することになれば、市民の不安は計り知れない」と訴えました。
　県秘書課の鳥越直樹課長は「要請の趣旨は十分にお聞きした」と応じました。
　広島共同センターは同日、同じ内容の要請書を在日米国大使館のキャロライン・ケネディ大使と岸田文雄外相にも送りました。
(２０１６年０５月２６日，「赤旗」)

【Page/Top】

原水爆禁止世界大会の成功へ／核なき世界への転機に／被爆者国際署名広げ／暴走政治止めよう／実行委総会

　原水爆禁止世界大会実行委員会は２５日、第７８回総会を東京都内で開き、８月の２０１６年世界大会へ、被爆者とともに「核兵器のない世界」を求める声と行動を持ちより新たな転機として成功させようと呼びかけるアピールを採択しました。

　アピールは、「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」（被爆者の国際署名）が４月からスタートしたとし、「核兵器と人類は共存できない」との願いを実現すべく、核兵器禁止条約の交渉開始をすべての国の政府に求めると強調しています。
　運営委員会代表の野口邦和さん（日大准教授）が、「核兵器廃絶をめぐる動きと２０１６年世界大会の課題」について報告。被爆者の訴えに応え、支える立場で被爆者の国際署名を推進したいと提起しました。７月に参院選があり、野党と市民が共同する安倍暴走政治ストップのたたかいを世界大会に総結集させようと呼びかけました。
　日本被団協の和田征子事務局次長が、出席した国連作業部会について特別報告しました。海外代表の招へい状況と、国際会議の持ち方について、運営委員の土田弥生日本原水協事務局次長が説明しました。
　討論では、「被爆５団体共同で被爆者の国際署名のスタート行動をオバマ氏が広島を訪問する２７日におこなう」（長崎）、「国民平和行進のビラの裏に国際署名用紙を刷って活用している」（神奈川）などの発言がありました。

世界大会プログラム
　世界大会は８月４日から９日までの日程で開かれます。主なプログラムは次の通りです。
　４日、世界大会・広島　開会総会。開会宣言、主催者報告、広島市長や被爆者があいさつ。
　６日、ヒロシマデー集会（閉会集会）。被爆地・広島の思いと運動、「国際署名」の成果を結集し、「核兵器のない世界」実現の展望を示します。
　９日、世界大会・長崎（ナガサキデー集会）。開会宣言、主催者報告、長崎市長と被爆者があいさつ。
( ２０１６年０５月２６日，「赤旗」)

【Page/Top】

核兵器ない世界へ一歩を／世界大会実行委、オバマ氏に手紙／総会で採択

　原水爆禁止世界大会実行委員会は２５日、第７８回総会を東京都内で開き、２７日に被爆地・広島を訪問する「オバマ米大統領への手紙」を採択しました。
　（関連５面）
　手紙は「現職で最初の米大統領として広島訪問を計画されていることは意義あることです」と述べたうえで、７年前のプラハ演説を引用しながら、「核兵器は一発でも使われれば、それがどこであれ、破滅的な結果を引き起こします」と強調しています。
　「この機会にあなたが被爆者の証言に耳を傾け、核兵器が引き起こす非人道的な結果を深く認識してほしい」「この惨禍をこの地球のいかなる地でも繰り返すことがないよう、核兵器全面禁止・廃絶の条約の交渉開始をはじめ、『核兵器のない世界』を実現するための勇気ある歴史的一歩をふみだすよう、心から訴えるものです｣と結んでいます｡
( ２０１６年０５月２６日，「赤旗」)

【Page/Top】

【1月】

【1月見出し】

文化／国民平和大行進が記録映画に／核兵器廃絶へ「一歩でも」

北の核実験に抗議／日本共産党、街頭で訴え／椎葉、あさか、畑野の各氏ら／横浜

総理海外出張報告・財政演説に対する井上参院国対委員長の代表質問／参院本会議

衆・参院議員・候補、新年のあいさつ／若者の声代弁して／衆院議員大平喜信

【Page/Top】

【１月本文】

文化／国民平和大行進が記録映画に／核兵器廃絶へ「一歩でも」

　国民平和大行進を撮った記録映画「一歩でも二歩でも」（有原誠治監督）が完成し、感動を呼んでいます。
　毎年夏に核兵器根絶を訴え、全国各地から被爆地の広島と長崎を目指して歩く国民平和大行進。映画は、被爆７０年となる昨年の大行進に密着し、東京から広島までの１０００㌔㍍を９１日間にわたり追いました。カメラは、行進者はもちろん、夏の盛りに歩く彼らを支える人々、沿道で応援する住民との連帯にも焦点を当て、今年で５９回目となる行進が国民の間に深く広く根を張るさまをとらえます。
　行進者の顔ぶれはさまざま｡｢少しでも参加したい」と腰の曲がった９０代の被爆者、１０００㌔㍍の全行程を歩く本作のプロデューサー山口逸郎さん（８６）、日本の平和運動と連帯する海外の青年、「一歩でも二歩でもご一緒に」の掛け声に応えて飛び入りする子ども…。通過する先々での商店街や自治体職員、首長らの応援が、行進者の信念と響き合い、笑顔がはじける姿が印象的です。
　これらの連帯を可能にするのが、大行進を待ち受ける各地の人々の活動です。沿道の商店や家々に、募金や〝大行進歓迎〟のポスター張りを呼びかけ、当日は給水所で行進者の体調を気づかいます。大行進が、全国津々浦々で平和を希求する人々をつなげてゆきます。
　１９５８年に、西本敦さんが一人で始めた平和大行進。今では毎年のべ１０万人が参加します。残酷な近代兵器に対し、一歩一歩歩くという行動に、人間の尊厳を込めたという西本さんの意志が刻まれた作品です。
　（葉）

　ＤＶＤの申し込み＝共同映画株式会社℡０３（５４６６）２３１１、ファクス０３（５４６６）２３１２
(２０１６年０１月１７日，「赤旗」)

【Page/Top】

北の核実験に抗議／日本共産党、街頭で訴え／椎葉、あさか、畑野の各氏ら／横浜

　日本共産党の椎葉かずゆき参院比例候補、あさか由香参院神奈川選挙区候補、畑野君枝衆院議員は７日、横浜市中区の関内駅前で横浜市議団とともに北朝鮮の核実験に抗議する緊急の街頭宣伝をしました。
　「北東アジアの平和と安定を脅かす北朝鮮の核実験に強く抗議します」と訴えた椎葉氏は「被爆７０年、被爆者の方は本当につらい思いをしてきました。『生きているうちに核兵器を無くしてほしい』の声に私たちはこたえなければなりません」とのべました。
　あさか氏は「日本の被爆者が何度も核兵器の悲惨さを世界に訴えたことで、多数の国が核兵器の非人道性を認めるところまできています。人道的に核兵器を持つべきではない、核兵器を持ってもいいことは何ひとつないと、北朝鮮に訴えていきましょう」と呼びかけました。
　畑野氏は、北朝鮮が「核計画はやめる」と自ら約束してきたことにも反する行為だと告発。「みなさんとご一緒に、核兵器のない世界をつくるために共産党は全力をつくします」とのべました。
(２０１６年０１月０８日，「赤旗」)

【Page/Top】

総理海外出張報告・財政演説に対する井上参院国対委員長の代表質問／参院本会議

　日本共産党の井上哲士参院国対委員長が７日の参院本会議で行った代表質問は次の通りです。

　質問に先立ち、昨日、北朝鮮が行った、水爆だとする核実験を厳しく糾弾します。この暴挙は、地域と世界の平和と安定に対する重大な逆行であり、国連安保理決議、６カ国協議の共同声明、日朝平壌宣言にも違反しており、断じて許されません。国際社会が一致して、政治的外交的努力を強め、北朝鮮に核兵器を放棄させるための実効ある措置をとることを、強く求めます。

国民多数の声を受け戦争法は廃止に／立憲主義・民主主義否定は許されない
　今年は日本国憲法公布７０年です。個人の尊厳を守るために、憲法で権力を縛る――この立憲主義の大切さを国政に携わる者は改めて胸に刻むことが必要です。
　安倍政権は、昨年の９月１９日の未明、憲法・法律の専門家がこぞって憲法違反と指摘した安保法制――戦争法案をこの議場で強行しました。しかし、国会内で数を頼んで強行しても、国民は決して認めていません。学生、市民、ママたち、学者、文化人、宗教者、労働者と広がった空前の運動は、直ちに「違憲の戦争法は廃止に」「立憲主義を取り戻そう」と声をあげ、４日の国会召集日も４０００人近い市民が国会に駆けつけました。
　戦争法は廃止すべきです。総理は、この国民多数の声をどう受け止めているのですか。
　安倍内閣の憲法無視の姿勢はいっそう強まっています。沖縄で、県民の度重なる審判を無視し、私人の権利救済のためにある行政不服審査制度を悪用して工事を再開するなど、辺野古新基地建設を押し付けることは、憲法に定める地方自治の本旨を踏みにじるものです。
　さらに政府は、野党議員による憲法５３条に基づく臨時国会召集要求を握りつぶしました。臨時国会は、閉会中審査では代えられません。召集拒否は、内閣は臨時会の召集を決定しなければならないとした憲法に明白に違反しているではありませんか。
　立憲主義、民主主義否定を重ねることは許されません。

紛争助長し平和外交に反する武器輸出と原発輸出の日印原子力協定は中止を
　総理は海外出張報告で、「世界の平和と繁栄のために…わが国がどのような貢献ができるのか」訴え、「大きな成果を挙げた」と述べました。しかしその中身は、新・日米ガイドラインと戦争法の具体化と一体の、もっぱら「軍事による平和」というものであり、原発の輸出推進です。
　総理は１１月の日米首脳会談で、米軍が南シナ海で行った「航行の自由」作戦への支持を表明しました。その上で南シナ海での自衛隊活動について、「情勢が日本の安全に与える影響を注視しつつ検討する」と述べました。オバマ大統領が、共同の警戒監視活動への参加を求めたと報じられていますが、総理とオバマ大統領との間でどんなやりとりがあったのですか。情勢次第で、警戒監視活動への参加もありうるということですか。
　さらに総理は大統領に、武器輸出やＯＤＡ（政府開発援助）により関係国を支援する考えを示しました。実際この間行われたのは、オーストラリアの次期潜水艦の共同開発の計画提案や、インド、インドネシアへの飛行艇の輸出、ベトナム、フィリピンへの武器輸出協定の協議など日本製武器の売り込みです。紛争の地域の当事者に武器を輸出することがなぜ平和の貢献になるのですか。逆に地域の緊張を高めるだけではありませんか。
　１０月１日には防衛装備庁が発足しました。経団連は、「防衛装備庁の政策に対して産業界の考えを反映させるため」として提言を発表し、「安保関連法の成立で自衛隊の国際的な役割の拡大が見込まれる」下、武器輸出を「国家戦略として推進すべきである」と強調しています。憲法９条を持つ日本の国家戦略の基本は平和外交であり、紛争を助長する武器輸出とは反するものです。総理は、この提言に基づき、武器輸出を国家戦略として推進するつもりですか。お答えください。
　総理は、インドとの間で原発の輸出を可能とする原子力協定締結へ原則合意しました。福島第１原発の事故の原因究明も収束もできない日本が原発を輸出することは、「世界の繁栄への貢献」どころか、新たな安全神話の輸出に他ならないではありませんか。
　被爆７０年のこの年に行われた暴挙に被爆者からも、広島、長崎の市長からも、厳しい批判の声が上がっています。インドは核保有国で、核不拡散条約にも不参加です。インドとの協定締結は、核兵器開発に手を貸すことになりかねず、被爆国日本がインドの核保有を認めたと国際社会にメッセージを与えることになります。日印原子力協定は中止すべきです。

３年間で貧困と格差拡大をもたらしたアベノミクスは抜本転換こそ必要
　「１億総活躍社会」と補正予算案について聞きます。まず問われるべきは、アベノミクスの３年間が何だったのかです。
　３年間で大企業の経常利益は６割も増え、内部留保は３００兆円を超えました。ところが、国民の所得や消費は実質では３年前を下回ったままです。非正規雇用は初めて４割を超えました。社会保障の削減は暮らしを直撃し、さらに消費税８％増税により、２０１４年度のＧＤＰ（国内総生産）はマイナスになりました。ところが１５年３月期決算では上場企業は最高益を更新しました。日本経済は１９５５年以降に７回マイナス成長に陥りましたが、マイナス成長なのに企業収益が増益となるという異常な事態は初めてのことです。
　なぜ、大企業の増益が内部留保に回るだけで経済に還流しないのか。労働法制改悪で正社員が非正規に置きかえられるなど、企業の収益が家計に回る回路が断たれてきたからです。今必要なことは、「大企業を応援すれば、やがて国民は潤う」といいながら、貧困と格差拡大をもたらしたアベノミクスを「１億総活躍」などと目先を変えて続けるのではなく、国民の所得を増やし、暮らしを応援することに抜本転換することではありませんか。答弁を求めます。
　まず、消費税増税の中止です。８％増税の際、消費の落ち込み等について総理は、「この消費税はワンショットでございます」と答弁し、一時的な影響との楽観的認識でした。実際は、今も深刻な影響を及ぼしていることをどう反省していますか。
　政府・与党は１０％増税に固執し、軽減税率の実施で負担が下がるかのような誤解が意図的にばらまかれています。しかし、５兆４０００億円のうち１兆円の軽減であり、４兆４０００億円もの大増税です。一部税率を据え置けば、こんな大増税をしても国民生活に影響がないと考えているのですか。国民生活を本当に心配するならば、増税そのものを中止すべきではありませんか。
　一方、６５歳以上の低所得者への１人３万円の臨時給付金が盛り込まれました。「アベノミクスの果実の均てんによる消費喚起」だといいますが、国民の多くはアベノミクスの果実などとは無縁です。厚労省の国民生活基礎調査の相対的貧困率は１６・１％で、８５年の調査開始以来最悪となり、高齢者世帯と共に青年や若い母子家庭の貧困問題は深刻です。なぜ高齢者だけが対象なのですか。年金を削り介護や医療の負担を上げておいて、参院選前に給付金を配るというのは、選挙対策のためのバラマキそのものではありませんか。

賃上げの目標と逆行する政策はやめよ／政策を金で買う企業献金は断るべきだ
　次に賃上げの問題です。１億総活躍社会の実現への「緊急対策」にも「賃金引上げを通じた消費の喚起」が盛り込まれました。ところが政策は賃上げとは逆行しています。
　労働者派遣法の強行に続き、残業代ゼロ法案が狙われています。賃下げと低賃金労働、不安定雇用を増やす労働法制の改悪はやめ、非正規から正社員への流れを作る雇用のルール確立に転換すべきであります。
　法人税減税で大企業の内部留保が増えても賃上げにはつながりませんでした。さらに法人税を２・３７％も引き下げ、その財源として外形標準課税を強化することは支離滅裂です。外形標準課税は、赤字で苦しむ中堅企業にも増税になります。さらに、給与総額などに応じて課税されるため、雇用と賃金の抑制につながります。賃上げに相反するではありませんか。大企業優遇の法人税減税の中止を求めます。
　総理は年率３％をめどに最低賃金の全国平均時給１０００円をめざすとしましたが、これでは達成は２３年ごろになり、政労使合意も達成できません。また、最低賃金の地域間格差の広がりが地方の経済格差と人口流出にもつながっており全国一律の最賃制が求められています。最低賃金は、緊急に大幅引き上げをはかること、地域間格差を是正すること、賃金助成や税・社会保険料の減免など抜本的な中小企業支援と一体で行うこと、これが必要です。答弁を求めます。
　日本経団連は１０月１３日に「新内閣に望む」との文書を発表し、消費税増税や法人税引き下げ、原発再稼働、ＴＰＰ（環太平洋連携）協定の発効、いっそうの労働法制の規制緩和などを求めました。その上で、「見解」を発表し、企業献金は「企業の社会貢献の一環として重要」だとして会員企業に献金実施を呼びかけています。
　第２次安倍政権発足後、自民党への企業献金は年々増え、電力会社や原子力関連企業からの献金は２０１２年の約３億円から１４年の約７億円に急増しました。まさに政策を金で買うものです。総理はこれが「企業の社会貢献」というのですか。
　大企業が今果たすべき社会的責任は、内部留保の一部を使った賃上げや正社員化、まともな下請け単価への是正ではありませんか。自民党への政治献金は断り、大企業の社会的責任こそ果たせと求めるべきではないですか。答弁を求めます。

ＴＰＰの交渉・合意の全容開示をはやく／国民への影響は深刻、今からでも撤退を
　次にＴＰＰの問題です。「大筋合意」はされましたが、秘密交渉で日本が大幅譲歩した合意内容は日本語概要しかなく、日本語全文は公表されていません。これでは国民も国会も検証できません。交渉の全容や合意の日本語全文を国会に直ちに示すよう強く求めます。
　内容も示さないまま、補正予算に「ＴＰＰの緊急対策費」が盛り込まれました。政府の発表したＴＰＰの影響の試算には驚きました。２年前の政府の試算と全く違っています。ＴＰＰによる国内総生産の伸びは前回試算の３・２兆円から今回は１４兆円へと４倍以上に膨張。一方、農林水産物の生産額の減少は２年前の３兆円から、１３００億円ないし２１００億円へと大幅に緩和しています。どうしてこれが信用できるでしょうか。研究者や関係団体が厳しく批判しているように、対策効果を過大に見積もり、農業への影響は過少に見積もったものにほかなりません。影響を小さく見せ、国内対策を急いで国民の批判をそらし、参議院選挙をのりきろうというやり方は決して許されません。
　ＴＰＰはまだ協定の正文も確定していません。農業と食の安全、経済主権を売り渡し、国民生活全体に深刻な影響をもたらすＴＰＰは今からでも撤退すべきです。

暴挙重ねる安倍政権を国民は許さない／広範な人々と力合わせ転換に尽力する
　最後に、選択的夫婦別姓についてです。最高裁判決は不当にも夫婦同姓の強制は合憲としましたが、制度のあり方については「国会で論ぜられ、判断されるべき事柄」と述べ議論を促しました。個人の尊厳に基づき、国民・女性の願いに応えた民法改正が求められています。答弁を求めます。
　夏には参院選挙がたたかわれます。立憲主義、民主主義否定の暴挙を重ねる安倍政権を国民は決して許さないでしょう。日本共産党は、先日発足した「戦争法の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」をはじめ、広範な人々とともに政治の歴史的な転換に力を尽くすことを表明して質問を終わります。
( ２０１６年０１月０８日，「赤旗」)

【Page/Top】

衆・参院議員・候補、新年のあいさつ／若者の声代弁して／衆院議員大平喜信

　１１年ぶりの中国ブロックでの議席奪還にみんなで喜びにわいたあの日から１年。戦後・被爆７０年という節目の年に、被爆地ヒロシマの出身として、皆さんに送り出していただいたその意義を胸に刻みながら、核兵器廃絶を迫った初質問を皮切りに、平和を脅かす安倍政権との正面対決に挑んできました。日本共産党の躍進は国民のたたかいと結んで暴走をくいとめ、政治を動かす確かな力になると全身で確信にしてきた一年でもありました。
　いよいよ今年は、国民の手で安倍政権に明確な退場の審判をつきつける、その決着をつける年。中国地方の隅々からわきあがる一人ひとりの声と行動に連帯し、とりわけ未来を切り開く若者たちの代弁者となってがんばります。
(２０１６年０１月０５日，「赤旗」)

【Page/Top】

2015

【1月】　【２月】　【３月】　【４月】　【５月】　【６月】　【７月】　【８月】【９月】　【１０】　【１１月】　【１２月】

【12月見出し】

国会議員駆けある記／笠井亮衆院議員／生かされた命をかけて

２０１６年３・１ビキニデー／「核兵器のない世界」実現へ／２月２８日～３月１日／静岡

悲しみと無のあいだ／青来有一著／評者大浦ふみ子作家

たたかい継承を／帯広で原水協「平和かふぇ」

宗教者ら被爆者募金／日本被団協に渡す／日本宗平協

４Ｋ・８Ｋテレビの未来／上／東京五輪までに本格普及？／計画は地上波の予定なし

４Ｋ・８Ｋテレビの未来／中／２０２０年までに普及の計画／民放は対応に苦慮

４Ｋ・８Ｋテレビの未来／下／〝究極のテレビ〟／８Ｋが生きる道

映画／「母と暮せば」（日本）／原爆の地獄、希望へ昇華

試写室／被爆７０年特集ドラマ赤レンガ／ＮＨＫプレ後３・３０／原爆・戦争の実相を次世代に

被爆７０年の師走、核兵器廃絶へ６・９行動／２０００万署名とともに／日本原水協／上野

原爆の悲劇は絶対忘れない／札幌で署名行動

被爆７０年の師走、核兵器廃絶へ６・９行動／グループが一緒に／長崎

「核兵器廃絶を」／６・９行動各地で／福島・いわき／青森・八戸

潮流

平和大行進の記録映画「一歩でも二歩でも」／監督の有原さん〝非核運動の広さ実感〟／都内で試写会

【12月本文】

国会議員駆けある記／笠井亮衆院議員／生かされた命をかけて

　激動の戦後・被爆７０年は、私個人にとっても、昨年末の総選挙中くも膜下出血から無事生還・復活することができた年、公私ともに忘れられない年となりました。たくさんのご心配、激励をいただき、日本共産党の議員としてどんなに励まされ、心強かったかしれません。ありがとうございました。
　戦争法廃止の国民連合政府実現に向け、共同を語り合った宗教者の方々との懇談では、「『殺すな、殺されるな、殺させるな』という教えと共産党の方針は相通じる」、「戦争法を進めた安倍政権にけじめをつける。それができるのは共産党だ」と宗教・宗派を超えて党への強い期待も寄せられました。
　私の九死に一生を得た体験に、あるお坊さんから「仏教では『三途の川』というが、私はまだ見たことない」といわれ笑い話になったことも。私は見てきたからこそ、「いのち」を大切にする新しい政治をともにつくりたい。いよいよ迎える参院選の年、生かされた命をかけて論戦に挑みます。
(２０１５年１２月２６日，「赤旗」)

【シリーズ被爆70年】

2016

【本文】

核兵器禁止条約／婦人民主クラブ、日本政府に抗議／「被爆国として恥」

核兵器禁止条約／広島市で宣伝／政府情けない

核兵器禁止条約交渉反対に抗議／大阪原水協／和歌山の非核４団体

平和ねがう秋／札幌「原爆パネル展」／宮城・白石「戦争展」

核兵器禁止条約の交渉開始／反対の日本政府に抗議続く

日印原子力協定締結へ／原発輸出可能に／核兵器開発に手貸す

被爆者の訴え、欧州動かす／高校生〝恐怖で衝撃〟・ドイツ／署名運動、教授ら称賛・イギリス

被爆者英独遊説に反響／一行が合流し帰路に

英国被爆者遊説から／上／アフガン学生が訴え

英国被爆者遊説から／下／ゼッケンが連帯の印に

国際署名で世論大きく／国連軍縮週間で集い／日本原水協

２０１６国民平和大行進／平和の思い込めた千羽鶴／毎年、行進団に手渡す／落部清子さん島根・雲南

８月の歳時記／「軍歌は弾きたくない」

平和願い戦争展／さいたま・あすまで

試写室／ドキュメント１６知られざる被爆米兵／日本系深夜０・５５／遺族たちの複雑な思いと希望

原民喜の直筆原稿／広島市に寄託

世界大会成功へ取り組み／広島県原水協が理事会

オバマ氏広島訪問を歓迎／核兵器廃絶へ具体策迫る／米の平和運動組織など

２０１６国民平和大行進／子どもたちの未来守るため／和歌山のママ行進

オバマ大統領訪問、被爆地の思い／広島平和記念資料館館長志賀賢治さん（６３）語る

オバマ大統領訪問、被爆地の思い／広島県原爆被害者団体協議会副理事長吉岡幸雄さん（８６）

「オバマ大統領は決断を」／徳島原水協が署名行動

米大統領あて書簡携え／韓国原爆被害者１０人が広島訪問

オバマ氏広島演説／世界はどうみた／「歴史的」と評価／欧州メディア

主張／オバマ氏広島訪問／核なき世界へ具体的行動こそ

核兵器禁止条約交渉開始を／オバマ大統領に決断求め宣伝／京都

核兵器廃絶、世論さらに／オバマ氏広島訪問で原水協宣伝／新潟／長野

核兵器廃絶の運動に／世界大会パンフ

オバマ氏への伝言／非人道の核兵器、廃絶こそ／広島県被団協の「語り部」矢野美耶古さん

この残虐兵器１発も残せぬ／被爆者ら「国際署名」訴え／広島市／長崎市

米大統領の広島初訪問／「核なき世界」いうなら核兵器禁止条約具体化を

緒方副委員長、中国共産党中連部部長と会談／南シナ海問題などで意見交換

潮流

米大統領が広島初訪問／「前向きの歴史的一歩」／核兵器禁止条約へ具体的行動を／志位委員長が会見

米大統領が広島初訪問／〝被爆者つくらぬ政治を〟／大統領演説に同席、被団協３氏が会見

米大統領が広島初訪問／「『核兵器なき世界』を追求」／オバマ氏、原爆碑に献花

核兵器ゼロまであきらめない／米大統領の平和公園での行事同席へ／被団協の坪井さんら３氏

オバマ大統領の広島訪問時／オスプレイ飛行拒否を／共同センター、県知事に要請

原水爆禁止世界大会の成功へ／核なき世界への転機に／被爆者国際署名広げ／暴走政治止めよう／実行委総会

核兵器ない世界へ一歩を／世界大会実行委、オバマ氏に手紙／総会で採択

【1月】

【1月見出し】

【１月本文】

文化／国民平和大行進が記録映画に／核兵器廃絶へ「一歩でも」

北の核実験に抗議／日本共産党、街頭で訴え／椎葉、あさか、畑野の各氏ら／横浜

総理海外出張報告・財政演説に対する井上参院国対委員長の代表質問／参院本会議

衆・参院議員・候補、新年のあいさつ／若者の声代弁して／衆院議員大平喜信

2015

【1月】 【２月】 【３月】 【４月】 【５月】 【６月】 【７月】 【８月】 【９月】 【１０】 【１１月】 【１２月】

【12月見出し】

【12月本文】

国会議員駆けある記／笠井亮衆院議員／生かされた命をかけて

２０１６年３・１ビキニデー／「核兵器のない世界」実現へ／２月２８日～３月１日／静岡

悲しみと無のあいだ／青来有一著／評者大浦ふみ子作家

たたかい継承を／帯広で原水協「平和かふぇ」

宗教者ら被爆者募金／日本被団協に渡す／日本宗平協

４Ｋ・８Ｋテレビの未来／上／東京五輪までに本格普及？／計画は地上波の予定なし

４Ｋ・８Ｋテレビの未来／中／２０２０年までに普及の計画／民放は対応に苦慮

４Ｋ・８Ｋテレビの未来／下／〝究極のテレビ〟／８Ｋが生きる道

映画／「母と暮せば」（日本）／原爆の地獄、希望へ昇華

試写室／被爆７０年特集ドラマ赤レンガ／ＮＨＫプレ後３・３０／原爆・戦争の実相を次世代に

原爆の悲劇は絶対忘れない／札幌で署名行動

被爆７０年の師走、核兵器廃絶へ６・９行動／グループが一緒に／長崎

被爆７０年の師走、核兵器廃絶へ６・９行動／２０００万署名とともに／日本原水協／上野

「核兵器廃絶を」／６・９行動各地で／福島・いわき／青森・八戸

潮流

平和大行進の記録映画「一歩でも二歩でも」／監督の有原さん〝非核運動の広さ実感〟／都内で試写会

【11月見出し】

【１１月本文】

平和をともす／ハトや灯籠流しイメージ／広島市

核兵器なくせ「６・９行動」／熊本県原水協

戦争も核兵器もあってはならん／徳島で６・９行動

潮流

ひと／「日本のうたごえ祭典ｉｎ愛知」運営委員長舟橋幹雄さん（６４）

被爆７０年「惨事二度と」／パグウォッシュ会議開幕／長崎

【10月見出し】

【10月本文】

【1月】　【２月】　【３月】　【４月】　【５月】　【６月】　【７月】　【８月】【９月】　【１０】　【１１月】　【１２月】