1997年活動】

*         11

*         じっくり見た、考えた/赤旗まつり各コーナー/人権・救援/弾圧の話に聞入る

*         10

*         国会通信/16日

*         治維法国賠同盟衆院議長らに要請/1万5500団体の署名提出/犠牲者への謝罪、賠償、法制定を

*         9

*         「日本共産党の70年」読書会/時代を切り開いた先輩たち感動/自分の人生を党の歴史に重ね/札幌

*         8

*         ジュネーブ/国連人権委員会小委で/治維法国賠同盟代表が発言/「犠牲者への謝罪と賠償の勧告を」

*         国連人権委に要請へ/治維法国賠同盟が出発

*         話題この人/横川定司さん/97平和のための戦争展かながわ実行委員会事務局長

*         朝の風/先達の生き方から学ぶ

*         7

*         盗聴法制化の中止を求める/治維法国賠同盟が声明

*         国会通信/16日

*         元日体協労組委員長/森本哲夫さん死去

*         6

*         ガイドライン見直し/治維法国賠同盟が中止要求

*         新役員が党本部を訪問/立木副議長らが応対/治維法国賠同盟

*         5

*         治維法国賠同盟大会が閉幕/沖縄問題で特別決議

*         憲法50年機に運動発展を/治維法国賠同盟が大会/立木副議長あいさつ

*         国会通信/14日

*         4

*         国会通信/17日

*         治維法同盟/国は犠牲者に謝罪、賠償を/28万余の署名もち国会要請

*         各務原市長選に今尾氏を擁立/岐阜・「会」が発表

*         日本共産党知りたい聞きたい/治安維持法被害者への謝罪、補償は?

*         3

*         市川正一碑前祭開く/“真の愛国者の生涯輝き続ける”/山口

*         3・15事件69周年映画と講演の夕/「小林多喜二」を上映

*         京都府知事選の勝利誓う/右翼の凶刃に倒れた代議士山本宣治の墓前祭/第68回

*         2

*         各団体が声明

*         1

*         治維法国賠同盟が拡大中央常任理事会

 

l        【本文】

l        じっくり見た、考えた/赤旗まつり各コーナー/人権・救援/弾圧の話に聞入る

人権・救援のコーナーでは、三日目も治安維持法犠牲者の体験を聞く会(主催・治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟)を開催。中西三洋・同会長(79)ら六人が、侵略戦争に反対したことなどを理由にたくさんの人々を弾圧した同法によって逮捕され、拷問をうけた体験を語り、自由と民主主義、平和の尊さを訴えました。
 中西さんは、足があざで真っ黒になるほどの拷問をうけたようすを紹介。「一カ月は一人でトイレにもいけなかった。自分で歩けるようになると、また拷問だった」と話しました。十八歳で東京の地下鉄ストライキに参加して検挙された松岡朝子さん(82)は、「『職場にトイレを』など人間として当然の要求をかかげたストライキさえ弾圧される時代だった」とのべました。
 「ストライキやっただけで逮捕なんて…イヤです」と感想を話していた中学二年生の女の子など、約三十人が体験者の話に聞き入りました。
(
11月04日「赤旗」)

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l        国会通信/16日

あいさつ 交渉 交流
  瀬古由起子、石井郁子両衆院議員 全国私教連の「財政構造改革法案」阻止、文部省概算要求満額実現等国会要請行動でそれぞれあいさつ
 石井郁子、山原健二郎両衆院議員 全国私教連・同父母懇代表から「財政構造改革法案」に反対し、私学助成の大幅増額を求める要請を受け懇談
 寺前巌衆院議員 京都私教連の代表から、私学教育の充実、教育予算の大幅増額、私学助成の抜本的拡充などを求める要請を受け懇談
 西山とき子参院議員 京都私教連代表から同趣旨の要請を受け懇談。全教の代表から「財政構造改革法案」反対などの要請を受け懇談
 阿部幸代参院議員 映画演劇労働組合総連合(映演総連)の第46回定期総会であいさつ。埼玉私教連の代表から「財政構造改革法案」の廃案を求める要請を受け懇談
 辻第一、春名〓(直のしたにハ)章、吉井英勝各衆院議員、西山とき子、山下芳生両参院議員 中央社保協などの「医療保険連続改悪阻止、年金改悪反対、介護保険法案の抜本的見直しを要求する」国会前座り込み行動を激励し、それぞれあいさつ
 金子満広衆院議員 全教・埼教組の代表から、「財政構造改革法案」に反対し、教育予算・社会保障、社会福祉予算の大幅増などを求める要請を受け懇談
 穀田恵二衆院議員 国民大運動実行委、中央社保協、春闘共闘、公務共闘、公務労組連絡会主催の「医療改悪反対。国民本位の行財政確立。新ガイドライン許すな!くらしと営業、医療、教育、平和を守ろう10・16中央総決起集会」で国会情勢報告をかねたあいさつ
 佐々木陸海、中島武敏、大森猛、中路雅弘、瀬古由起子、藤田スミ、辻第一、春名〓(直のしたにハ)章各衆院議員、緒方靖夫、有働正治、笠井亮、須藤美也子各参院議員 同集会に先立つ国会請願デモを激励
 山原健二郎衆院議員 全教、教組共闘主催の「10・16教育危機の打開をめざす全国総決起集会」で激励と連帯のあいさつ
 木島日出夫、平賀高成、石井郁子各衆院議員、阿部幸代、橋本敦両参院議員 同集会に先立つ国会請願デモを激励
 山原健二郎衆院議員 高知県土佐山田町山田小学校における「解放教育」の押しつけによる集団転校問題で高知県教組の代表らと文部省に要請
 中島武敏衆院議員 東京土建の医療連続改悪反対、介護保険法案の抜本的見直し等を求める国会要請行動であいさつ
 瀬古由起子衆院議員 全国保険医協会の堀場英也会長、愛知県保険医協会、愛知民医連代表の要請を受け懇談。愛知のPSW、愛知県私教連・父母懇連絡会、愛高教、名高教の代表団、東京土建代表からそれぞれ医療、教育問題などについて要請を受け懇談
 藤木洋子衆院議員 兵庫県私学助成をすすめる会・兵庫県私学助成運動推進会議の要請を受ける。気候フォーラム主催の「COP3の成功に向けた緊急公開大討論会」に出席
 平賀高成、藤木洋子両衆院議員、緒方靖夫、山下芳生両参院議員
 「被災者に公的援助を!」市民=議員立法推進本部、「公的援助法」実現ネットワークの会議に出席
 緒方靖夫参院議員 東京・和光学園の教職員・父母代表と私学教育問題で懇談。日本弁護士連合会・同連合会拘禁二法案対策本部から要請を受け、米兵受刑者の唯一の収容施設・横須賀刑務所での米兵受刑者優遇問題などについて懇談
 平賀高成衆院議員、笠井亮参院議員 「10・21全国統一行動中央集会」への参加と成功を呼びかける東京都内主要駅頭宣伝行動で訴え(東京・新橋駅銀座口前)
 吉川春子参院議員 国公労連、全司法労組主催「笹沼熈子さんを励ます夕べ」であいさつ………15日  金子満広、中島武敏、大森猛、瀬古由起子、寺前巌各衆院議員、緒方靖夫、吉川春子両参院議員 全国建設労働組合総連合の加藤忠由委員長ら役員と建設国保組合の健全運営の確保および制度拡充など諸問題について懇談
 緒方靖夫参院議員 中央社保協の「医療保険連続改悪阻止、年金改悪反対、介護保険法案の抜本的見直しを要求する」国会前座り込み行動を激励・集会であいさつ
 木島日出夫衆院議員 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の「10・15国会要請行動」まとめの集会で国会情勢を報告し激励
 中島武敏衆院議員 公共事業チェックを求めるNGOの会、公共事業チェックを実現する議員の会主催のシンポジウム「橋本“行政改革会議”と公共事業」・パネルディスカッション「日本は21世紀をどう生きるのか」に党代表パネリストとして出席
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10月17日「赤旗」)

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l        治維法国賠同盟衆院議長らに要請/1万5500団体の署名提出/犠牲者への謝罪、賠償、法制定を

治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟は十五日、伊藤宗一郎衆院議長などに会い、治安維持法犠牲者への政府の謝罪と賠償、「治安維持法犠牲者国家賠償法」(仮称)の制定を申し入れました。また、同法制定を求める団体署名約一万五千五百団体分を提出しました。
 衆院議長公邸での伊藤議長への要請には、同同盟の中西三洋会長ら十一人が参加。日本共産党の東中光雄衆院議員が同席しました。
 中西会長らは、高く積まれた署名を前に、「ふたたび戦争と暗黒政治を許さないためにも、国民からの請願署名を重くうけとめ、犠牲者への謝罪と法律の制定のため、一刻も早く国会で論議してほしい」と訴えました。
 また、八月におこなった国連人権委員会への要請について報告し、「治安維持法犠牲者の体験は、海外の人にも重大な問題だと受け止められました。日本が国際的に真に認められる国になるためにも、『戦争犯罪人と人道に反する罪に時効はない』という国際法にもとづき、適切な戦後処理をおこなってほしい」と求めました。
 伊藤衆院議長は「法務委員会で慎重審議をおこなうような機運をつくっていく」とのべました。
 この日は、全国から同同盟の代表三十五人が国会に集まり、伊藤衆院議長のほかにも、近藤一雄副会長ら九人が斎藤十朗参院議長に、桑原英武名誉会長ら七人が下稲葉耕吉法相に要請しました。要請には、日本共産党の吉岡吉典、橋本敦両参院議員、木島日出夫衆院議員がそれぞれ同席しました。
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10月16日「赤旗」)

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l        「日本共産党の70年」読書会/時代を切り開いた先輩たち感動/自分の人生を党の歴史に重ね/札幌

 日本共産党が誕生して七十五年の今年、二十二日から第二十一回党大会が開かれます。札幌では、『日本共産党の七十年』の読書会をつづけているグループがあります。「私たちの生きてきた時代を知るには、党史を学ぶのが一番だと思って始めました。こんな先輩たちのたたかいがあったのかと、知れば知るほど力づけられ感動します」。スタートして一年半、毎月一回、欠かすことなく続けています。
 読書会のメンバーは、「治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟」札幌支部の有志たち十五人。毎月一回、第二水曜日の午後、札幌市の北区民センターでおこなっています。冬、猛吹雪のときも一度も休まず続けてきました。
 読書会そのものは一九九三年八月に発足、宮本顕治・百合子の『十二年の手紙』から始まり、九六年二月から『日本共産党の七十年』に。
 「『手紙』で、あの戦時中、弾圧にもめげず命がけでたたかい抜き、節を曲げなかった先人の生き方に多く学ぶことができました。そして、日本の近・現代を政治・経済・文化の面からより広く、より深く学ぶために、党史を学ぼうと考えたのです」というのは、読書会の中心になっている高橋昭一さん(70)。伊藤俊さん(69)は、「党史は一度は読んでいるが、もっときちんと理解したい。月に一回ぐらいは思い切って時間をとって読みたいと、みんなの意見がまとまったのです」と。
 
米空母入港に熱心な討論も
 上巻を終わって下巻へ。この日は、「七〇年代後半のたたかい―逆流に抗して」の「中国のベトナム侵略に反対して」から。全員が三ページずつを輪読し、それぞれが意見や感想をのべあいます。
 「七九年の全国いっせい地方選挙―いつでも、どこでも革新の党」のところでは、高橋さんの「七九年のいっせい地方選挙では、地方議員が三千五百五十五人、公明党をぬいて第三党になったとありますが、今は第一党で、四千人を超えている(十八日現在で四千四十人)。これを見ても党が躍進したのを感じます」という発言にみんなうなずきます。
 話は先ごろ小樽港に入ってきた米空母「インディぺンデンス」へと広がります。「大きくて威圧感がある。見にいった人は、あの甲板から戦争にいく飛行機が飛び立つということを考えてほしい」「民間港に入ってくるのはガイドライン(日米軍事協力の指針)の先どり。何かがあったら、小樽が攻められることになる。親善、友好というのなら観光船でくればいいんだから」「三十二万人もが見学にきたということで、マスコミは『歓迎一色』の報道をしているが、みんなが歓迎しているわけではない。たんに見たいからいく人もいるんだから、報道の仕方がおかしい」「今度は矢臼別に三百八十人もの海兵隊員がきて演習する。その警備に何億円も道の予算から使うのは間違っている」
 
仲間の話を聞く楽しさが
 読書会での楽しみは、みんなの話を聞くことだといいます。かつて、困難ななかで活動してきた体験、それぞれが現在、地域などで活動していることなど、「話を聞くだけで元気になります」と鷲沢セツさん。高橋昭一さんがみんなに紹介した資料「北海通信」は、一九二八年、『赤旗』が創刊された当時、「日本共産党北海道地方委員会機関紙」として発行された第一号と思われます。七十年史にも紹介されています。
 伊藤慶子さん(69)は夫の俊さんとともに参加しています。「先駆者のたたかいとともに、私たちがそれぞれのところで運動してきたことが、現在につながっていることがわかりました。ここで勉強したから、会議でみんなの前でも話せるようになったんです」
 みんなを励ますのが、会員の最年長者の猫塚静江さん(77)。一回も欠かさず参加しています。「私は一九二〇年生まれなので、二二年に生まれた日本共産党と同じ時代を生きてきたことになります。これを読みながら自分の生きてきた時代をもう一度学ぶ感じです。敗戦になり、初めて戦争の真相、日本共産党のことを知りました。本を読んだり勉強したいと思っても、三人の子どもを育てるのと生活苦で学ぶことができなかった。子どもたちが成長したら孫育て。孫が大きくなってきたので今度こそ学びたい、一度しかない人生、歴史の真実を知りたいと思っていたときに、読書会を知ってさっそく入会したんです。読むこと聞くこと、驚きと感動することばかり。十年も二十年も得した感じです。第二十一回大会の決議案を理解する助けにもなります」
 あと一年、じっくり読んで完読しようと、みんな楽しみにしています。
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09月21日「赤旗」)

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l        ジュネーブ/国連人権委員会小委で/治維法国賠同盟代表が発言/「犠牲者への謝罪と賠償の勧告を」

 国連人権委員会「差別防止と少数者保護の小委員会」での発言のため、ジュネーブを訪問中の治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟中央本部の斎藤邦雄事務局長は、八月二十五日、議長の指名をうけ、同盟を代表して国連専門委員、各国政府代表、NGO代表など二百人余にたいし要旨次のように訴えました。
 日本では、一九二五年から敗戦の一九四五年までの間に、戦争に反対し、植民地支配に反対したため、悪法治安維持法によって逮捕された犠牲者が日本、朝鮮、台湾で数十万人にのぼり、多くの人々が拷問されました。
 欧米諸国では、第二次大戦後、戦後賠償がおこなわれていますが、日本政府は従軍慰安婦問題に見られるように戦後半世紀以上たった今日までこれらの犠牲者に謝罪も賠償もしていません。
 今日これらの犠牲者は高齢に達し、生存者も減少し、救済は急がれています。
 わが同盟は一九七一年以来、治安維持法犠牲者への国家賠償法制定を要求してたたかっていますが、日本政府はこれをまったく無視しています。
 私は、当小委員会が日本政府にたいして犠牲者への謝罪と国家賠償をおこなうよう勧告されることを要請したい。
 この発言終了後、各国のNGO代表など約二十人が斎藤発言席に集まり、「発言原稿の複写がほしい」と要求し、これらの人々の関心の高さがうかがわれました。
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08月27日「赤旗」)

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l        国連人権委に要請へ/治維法国賠同盟が出発

 日本政府にたいし、治安維持法の犠牲者への謝罪と賠償をもとめている治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の代表が十九日、国連人権委員会に要請行動をおこなうため、スイスのジュネーブにむけて出発しました。
 国連にたいするアピール行動は、治維法同盟では結成以来はじめての試み。「国連要請と連帯するツアー」と題されたこのとりくみには、三十四人が参加しています。
 一行の最長老で奈良県本部の太田まちさん(91)は、元気に「あの特高と治安維持法がどんなことをしたのか、体験を通じて世界の人びとに話をしたい」と決意をのべています。
 十八日夜、成田空港近くのホテルでおこなわれた結団式には、中央本部から近藤一雄副会長、山崎元事務局次長がかけつけ歓送の言葉をのべ、一同を激励しました。同ツアーの団長石尾実氏(鳥取県本部)は「ふたたび戦争と暗黒政治を許さない私たちの決意を国際舞台で表明していきたい」と決意をのべました。
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08月20日「赤旗」)

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l        話題この人/横川定司さん/97平和のための戦争展かながわ実行委員会事務局長

 軍国少年でした。十七歳のとき(一九四四年)に、将校を養成する広島県江田島の海軍兵学校に入校。「お国のために死ぬ」のはあたりまえと思っていました。
 「天皇は神様と教えられたが、“おれたちと同じ人間だろ”と思っていました。そうした気持ちを押し殺し、『自覚的』に戦争にかりたてたのが『軍国主義教育』でした」
 広島に原爆が投下されたとき、江田島にいました。原爆の光線をはね返すために、白いシーツに目の部分だけ穴を開け、すっぽりかぶる「防御服」を作った覚えがあるといいます。
 戦後、侵略戦争の実態を知るなかで、「侵略戦争の加害者、一人の人間として責任があるのでは」と苦悩。炭鉱や工場で働きながら、「平和のために力をつくすことが自分の使命」と考え、二十三歳のとき(一九五〇年二月)に日本共産党に入党しました。
 太い声、誠実な語り口。目標に向かい着実に積み上げていく姿勢が信頼を集めています。神奈川県の戦争展を九五年に初めて開くまでに、数年間、埼玉や東京の戦争展に通い、地域で戦争展を開いてきました。
 今回(二十九日〜三十一日、鎌倉芸術館ギャラリー)は、神奈川での勤労・学徒動員の実態、戦争時代の学校教育の展示に力を入れています。
 「いまの憲法、教育基本法、子どもの権利条約がさし示すものといかにかけはなれた状況であったのかを見つめてほしい」。みずからの少年時代と重ね合わせ、若者に見てもらいたいと願います。今回初めて、高校生の作品展示コーナーも設けました。(村)治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟神奈川県本部事務局長。横浜市泉区在住。家族は妻。69歳
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08月15日「赤旗」)

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l        朝の風/先達の生き方から学ぶ

 先日発表の「日本共産党第二十一回大会決議案」は党の七十五年の歴史と路線の「生命力」にふれ、これは「創立いらいの多くの先達たちの苦闘によってきずかれ、うけつがれてきた」とのべている。
 志位和夫『科学・人生・生きがい』(新日本出版社)は「先達たちの業績に学ぶ」と副題されていて、その後半では、小林多喜二・市川正一ほか社会進歩のためにつくした先達の生き方から何を学び、何をひきつぐかが、親しみやすく語られていた。
 先達の生き方から学ぶにはその人たちの業績と生涯を明らかにする仕事が不可欠である。最近その点で注目すべき労作二冊にめぐりあえた。ともに地方での出版である。
 一つは佐藤治助『吹雪く野づらに―エスペランティスト斎藤秀一の生涯』(鶴岡書店)。没後四十年目の八一年三月、「赤旗」日曜版に「獄中で薬包紙につづった抵抗の詩」の見出しで報じられた不屈の学究。投獄と病気により、三十二歳で人生を断たれた先達だ。「新やまがた」に三年余連載された評伝を、郷里の民主書店が単行出版したこの書は、科学的社会主義に思想の軸足をふまえて動じなかった秀一の足跡を追究している。
 もう一つは小冊子、都留忠久『大分県抵抗の群像』(治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟大分県本部)。関係者の「発刊によせて」や宮本顕治議長「佐藤真民同志の墓前祭に」などあいさつ・紹介文のあと、「列伝」として長短こもごも上田茂樹はじめ佐藤真民ら先達十五人の業績に光をあて、「歴史と路線がもつ生命力」を一地方において証拠立てている。
 このような地味ながら大事な執筆や出版の活動に献身する各地の奮闘に、あらためて熱い声援を送りたい。(陸)
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08月03日「赤旗」)

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l        盗聴法制化の中止を求める/治維法国賠同盟が声明

 法制審議会刑事法部会が十八日、電話盗聴を合法化する組織犯罪対策法案の要綱案を発表したことにたいし、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟中央本部(治維法国賠同盟)は二十二日、通信傍受(盗聴)捜査導入の法制化の中止をもとめて声明を発表しました。
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07月23日「赤旗」)

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l        国会通信/16日

 

 日本共産党議員の質問など
 阿部幸代参院議員文教委員会で神戸児童殺害事件に関連して、学校の対応、児童相談所との協力、教員の多忙化解消などについて質問
 
あいさつ交渉交流
 寺前巌衆院議員舞鶴港の整備について、江守光起舞鶴市長、松尾二三雄同市議会議長らから陳情を受け懇談
 木島日出夫衆院議員情報公開法を求める市民運動主催の「国会議員シンポジウム・情報公開法制定の争点―各党の見解を聴く―」に日本共産党を代表して出席………15日
 児玉健次、寺前巌、藤木洋子各衆院議員、山下芳生参院議員和歌山県の御坊第二火電建設に反対する郡市民の会、御坊第二火電に反対する田辺西牟婁の会、党和歌山県地方議員団、同北海道渡島・檜山地区委員会知内支部の代表とともに、「御坊第二火力発電所」「北電知内火力発電所」の燃料とされている「オリマルジョン」にかかわる問題で運輸省、環境庁、通産省に要請
 緒方靖夫参院議員治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟中央本部の斎藤邦雄事務局長らの訪問をうけ、国連人権委員会への訴えについて懇談………14日
 藤木洋子衆院議員、山下芳生参院議員「災害被災者等支援法案」の発議者議員を中心とする、兵庫県知事と神戸市長および県・市議会各会派への訪問行動に参加、同法案について懇談
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07月17日「赤旗」)

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l        元日体協労組委員長/森本哲夫さん死去

 元日本体育協会職員労組委員長の森本哲夫さんが、十二日午前三時五十四分、肺がんのため、神奈川県藤沢市立病院で死去しました。七十一歳。
 なお、葬儀、告別式は本人の遺志によりおこなわれませんが、十五日午前十一時半から、藤沢市西富六八四の湘和会堂西富の斎場で無宗教で荼毘(だび)に付します。
 一九六四年に日本体育協会に勤務して国際事業部長などを歴任し、第七回アジア競技大会(七四年)、第九回アジア競技大会(八二年)、サラエボ冬季オリンピック(八四年)などに本部役員として参加しました。
 七三年一月に日本体育協会職員労組初代委員長になり、管理職を除く事務局職員の全員加入を果たし、労働条件の改善につとめるとともに、体育協会の民主化のために努力しました。
 また、新日本スポーツ連盟の機関誌『スポーツのひろば』への寄稿など、民主的スポーツ運動の発展にも尽力しました。地域では、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟神奈川県本部副会長として中心的な役割を果たしました。
 日本共産党全国スポーツ後援会世話人をつとめ、国政選挙など各種選挙で党の躍進への期待を表明してきました。「サッカーくじ」法案に反対する談話を寄せるなど、「赤旗」のスポーツ欄にしばしば登場してきました。永年党員。
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07月13日「赤旗」)

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l        ガイドライン見直し/治維法国賠同盟が中止要求

 日米両政府が「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)見直しの中間報告を発表したのにたいし、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟(中西三洋会長)は九日、見直しの中止を求める文書を橋本首相に提出しました。
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06月10日「赤旗」)

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l        新役員が党本部を訪問/立木副議長らが応対/治維法国賠同盟

 五月の大会で選出された治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の新役員七人が四日、日本共産党本部を表敬訪問しました。
 党本部を訪れたのは丸山三之助、近藤一雄副会長、渡辺タケ副理事長、斎藤邦雄事務局長、冨矢信男、山崎元、松田岩男事務局次長の各氏。日本共産党からは立木洋副議長、佐々木季男書記局員、柳沢明夫法対部長が応対しました。
 丸山副会長らは、治安維持法犠牲者国家賠償法の制定を求める請願署名のとりくみや戦前の弾圧の実態を風化させないために発掘調査もおこなっているとのべました。八月には、国連人権委員会への要請行動を計画していることも紹介しました。
 立木副議長は「国際的に見ても日本は人権後進国ですが、賠償法制定にむけ運動を高めていくよう、ともにがんばりましょう」とのべました。
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06月05日「赤旗」)

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l        治維法国賠同盟大会が閉幕/沖縄問題で特別決議

 二日間の日程で東京・千駄ケ谷区民会館でおこなわれていた治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟第二十八回全国大会は十五日、運動方針などを採択して閉会しました。
 斎藤邦雄事務局長が討論のまとめにたち、治安維持法犠牲者にたいする国家賠償法制定を求める署名活動や戦前の弾圧を風化させない運動をいっそう前進させようとよびかけました。
 大会は、活動報告と運動方針や特別決議「期限切れにともなう沖縄米軍基地の不当占拠に抗議する」を全会一致で採択しました。
 選出された新役員はつぎの通りです。(敬称略)
 会長=中西三洋(再)、副会長=青山照明(新)、近藤一雄(新)、丸山三之助(再)、理事長=石坂貞人(新)、副理事長=渡辺タケ(再)、事務局長=斎藤邦雄(再)、事務局次長=小口巽(再)、富矢信夫(再)、松田岩男(再)、山崎元(再)
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05月16日「赤旗」)

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l        憲法50年機に運動発展を/治維法国賠同盟が大会/立木副議長あいさつ

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の第二十八回全国大会が十四日から二日間の日程で東京・渋谷区で始まりました。憲法施行五十年目の今大会は、四十五都道府県から百三十二人が参加しました。
 武田大蔵副会長が「前大会から二年たち、沖縄、安保、破防法など諸闘争に参加しつつ、暗黒政治を許すなの運動の前進、問題点を総括し新しい運動を展開し、報告を審議し充実させましょう」とあいさつしました。
 日本共産党、日本国民救援会、日本民主青年同盟の代表が来賓としてあいさつ。
 日本共産党の立木洋中央委員会副議長・参院議員は、緒方(靖夫・当時日本共産党国際部長)宅電話盗聴事件のように秘密警察活動がひきつづいているが「治安維持法犠牲者への国家賠償の法制定をめざす署名運動の積み重ねで世論が広がった成果がある」と同盟設立三十年を前に国賠要求の達成を期待してのべました。日本共産党の期待が広がるなか総選挙などに続き、東京都議会議員選挙勝利で躍進の第二の波をひろげたいとあいさつしました。
 前大会後、破防法の団体適用を棄却させたたたかい、国賠署名活動と国会請願・要請、地方議会への陳情・請願活動、国連人権委員会への要請行動などの成果がありました。
 憲法施行五十年を機に、青年や広い市民に語り継ぐ「風化させない活動」「戦争展」「憲法学習会」などを充実・発展させ、国賠要求の前進に全力をあげようと活動報告運動方針を討議しました。
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05月15日「赤旗」)

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l        国会通信/14日

 日本共産党議員の質問など
 瀬古由起子衆院議員厚生委員会で介護保険法案審議。要介護者の認定問題などで政府の姿勢をただす
 佐々木陸海衆院議員大蔵委員会で日銀法改正案の質問に立ち、特融等の発効について国会報告義務等の法定化を要求
 正森成二衆院議員法務委員会で、死亡交通事故の被害者に過失一〇〇%を押しつけて自賠責保険を支払わないケースが多いことを示し、被害者救済という制度の趣旨に沿った運用を求める
 松本善明衆院議員外務委員会で、有限の「租借協定」と在日米軍永久化問題について、質疑。安保賛美、米軍の無期限駐留を容認する政府の姿勢を追及
 矢島恒夫衆院議員逓信委員会でNTT分割・再編法案の質疑。分割が市内料金値上げや地域間のサービス格差を招くと追及
 金子満広衆院議員労働委員会で「女子保護」規定撤廃問題について参考人質疑
 
あいさつ交渉交流
 緒方靖夫参院議員建設政策研究所、生活関連公共事業拡大連絡会議主催のシンポジウム「公共事業はこれでよいのか―私たちの求める公共事業のあり方」に出席し発言。「女子保護」・均等法東京連絡会の代表が来室、同法改悪をめぐる状況などについて懇談
 立木洋参院議員治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の第28回全国大会であいさつ
 金子満広、大森猛両衆院議員労働法制中央連絡会・「女子保護」連絡会の「女子保護」撤廃は許さない!国会要請行動であいさつ
 西山とき子参院議員埼玉、東京、千葉各土建、神奈川県建設労連共催の「健康保険法案等の改悪案」撤回と建設国保組合の育成と強化を求める国会要請行動(集会)であいさつ
 須藤美也子参院議員神奈川県建設労連の代表から医療保険法改悪反対などの要請を受け懇談。福島県民医連の代表らから医療保険改悪反対と「女子保護」規定撤廃反対の要請を受け懇談。農民運動全国連絡会の豚の口蹄疫侵入防止対策にかんする農水省要請に同席
 有働正治参院議員神奈川土建の代表らから「健康保険法等の改悪案」の撤回と建設国保組合の育成強化を求める要請を受け懇談
 中島武敏、穀田恵二、山原健二郎、春名〓(直の下にハ)章各衆院議員、西山とき子参院議員「保育の公的保障の拡充を求める運動実行委員会」の“保育制度改悪許すな!”国会前座り込み行動をそれぞれ激励しあいさつ
 中島武敏衆院議員同実行委員会代表の訪問要請を受け懇談。自治労連都本部の代表から、地方事務官問題についての要請を受け懇談
 中島武敏、寺前巌、藤田スミ、辻第一、春名〓(直の下にハ)章、吉井英勝、古堅実吉各衆院議員、有働正治、緒方靖夫、須藤美也子各参院議員諌早湾干潟救済第一次東京緊急行動集会に参加して、地元代表団の陳情を受け、「諌早湾を考える議員の会」発会式に出席
 大森猛、吉井英勝両衆院議員、山下芳生参院議員中小企業家同友会全国協議会(中同協)の河野先幹事長ら代表から「九八年度国の政策に対する中小企業家の要望・提言」について陳情を受け懇談
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05月15日「赤旗」)

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l        国会通信/17日

 あいさつ交渉交流
 吉川春子参院議員安保破棄中央実行委員会、国民大運動実行委員会、日本平和委員会呼びかけの「米軍用地特別措置法改悪に反対する」国会要請行動であいさつ
 笠井亮参院議員同要請行動参加者に、同改悪案が参院本会議で可決強行された経過を報告し激励。米軍用地特措法改悪に反対して国会前で座り込み行動中の沖縄弁護士会有志、支援の自由法曹団などの人たちに、同改悪案が参院特別委で採決強行された経過を報告し激励
 佐々木憲昭、東中光雄、正森成二、山原健二郎各衆院議員同座り込み行動参加者をそれぞれ激励
 松本善明、矢島恒夫、中路雅弘、佐々木陸海、辻第一、藤木洋子、正森成二、山原健二郎、春名〓(直のしたにハ)章、吉井英勝、古堅実吉各衆院議員、阿部幸代、緒方靖夫、笠井亮、西山とき子、山下芳生、吉川春子各参院議員第2回軍用地特措法「改正」に反対する国会議員の「緊急の集い」に出席、代表して古堅、笠井両議員があいさつ
 古堅実吉衆院議員「米軍用地特措法改悪反対東京集会」(沖縄違憲共闘会議等主催)に出席
 正森成二衆院議員治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の「国賠法制定を求める4・17国会請願行動」であいさつ
 金子満広、佐々木憲昭両衆院議員、阿部幸代、須藤美也子、山下芳生各参院議員同同盟の各都府県代表から請願を受け懇談
 佐々木憲昭衆院議員全国地方銀行従業員組合連合会代表から、地銀労働者の労働条件向上についての要請を受け懇談
 緒方靖夫参院議員小選挙区の廃止をめざす国民運動東京連絡会代表から、選挙制度の改悪をやめ、民意を正確に反映する選挙制度の実現を求める要請を受け懇談
 藤木洋子衆院議員公害・地球環境問題懇談会の代表から「実効性ある環境影響評価法をめざす要請書」を受け懇談
 西山とき子参院議員北海道の民医連上京団から、医療費引き上げ阻止などの要請を受け懇談
 阿部幸代参院議員一坪反戦地主会の代表から米軍用地特別措置法の改悪反対の要請を受け懇談……16日金子満広衆院議員埼玉土建代表と医療保険制度改悪問題や公的介護保障制度確立について懇談
 穀田恵二衆院議員京都民医連の代表から医療保険改悪反対の要請を受け懇談
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04月19日「赤旗」)

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l        治維法同盟/国は犠牲者に謝罪、賠償を/28万余の署名もち国会要請

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟は十七日、治安維持法犠牲者に治安維持法国家賠償法(仮称)の制定を求め、約二十八万七千人の請願署名をたずさえて、国会要請しました。同日午前に衆院第一議員会館で集会を開催。日本共産党の正森成二衆院議員が、特措法案採決で緊迫する国会情勢なども報告し、請願にたいして「戦前の先輩の志に学んでがんばりたい」と激励しました。
 国会請願には北海道から鹿児島まで全国から約六十人の会員が参加。全国会議員をたずね、「国は治安維持法が人道に反する悪法であったことを認め、国は治安維持法犠牲者に謝罪と賠償をおこなうこと」を内容とした治安維持法犠牲者国家賠償法(仮称)の制定を要請しました。
 同会の石坂貞人理事長(代理)は「憲法施行五十年の年の請願行動を、歴史に残る一日にしたい」とあいさつ。斎藤邦雄事務局長が「自由と平和、民主主義を求めてたたかった人への賠償要求だ」と強調し、国際社会で、ナチスの犠牲者にドイツが年間八十万円の年金を支給するなど、日本だけが謝罪と賠償をおこなっていないと報告し、同法の実現を訴えました。
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04月18日「赤旗」)

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l        各務原市長選に今尾氏を擁立/岐阜・「会」が発表

 二十日告示、二十七日投票で実施される岐阜県各務原(かかみがはら)市長選を前に、日本共産党も加わる「各務原市に革新市政をつくる会」は十七日、各務原市原水協事務局長の今尾はるお氏(65)=新=を擁立すると発表しました。
 今尾氏の略歴一九三一年生まれ。早稲田大学法学部中退。那加町青年団長、那加楽天地町自治会長、岐阜県安保破棄実行委員会事務局長など歴任。六六年から日本共産党各務原市議(五期)。現在、各務原市原水協事務局長、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟岐阜支部常任理事。
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04月18日「赤旗」)

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l        日本共産党知りたい聞きたい/治安維持法被害者への謝罪、補償は?

 <問い>治安維持法の被害者にたいし、戦後、日本政府から謝罪や補償、名誉回復の措置はどのようにおこなわれましたか。(岡山・遠山正)
 <答え>政府による謝罪や補償は、まったくおこなわれていません。
 ただ名誉回復という点では、終戦後間もない時期に、GHQ(連合国軍総司令部)の命令で、治安維持法など戦後の民主化の観点から認められない悪法で有罪になった人びとにたいして「判決はなかったものとみなす」という措置がとられています。
 しかし、治安維持法の被害者は、政府のつくった法律、政府機関の行為によって甚大な被害をこうむったのですから、当然、政府が謝罪し、損害を賠償すべき責任があります。
 第二次世界大戦後、「人道にたいする罪」には時効を適用しないことが国連で条約として決められ、ドイツなどではユダヤ人虐殺など戦争中の犯罪の追及をいまも続けています。また、カナダやアメリカでは、戦後、大戦中の日系人抑留などについて謝罪し、賠償金を支払った例もあります。
 日本の場合は、占領軍の主力となったアメリカの意向で、戦前の旧支配勢力、戦犯勢力が温存され、戦後も政治に影響力を行使し続けたために、戦前の暗黒政治への反省は一度も表明されませんでした。
 いまも従軍慰安婦の問題をはじめ戦時中の日本政府・軍の数々の不法行為にたいする謝罪と損害賠償を求める運動がすすめられています。
 治安維持法の被害者については、一九六八年に治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟という団体がつくられて、謝罪と補償を実現させる法律の制定をめざしており、地方議会では二百十四市区町村でこの趣旨を支持する請願が採択され、運動がすすめられています。(明)
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04月06日「赤旗」)

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l        市川正一碑前祭開く/“真の愛国者の生涯輝き続ける”/山口

 戦前の日本共産党の指導者の市川正一の命日である十五日、市川が生まれた山口県光市鮎返りの市川正一碑前で午後二時から碑前祭が催され、県内のほか、広島県からの参加もふくめ六十人が出席しました。
 林洋武県委員長は、昨年の総選挙での日本共産党の躍進は国民の共感の広がりがしめされたことをのべ、真の愛国者だった市川の生涯がこれからも輝いていくだろうと強調しました。
 正森成二衆院議員も出席し、市川正一の碑が建立された七二年が衆院議員当選の年であったことを語り、市川は獄死したが、生き抜いて日本帝国主義の敗戦や戦後の党活動に参加したかったに違いないと話し、その志を受け継ぎ、日本革命の勝利と、国民の幸せのために奮闘する決意を表明しました。
 碑前祭では、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟山口県本部やトクヤマ差別をなくす会からもあいさつがあり、その後、献花と記念撮影などおこない閉会しました。会場では久しぶりの再会をなつかしみ歓談する姿も見受けられました。
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03月16日「赤旗」)

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l        3・15事件69周年映画と講演の夕/「小林多喜二」を上映

 「三月十五日を忘れるな労働者と農民の政府を作れ。日本共産党万歳!」―作家・小林多喜二は小説「一九二八年三月十五日」のラストを、このようにしめくくっています。
 普通選挙法による最初の総選挙で日本共産党の前進におそれをなした天皇制政府は、一九二八年三月十五日に、日本共産党への全国一斉大弾圧をおこないます(3・15事件)。今年は、その六十九周年にあたります。これを記念して治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟中央本部・東京都本部は十五日(土)午後六時から東京・中野ゼロホール(小ホール)で「映画と講演の夕」をおこないます。
 映画は日本共産党員作家の不屈の生涯を描く「小林多喜二」。今井正監督、山本圭、中野良子主演です。この映画の脚本を書いた劇作家の勝山俊介さんが「多喜二とともに21世紀を生きる」と題して講演をおこないます。参加費五百円。
 「総選挙での躍進を機に、日本の新しい展望が開けつつあります。戦前のような暗黒政治をふたたび招かないためにも、破防法のような悪法をなくす活動を強めたい。若い人にも、ぜひ参加してほしいと思っています」と同同盟の中西三洋会長は語っています。
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03月09日「赤旗」)

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l        京都府知事選の勝利誓う/右翼の凶刃に倒れた代議士山本宣治の墓前祭/第68回

 戦前の労農党代議士で治安維持法の改悪に反対し、一九二九年、右翼の凶刃に倒れた山本宣治(山宣)をしのぶ山宣祭が五日、宇治市善法墓地の山本家墓前でおこなわれ、全国から約百五十人が参加しました。
 六十八回目をむかえた山宣祭では、北村勝実行委員長が、従軍慰安婦問題をめぐる右派的動きを紹介し、ふたたび暗黒の時代への逆行を許さないと強調。「宇治から全国に平和と民主主義を守る思いを広げよう」と呼びかけました。
 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟京都府本部の岡本康会長代理が「山宣が命を賭して守ってきた革新の道をふみかためていきたい」とあいさつしました。
 日本共産党京都府委員会を代表して西山秀尚副委員長(京都府議団長)は、昨年の総選挙でかつて山宣の選挙区の一部だった京都三区から寺前巌衆院議員の当選をはじめ日本共産党が躍進したことを報告。来年の参院選挙での勝利と京都府知事選で森川明知事の実現に向け前進することを墓前に誓いました。
 長野、愛知両県の山宣会の紹介につづき、宇治山宣会顧問の〓佛亨(れんぶつ・とおる)氏が、先日六十年ぶりに発見された畳二枚分の大きさの山宣のデススケッチ(故・橋浦泰雄氏作)を示し発見の経過を語りました。
 山本家を代表して山宣の孫にあたる山本勇治氏が、医師としてみずから医療改悪に反対する立場を示し、人が健康で幸せに生きていくことのできる社会めざし奮闘することを強調しました。
 山宣祭には、民主府政の会代表委員の森川明弁護士(京都府知事候補)、日本共産党の西山とき子参院議員、寺前巌、穀田恵二両衆院議員がメッセージを寄せました。
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03月06日「赤旗」)

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l        各団体が声明

 自由法曹団
 公安審が三十一日、オウム真理教への破防法適用(団体解散)を棄却したことについて、自由法曹団は次のような声明(要旨)を出しました。
 自由法曹団は破防法適用を認めるか否かは、わが国の自由と民主主義の将来にたいしきわめて重大な影響を持つと考え、反対運動をおこなってきた。棄却は当然とはいえ、評価する。同時に申請を強行した村山前首相、法務省、公安調査庁の責任を厳しく問わねばならない。
 適用を許さなかった要因として、破防法制定時の反対運動の大きな盛りあがりや、自由法曹団をはじめとした多くの人びとの署名・集会などの地道な運動があげられる。
 今回の決定で「団体性」「政治目的」が肯定されていることは大問題である。とりわけ安易な拡大解釈で「政治目的あり」としたことは戦前の治安維持法裁判の歴史的な教訓に背くものである。これらの弱点は憲法違反の破防法の存在そのものに根源がある。自由法曹団は破防法・公安調査庁の廃止を強く要求し、発動を許さないたたかいを継続することを決意する。
 
治維法国賠同盟
 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟は一月三十一日、公安審査会がオウム真理教にたいする破防法適用を棄却したことについての声明を発表しました。
 声明は、棄却決定は「日本国憲法に照らして至極当然のこと」と指摘。また、民主主義破壊の破防法廃止と無法なスパイ調査機関である公安調査庁の即時解散を求めるとともに、「盗聴合法化」をねらう「組織犯罪対策法」の国会提出に反対を表明しています。
 
日本基督教団
 日本基督教団は一月三十一日、オウム真理教にたいする破防法団体適用請求棄却は学者、市民、宗教者ら幅広い人々の反対の声と運動によるものであるとのべるとともに、今後とも“治安法”策動に反対する運動が求められている、との声明を発表しました。
 
日弁連会長
 日本弁護士連合会(日弁連)の鬼追明夫会長は一月三十一日、オウム真理教への破防法適用の請求棄却決定について東京・霞が関で声明を発表しました。
 鬼追会長は「日弁連は破防法が極めて違憲の疑いが強いことを、制定当初から指摘してきた。本来は廃止されるべきもの」とし、「今回の決定が実態審理にもとづく棄却の決定であることは不十分。法適用を否定し、請求自体を却下すべきだった」とのべました。
 また同教団信徒によるとされる犯罪行為については「厳正な手続きによる刑事裁判を通じて、真相の解明と責任を明らかにさせ、かつ破産手続等により教団の民事責任が追及されていくべきと考える」としました。
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02月01日「赤旗」)

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l        治維法国賠同盟が拡大中央常任理事会

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟(中西三洋会長)は二十八日、東京・千駄ケ谷区民会館で拡大中央常任理事会をおこないました。この会議では、戦前の治安維持法による弾圧犠牲者に国家賠償することを国会・地方議会に請願する運動や「3・15、4・16大弾圧記念集会」のとりくみなどについて方針を決めました。
 また、ペルーの日本大使館公邸人質事件にみられる天皇誕生日を「ナショナル・デー」としていることを中止する要求や、「組織犯罪対策特別立法」で盗聴を合法化しようとする動きに反対する特別決議を採択しました。
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01月30日「赤旗」)

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