2004年活動】

*         12

*         治安維持法違反で不当解雇/山梨の石川さん/名誉回復勧告甲府市長拒んだが命の限り訴えつづけます

*         権力犯罪者・特高官僚の戦後を追う/柳河瀬精さん

*         「赤紙」配り各地で訴え/富山県母親連

*         泉北ニュータウンで宣伝/自衛隊撤退こそ

*         森熊猛さんをしのぶ会

*         11

*         戦争反対≠Q5歳で命奪われた/高橋とみ子さん没後70年/仙台で集いと

*         改憲反対強化など決議/熊本/治維法国賠同盟県本部総会

*         治維法国賠同盟/先駆者しのび墓参会ひらく/秋田・湯沢雄勝

*         秋田/先駆者の不屈性学ぶ/「共産党弾圧事件」犠牲者しのび集い

*         10

*         治維法国賠同盟釜石支部を発足/岩手

*         治維法国賠同盟/青森県本部女性委が総会/高橋衆院議員が激励

*         治維法国賠同盟道本部/改憲反対、草の根から/全道ブロック会議で決意

*         治維法犠牲者の存在知らせよう/国賠同盟

*         9条守る共同大きく/治維法国賠同盟苫小牧支部が総会

*         9

*         治維法国賠同盟富山県本部が総会

*         前進座公演600人が鑑賞/茨城・下妻

*         治維法国賠同盟福井県本部が総会

*         私は言いたい/治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟山梨県本部女性部長甲府市

*         治安維持法で逮捕され市役所を解雇/日弁連が甲府市長に救済勧告/石川さだ

*         平和・民主教育で足跡/新潟・長岡市/寒川道夫、大関松三郎

*         亀戸事件81周年で追悼会/東京/ふたたび許すな、虐殺と弾圧

*         暗黒政治を繰り返すな/高知県治維法国賠同盟が青年と学習会

*         8

*         戦争・暗黒政治許さない/石川/治維法国賠同盟県本部が総会

*         憲法9条を世界平和に/治維法国賠同盟/秋田県本部など宣伝

*         劇「小林多喜二―早春の賦―」/上演に向け「会」結成へ福岡市

*         9条を守れと街頭で宣伝/水戸

*         終戦59周年/「9条生かせ」ビラに激励も/長崎・国賠同盟

*         「自衛隊の海外派兵にゾッ」「米国の言いなりやめて」/九条こそ反戦平和の

*         終戦記念日/憲法守れの声響く/札幌で治維法同盟

*         片山潜の碑清掃/岡山

*         国連人権委で戦前日本告発/治維法国賠同盟

*         「憲法しっかり学びたい」/長野/治維法国賠同盟訴えに中学生

*         治維法国賠同盟道本部の新役員/党道委を訪問

*         女性活動家先達の記録/『ときを翔て』第2集好評/高知/治維法国賠同盟

*         7

*         運動方針と新役員を選出/治維法国賠同盟府本部が大会

*         治維法国賠同盟道本部が大会

*         6

*         没後69年で「大力祭」/旭川

*         追悼会など取組みへ/治維法国賠同盟千葉県本部が総会

*         国賠要求署名でドラマつぎつぎ/岐阜県本部が大会

*         道警報償費疑惑を特集/『北海道経済』6月号/道経済研が発行

*         5

*         国会通信/あいさつ交渉交流/……26日 

*         治維法国賠同盟/山形で支部集会/山本宣治、野呂栄太郎を記念して

*         国会通信/あいさつ交渉交流/……24日

*         国家賠償法制定を/治維法国賠同盟/法相に請願

*         相沢良を語り継ぐ会/生誕地の青森・浪岡で開く

*         国会通信/あいさつ交渉交流/……18日 

*         犠牲者に国家賠償を/治維法国賠同盟/法制定を衆院議長らに要請

*         治維法国賠同盟/請願署名が2万人超える/秋田県本部

*         戦前の共産党員を『歴史辞典』に紹介/新潟・長岡市が発行

*         治維法国賠同盟秋田支部が学習

*         春の水しぶき「平和の滝」/札幌市西区

*         4

*         「3・15」大弾圧記念集会を特集/『北海道経済』5月号

*         イラク、有事法制…憲法守るつどい/福井

*         「多喜二の夕べ」帯広で170人参加

*         ビラ配布弾圧に抗議文/治維法国賠同盟青森県本部理事会 首相に送付

*         3

*         逮捕おかしい/警視庁公安部の弾圧――各界はこうみた

*         2

*         野呂栄太郎の墓・碑前祭/没後70周年 参院選の前進誓う

*         プロレタリア詩人・今野大力生誕百年/治維法国賠同盟道北支部が冊子発行

「記事本文」

治安維持法違反で不当解雇/山梨の石川さん/名誉回復勧告甲府市長拒んだが命の限り訴えつづけます

 治安維持法違反による逮捕・勾留を理由に一九四二年に山梨県甲府市役所を不当解雇された石川さだのさん(89)=旧姓・長澤=について、日本弁護士連合会(日弁連)が名誉回復のための措置を取るよう宮島雅展市長に勧告していた問題で二十一日、同市は「具体的な事実が確認できず、正式な対応はとれない」と、さだのさんに回答しました。さだのさんは県庁で記者会見し、「今後も名誉回復を訴え続けます」と話しました。
 さだのさんは一九四二年六月、市役所にきた憲兵三人に「治安維持法違反 石川静夫」と書かれた紙を見せられ、静夫さんのことを「知っておりますよ」と答えたところ、連行されました。約半年におよぶ過酷な取り調べの末、懲役三年(執行猶予付き)の判決を受けて実家へ帰ると、同年六月十九日付の解雇通知が届いていました。
 戦後、さだのさんは静夫さんと結婚。二〇〇二年に、日弁連人権擁護委員会に人権救済を申し立て、同委員会は今年九月、さだのさんの逮捕を同法違反容疑によるものと認定し、宮島市長に「名誉回復のために適当な措置をとる」よう勧告しました。
 さだのさんは、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟県本部の石丸あきじ副会長とともに、宮島市長らと面会しました。
 宮島市長は、さだのさんが市職員であったことは「市の記録からは裏付けられない」とし、同法違反による解雇については「事実認定はできない」と、勧告の立場を否定しました。
 さだのさんは会見で、有事法制などの動きに危機感を感じ、名誉回復を訴えるようになったとのべ、「自衛隊のイラク派兵など、今の状況は戦前と似ている。いのちある限り、戦争につながる動きは許せないと訴えてゆきたい」と語りました。
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2004年12月23日,
「赤旗」)

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権力犯罪者・特高官僚の戦後を追う/柳河瀬精さん

 驚きです。元特高官僚が、こんなに戦後政治の中枢にいたとは。人事院総裁、国会議員、知事…。共産党員作家の小林多喜二虐殺に関与した特高、中川成夫は戦後、東京都北区教育委員長でした。
 特高とは戦前、政治・思想・言論を取り締まった特別高等警察のこと。「政治の反動化には必ず、特高官僚の影がある」。調査のたびに怒りが増しました。
 きっかけは日本共産党の大阪府議時代、府の幹部に元特高がいたことでした。「数十万人を逮捕投獄し、虐殺、陵辱の限りを尽くした権力犯罪者たちが謝罪もせず、罪にも問われず、戦後政治に深くかかわっている。許せんでしょう?」
 党の地区勤務員を六十歳で定年退職後、調べた関係者は千四百七十二人。全国の図書館、公文書館などで一人ひとり、調べあげました。山口の古本屋で資料を見つけたことも。治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟大阪府本部の機関紙に六十七回にわたり連載、まもなく本になります。看病の末一月に亡くなった妻の弘子さんの歌があります。「国会の図書館に夫は出かけ行く一行を書くその確認に」
 岐阜県恵那出身。文学少年でした。学生時代に入党。大阪で小学校教師、三十一歳で府議に。黒田革新府政を支えた当時の府議仲間、田中清和弁護士は「不正・不条理には厳しい反面、きめ細かな配慮をする人。調べものを粘り強くやっていた姿が印象的でした」。
 料理が得意。「孫が『おじいちゃんの料理が一番おいしい』と言ってる」。うれしそうに目を細めます。
 文・写真 小浜 明代
 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟大阪府本部会長。大阪市在住。72歳
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2004年12月14日,
「赤旗」)

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「赤紙」配り各地で訴え/富山県母親連

 富山県母親大会連絡会は八日、県内七カ所で、召集令状の「赤紙」を配布。「自衛隊はイラクからただちに撤退を!憲法九条守れ!」と訴えました。富山市のJR富山駅前では、戦争を体験した男性が「戦争はやっちゃダメ。自衛隊だけでなく、いまの若い人はみんな引っ張られていく」と話し、自衛隊のイラク派兵延長に反対する署名に協力しました。
 安保破棄・諸要求貫徹県実行委員会、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟県本部、県AALA連帯委員会、平和・民主主義と革新統一をめざす県懇談会が富山市内で反戦平和のつどいを開催。「しんぶん赤旗」の田中靖宏外信部長が「世界の流れの中で、平和を考える」をテーマに講演しました。
 日本共産党富山県委員会と同地区委員会は富山市内の三カ所で反戦平和を訴えました。
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2004年12月10日,
「赤旗」)

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泉北ニュータウンで宣伝/自衛隊撤退こそ

 太平洋戦争開戦日の八日、泉北ニュータウン泉ケ丘駅前で、「泉北平和ネットワーク」のよびかけで、「平和憲法を守ろう」「イラクから自衛隊を撤退させよ」と署名・宣伝行動が行われました。新日本婦人の会泉北ニュータウン支部や核はいらない青い羽根の会、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟堺支部、藤田スミ元日本共産党衆院議員など平和を願う人たち三十人が参加しました。
 旧日本陸軍の軍服姿、ウサギや犬のぬいぐるみ、紙芝居、ギター伴奏での歌声など工夫をこらして宣伝。なかでもハーモニカ奏者による演奏が人目をひきました。
 赤紙(召集令状)などを配り、「九条の会」アピール賛同署名への協力を訴え、下校途中の高校生や子どもづれの母親などが署名に応じていました。
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2004年12月10日,
「赤旗」)

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森熊猛さんをしのぶ会

 九月に亡くなった漫画家の森熊猛さんをしのぶ会が十一月二十八日、横浜市の神奈川中小企業労働研修センターで開催されました。上田耕一郎党副委員長、大森猛前衆院議員、畑野君枝前参院議員も出席し、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟、日本共産党マンガ家後援会、地元後援会などで親交を深めた約七十人が参加しました。
 あいさつに立った上田副委員長(写真左)は、戦後の中野・江古田沼袋細胞での出会いや、その夫人で戦前に小林多喜二の地下活動を支えたふじ子さんが亡くなられた際に、死亡記事を「赤旗」に出してほしいと依頼があったという秘話などを紹介。上田さんは、森熊さんが党と平和の発展につねに心を配り、その活動に協力されてきたことに心を打たれると結びました。漫画家の倉田新さんなどがあいさつし、「抵抗の漫画家」としての生涯をしのびました。
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2004年12月03日,
「赤旗」)

戦争反対≠Q5歳で命奪われた/高橋とみ子さん没後70年/仙台で集いと墓前祭

 小林多喜二と同じように拷問で二十五歳の若い命を特高警察に奪われた高橋とみ子さんの没後七十周年を記念する集いが二十日、仙台市で開かれ、三十人が参加しました。主催は治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟宮城県本部です。
 集いに先立ち、高橋さんの墓のある仙台市青葉区北山の秀林寺での墓前祭で、同本部の大川芳夫会長があいさつし、「高橋とみ子さんが逮捕され虐殺された一九三四年は、日本が三一年の満州事変から三七年の中国への全面戦争に突き進むなかで、戦争に反対する勢力への全国的な弾圧であった。今まさに戦争する国に突入しようとしている情勢のなかで、改めて高橋とみ子さんの生きてきた時代を振り返ってみる必要がある」とのべました。
 大川さん自身、一九三四年の弾圧で県内で逮捕投獄された犠牲者五十九人のうちただ一人の生き証人です。
 会場を近くのコミュニティーセンターに移した「しのぶ会」では、日本共産党宮城県委員会の遠藤いく子書記長が「高橋とみ子さんをしのんで」と題して一時間講演しました。
 高橋さんは、一九〇九年仙台市に生まれ、尚絅(しょうけい)女学院を卒業しました。土屋文明が実名入りで短歌に詠んだ伊藤千代子も三年前に同校に一年在学しました。兄辰雄さんの影響でプロレタリア美術家同盟に加盟。エスペラント協会、共産青年同盟でも活動しました。仙台市の片倉製糸、旭紡績の女子工員たちに洋裁などを教えながら、日本労働組合全国協議会仙台支部結成の準備活動をしていました。
 講演後の懇談で、当時の尚絅女学院では生徒が社会主義・共産主義とキリスト教をどのように結びつけるかを廊下などで活発に激論していたことが語られました。
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2004年11月24日,
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改憲反対強化など決議/熊本/治維法国賠同盟県本部総会

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟熊本県本部の総会が二十日、熊本市の県労連会館で開かれました。(写真)
 総会では、イラク侵略反対、憲法改悪反対のたたかいを強化することや治安維持法犠牲者の業績の発掘と顕彰をし、語り継ぐ運動を進めることなどの運動方針を決議しました。
 総会に先立って、大阪大学大学院の猪飼隆明教授が「日本国憲法を守るために」と題して講演。憲法が、戦争は悪との思想に到達したもので、国際的な平和宣言であると指摘し、自民党、民主党、公明党の改憲論について批判しました。
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2004年11月24日,
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治維法国賠同盟/先駆者しのび墓参会ひらく/秋田・湯沢雄勝

 秋田県の治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟湯沢雄勝支部(宮原忠克会長)は十五日、湯沢市の弁天・幡野地区で「革新運動先駆者をしのぶ墓参会」を開きました。十七人が参加しました。
 一九三二年十一月十日、日本共産党秋田県組織に対する大弾圧がおこなわれ、百二人が検挙・投獄されました。墓参会はこの日を記念して同支部が毎年開いているもので、今年で七回目です。
 墓参のあと、湯沢市教育会館で「しのぶ集い」を開催。来賓として参加した近江谷昭二郎同盟県本部長があいさつし、「湯沢雄勝地方は戦前からの共産党員が多く、労働運動、農民運動、政治革新の事業で先進的な役割を果たしてきた。この革命的伝統を誇りとして先駆者たちの遺志を引き継ぎ、市町村合併で近く行われるであろう湯沢市長選で鈴木俊夫さんの再選を勝ちとるため全力を尽くそう」とよびかけました。
 同支部事務局の宮崎恒雄さんが、資料にもとづいて、墓参をした七人の生前の活動歴を詳しく紹介。戦前の共産党員で小作争議を指導し、治安維持法違反で検挙・投獄を繰り返し受けながらも不屈にたたかった小野勇助さんと脇谷勇治さんの影響は、戦後もこの地域に強く残っているとのべました。
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2004年11月20日,
「赤旗」)

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秋田/先駆者の不屈性学ぶ/「共産党弾圧事件」犠牲者しのび集い

治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟秋田県本部(近江谷昭二郎会長)は十日、横手市の横手平鹿広域交流センターで、「『秋田共産党弾圧事件』を学び犠牲者たちをしのぶ集い」を開きました。
 同事件は、一九三二年十月三十日の熱海事件(日本共産党が招集した全国代表者会議への参加者全員を検挙し、続いて全国で約千五百人検挙)関連の一つで、同年十一月十日に県内の党員、農民運動活動家など百二人を検挙し、二十三人の党員を起訴した事件です。
 集いには、同事件の遺族や同盟員など百十人が参加しました。(写真)
 最上健造党県委員長は、憲法九七条を引いて「戦前の不屈のたたかいが受け継がれている」とあいさつしました。
 「『同事件』、その時代を考える」と題して基調報告した近江谷会長は、「侵略戦争と国民弾圧は一体だった。小泉内閣の戦争政策とたたかううえで不屈の歴史を学び、身につけることが重要」と訴えました。
 加藤忠三党湯沢市議団長は、農作業でも芸能でも多彩異能を発揮した叔父の加藤政吉(一三年―七二年)が当時の県党指導者・鵜沼勇四郎(一〇年―三八年)を講談で紹介したくだりをテープで紹介し、「(先輩たちの)大衆性・楽天性と創造性・組織性を受け継ぎたい」とのべました。
 「同事件を回想して」と題して語った煙山篤さん(91)=元千畑町議会議長、当時全国農民組合県連青年部委員長=は、「(『三二年テーゼ』をもとに)小作争議を対地主だけの問題にしないで農民の生活の全部を取り上げ、部落(集落のこと)ぐるみのたたかいに発展させた」「活版印刷になった『赤旗(せっき)』の増配運動に取り組んだ。(仙北地方だけで五十部の)配達をするために党員を増やした」などと話しました。
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2004年11月12日,
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治維法国賠同盟釜石支部を発足/岩手

 岩手県釜石市で十九日、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟岩手県本部の牛山靖夫事務局長を招いた学習会が開かれ、十三人が参加しました。
 牛山氏は同盟の活動を説明し、釜石地域の治安維持法犠牲者や社会運動関係者など三十人を紹介しました。また、釜石市などには釜石艦砲、朝鮮人・中国人強制労働、戦後の労働運動・民主運動の課題などがあり、「同盟の支部結成が急務だ」と訴えました。
 学習会後、参加者らは支部発足を確認し、千田ハル支部長をはじめとする役員を選出しました。
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2004年10月22日,
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治維法国賠同盟/青森県本部女性委が総会/高橋衆院議員が激励

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟青森県本部女性委員会は十六日、青森市で第十回総会を開き十五人が参加しました。
 初代の女性委員長で、現在名誉委員長である日本共産党の高橋千鶴子衆院議員もかけつけ、国会の場からみた内外情勢と日本共産党の役割も報告し、「同盟こそ憲法九条を守るたたかいを草の根で広げる先頭に立とう」と激励しました。
 高杉さと事務局長が、この一年間の活動と今後の方針を提案。この中で、会員を増やし、同盟の支部確立と女性委員会結成の重要性を強調しました。全員の拍手で議案を承認しました。
 総会の第二部では、高屋敷屋八千代さん(むつ市)が手づくりの紙芝居「ガッコ8歳のできごと」を持参し、日本の「満州」(中国東北部)占領、逃避行の実態など戦争の時代の過酷な体験を話しました。
 参加者は、「戦争と暗黒政治は紙の裏表。人間が人間であるために六十年前の体験を繰り返してはならない」などと感想を語り合いました。
 吉田愛子委員は閉会あいさつで、「戦争の足音が聞こえはじめたいまだからこそ、同盟運動を強め、憲法九条を守る大きな力にしていきましょう」と呼びかけました。
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2004年10月20日,
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治維法国賠同盟道本部/改憲反対、草の根から/全道ブロック会議で決意

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟北海道本部(会長・高嶋信敏)は七、八の両日、新十津川町で全道ブロック会議を開き、三十一人が参加しました。
 七日の全体会で伊藤俊道本部事務局長が報告。改憲策動のなか、憲法九条改変を許さない国民が六割を超えることに確信を持って「九条の会」に結集する草の根のとりくみを進めること、そのなかで治安維持法犠牲者に対する国家賠償を求める署名も必ずやりとげることを確認しました。
 分科会討議を踏まえた八日の総括討論では意欲的な発言が相次ぎ、「改憲許さじ」の壮大な国民的運動の一翼をしめることを誓い合いました。
 会議に先立って、戦前官憲に虐殺された日本共産党員・西田信春の碑前に集い、「再び戦争と暗黒政治を許さない」決意を固め合いました。
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2004年10月14日,
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治維法犠牲者の存在知らせよう/国賠同盟

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟は五日の中央常任理事会で、「九条の会」など憲法改悪反対の国民的な運動が広がるなか、憲法制定の土台に戦前から命がけで戦争に反対した治安維持法犠牲者がいたことを、広範な国民に知らせていくことを確認。同盟がすすめている国家賠償法の制定を求める五十万国会請願署名を、憲法を守る運動としても位置づけ、その達成をめざそうと意思統一しました。
 また来年は終戦六十年、治安維持法成立八十年、同法廃止六十年という節目に当たる年であり、戦災者、戦死者、朝鮮人強制連行・強制労働など広範な戦争犠牲者の顕彰と国際連帯の運動も各地でおこそうと話し合いました。
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2004年10月08日,
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9条守る共同大きく/治維法国賠同盟苫小牧支部が総会

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟苫小牧支部は九月二十五日午後、「道の駅むかわ四季の館」で第十三回総会を開き、二十人が参加しました。
 総会はなごやかな雰囲気の中で、貴重な意見が多く出されました。署名活動の経験、会員自身の学習の重要性、諸行事に積極的に参加し、宣伝・署名活動を行うことや、「『治安維持法国賠同盟』の呼称を、さらにわかりやすく短縮できないか」などの意見が多くでました。
 「アメリカに追随した戦争国家づくりを拒否し、『憲法九条』を守りきる草の根の国民的共同を!」を決議し、総会を終わりました。
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2004年10月02日,
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治維法国賠同盟富山県本部が総会

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟富山県本部は二十日、第二十回総会を富山市内で開きました。
 経田弥吉朗会長はあいさつで、「小泉政治は憲法九条をなくそうとしている。治維法同盟はなんとしても憲法改悪を阻止し、戦争をなくす行動に奮闘しなければならない。天皇制と命がけでたたかった先輩たちの献身的活動に、今こそ学んでたたかわなければならない」と呼びかけました。
 総会では、@国家賠償署名を全会員でとりくむA地方自治体への請願行動を強化するB新会員の拡大C治安維持法犠牲者をしのび学ぶ活動―を内容とする活動方針を決定しました。十月に行われる知事選で、「みんなの会」の一員として、くろだ英夫候補の必勝のために全力をあげることも確認しました。
 日本共産党の上田俊彦書記長が連帯のあいさつをしました。
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2004年09月25日,
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前進座公演600人が鑑賞/茨城・下妻

 劇団前進座の「銃口」(三浦綾子原作)公演が二十日、茨城県下妻市民会館であり、脚色を担当した一人山口誓志さんが下妻市出身ということもあって六百人余が鑑賞しました。
 戦争と平和を題材にした劇に、「戦争は絶対にしてはならない」などの感想が寄せられました。治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟は来場者に署名を呼びかけ、五十二人分が集まりました。
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2004年09月22日,
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治維法国賠同盟福井県本部が総会

 「憲法改悪を許さずがんばろう」―。治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟福井県本部は十二日、第十七回総会を武生市内で開き、二十三人が参加しました。
 吉田一夫会長はあいさつで、「憲法九条改悪を許さぬたたかいに総力を挙げ、それと固く結合して治安維持法犠牲者に謝罪と賠償を要求する同盟独自のたたかいを発展させよう」と呼びかけました。
 日本共産党の西村明宏県委員長は「みなさんの多くが安保闘争など歴史的なたたかいの経験をもっています。それを憲法改悪反対闘争に生かしてください」と連帯のあいさつをしました。
 総会は活動報告と今後の方針案を討議して全会一致で確認し、新しい役員を選出しました。
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2004年09月17日,
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私は言いたい/治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟山梨県本部女性部長甲府市石川さだのさん(89)

戦争反対≠ナ市役所解雇/そんな時代に戻させない/名誉回復を1日も早く
 私は一九四二年六月に、甲府市役所を解雇されました。日本弁護士連合会(日弁連、梶谷剛会長)は六日、この解雇は私が治安維持法違反で身柄拘束されたことによるものだとして、名誉回復のための措置をとるよう宮島雅展市長に勧告しました。市は一日も早く名誉を回復してほしいです。
 私は東京市営市場に勤めていた一九三九年の冬に、事実上禁書扱いだったゴーリキーの本などを持っていたということで、夜中に特別高等警察(特高)に逮捕され、十日ほど拘束されました。
 留置場では寒い夜を毛布一枚でこらえ、シラミに悩まされました。隣の部屋では男の人が拷問のため夜通しうめいていました。
 その後、今度は一九四二年六月に、甲府市役所で働いていた私のところに三人の憲兵がやってきて、「治安維持法違反・石川静夫」と書かれた紙切れを私に見せ、「この者を知っているか」と聞いてきました。
 石川とは東京市営市場でいっしょに働いたことがあります。私は「知っておりますよ。でもこの人はヒューマニストでそのようなことのできる人ではありませんよ」と答えましたが、その場で連行されました。
 石川は衛生兵として第一陸軍病院に配属され、死んでいく兵士や無惨な傷を負ったモルヒネ中毒の兵士らを看護していました。そこで「戦争に反対だ」と人に話したことがわかり、憲兵隊に逮捕されていました。
 私は朝から夕方まで毎日、取り調べを受けました。暑い盛りでした。むせ返るような体臭で、風呂に入れてくれるよう要求しました。プールのような水風呂に連れていかれ、監視つきで裸にもなれず、石けんもなく、ただぬれただけでした。

市民を罪人にでっちあげる
 一九四三年に軍法会議所に連行され、執行猶予付き懲役三年を言い渡されました。法廷で思わず、「ここは何もしない者を罪人にでっち上げるところか」と叫びました。
 実家へ帰ると市役所から解雇通知が届いていました。隣近所や町内会では「アカ」「スパイ」と言われ、「非国民」扱いされました。
 戦後、私と石川は結婚しました。治安維持法は廃止、日本国憲法が施行され、「これで世の中は変わる」と思いました。でも、戦後五十九年がたった今も、私の解雇は取り消されていません。
 戦後、食べる物にも困る生活が長く続き、東京市営の路面電車の車掌をしていた石川がレッドパージで職を追われるなどの苦労が続きました。
 有事法制や憲法改悪など、昔に戻るような動きが進められていて怖いです。
 若い人たちに私と同じ思いはさせたくありません。そのために、せめて私の体験をお話しして、平和と憲法を守るお役に立てたらと思います。
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2004年09月16日,
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治安維持法で逮捕され市役所を解雇/日弁連が甲府市長に救済勧告/石川さだのさん(89歳)

名誉回復が平和につながる
 日本弁護士連合会(日弁連、梶谷剛会長)は六日、戦時中に治安維持法違反で逮捕され、甲府市役所から不当解雇された石川さだのさん(89)=同市在住=の名誉回復のための措置をとるよう、宮島雅展市長に勧告しました。
 治安維持法は、戦前の天皇制政府が、日本共産党など侵略戦争反対などを掲げてたたかっていた人たちを厳しく取り締まり、弾圧するために制定した法律です。
 さだのさんは一九四二年六月、「戦争に反対だ」と話して同法違反で逮捕された石川静夫さん(戦後にさだのさんと結婚、故人)と知人だというだけで、陸軍憲兵によって勤務先の甲府市役所から連行されました。
 約半年に及ぶ過酷な取り調べの末、懲役三年(執行猶予付き)を言い渡され、帰郷すると、同市役所から同年六月十九日付の解雇通知が届けられていました。
 戦後、同法は廃止されましたが、解雇は取り消されませんでした。
 日弁連は二年間の調査の結果、東京保護観察所が戦後、同法違反による保護観察処分の取り消しを、さだのさんに通知した文書などから、逮捕を、同法違反容疑によるものと認定しました。
 その上で、極めて近い時期にされた解職処分は、身柄拘束を理由としたものと解することが合理的だとして、「市は救済措置をとるべきだ」と結論付けました。
 同市人事課は「勧告の内容を精査して対応を考えたい」としています。
 さだのさんは「私が生きている間に市は謝罪し、名誉を回復してほしい。私への弾圧が不当だと認められたことが、平和と憲法を守るためのお役にたてればうれしいです」と話しています。
 さだのさんは現在、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の県本部女性部長。一九九九年には、国連人権委員会で、自身の体験や同法による弾圧の実態を訴えました。
 二〇〇一年に山本栄彦市長(当時、現在は県知事)と面談し、〇二年に、日弁連に人権救済の申し立てをしていました。
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2004年09月10日,
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平和・民主教育で足跡/新潟・長岡市/寒川道夫、大関松三郎石碑建立住民も歓迎

「平和に役立つ」元保守系市議賛同
 新潟県長岡市の一角に、太平洋戦争直前の一九四一年に治安維持法違反で検挙・拷問を受けた生活綴(つづ)り方教師・寒川(さがわ)道夫(一九〇九―七七年、四六年日本共産党入党)と、その教え子の少年詩人・大関松三郎を顕彰する石碑が建立されることになり、石碑建立記念の集いが二十三日午後一時から、同市下々条公民館で行われます。住民から歓迎の声が上がっています。
 集いは、寒川道夫とゆかりがあった人や、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟員有志などの人たちからなる実行委員会(佐藤守正会長=元県作文の会会長・現共産党湯沢町議)が主催するもの。

幻の映画¥W会で上映
 当日は、寒川が三〇年代に同市黒条小学校に勤務していた当時に検挙で上映禁止になり、日の目を見ない幻の映画≠ノなった「恙虫(ツツガムシ)記」が上映されます。この映画は、黒条小に勤務していた寒川が、当時広がっていたツツガムシ病に苦しむ子どもや住民を救うため、ツツガムシ病の研究に協力し、克服をめざす全村教育を実践。それを東宝文化映画部が撮影しました。

教育活動は今も語り草
 寒川は、子どもに生活の中で見たことや感じたこと、農村で暮らす自分たちの姿、自分の理想などを生き生きと表現させることを重視した生活綴り方教育を実践。欠食児童には、自分でたくさんのおかずをつくり栄養補給したことは、今も多くの人の語り草となっており、集いを市教育委員会、黒条小学校区連合町内会、黒条小学校PTAが後援しています。
 大関松三郎は、寒川の綴り方教育の深い影響を受け、のちに農民詩人として社会主義社会の理想を歌い上げ評価を受けましたが、四四年兵役に赴く途中の船が魚雷攻撃を受け死亡しました。両氏について、長岡市発行の「長岡歴史辞典」「ふるさと長岡の人々」で紹介されています。
 石碑には、寒川が「いさぎよく人を殺せと教うるを教育とせじ口くさるとも」と詠んだ短歌や、松三郎の「前へなら進むどれほど荷物が重かろうと」との詩の一節などが刻まれています。
 黒条小の地元の有力者たちは「(長岡市の北端の)この地に光があたることはよいことだ」と歓迎。保守系の元市議会議長も「地域に石碑ができるなんてうれしいこと。これからの子どもたちや平和のためにも役立つと思う」と賛同を寄せました。
 問い合わせは実行委員会まで。0258(24)2227
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2004年09月09日,
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亀戸事件81周年で追悼会/東京/ふたたび許すな、虐殺と弾圧

 「ふたたび許すな! 虐殺と弾圧」――。亀戸事件八十一周年追悼会が五日、東京・江東区の赤門浄心寺で開かれました。亀戸事件追悼会実行委員会が主催。この日、同区のカメリアプラザでは亀戸事件八十一周年記念講演も開かれました。
 亀戸事件は、関東大震災(一九二三年九月)の混乱のなか、天皇制政府が「社会主義者が内乱をくわだてている」「朝鮮人が暴動を起こした」とデマをふりまき、被災者救援活動をしていた日本共産青年同盟(共青)委員長だった川合義虎ら十人の労働者、社会主義者を虐殺した事件です。
 追悼会では、若林義文実行委員長が主催者あいさつ。日本共産党東京都委員会の東ひろたか都議、日本民主青年同盟中央委員会の門屋史明常任委員、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の斉藤邦雄中央本部事務局長が追悼のことばをのべました。
 記念講演では、浜林正夫・一橋大学名誉教授が、亀戸事件当時の状況、現代の憲法改正の動きなどを紹介しました。
 講演を聞いて江戸川区の森田みきさん(35)=パート=は「古い時代のことだというイメージを持っていたのですが、そんなに遠い昔の話ではありませんでした。これからも起こり得ることで、人ごとではないと思いました」と話していました。
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2004年09月06日,
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暗黒政治を繰り返すな/高知県治維法国賠同盟が青年と学習会

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟高知県本部(土田嘉平会長)は三日、高知市の民商会館で、治安維持法について青年と学習し、語り合う会を開きました。約二十人が参加しました。
 参加者は最初に、治安維持法による暗黒政治を告発するビデオを視聴しました。同盟員でもある日本共産党の秦愛市議が「弾圧の体験者と一緒に入浴したことがあるが、虐待の傷跡は九十歳を超えても残っていた。平和を訴えたがために一生消えない傷跡を負わされた人たちがいます」とのべました。
 意見交換では同盟員から「戦前の弾圧はまちがいであったと政府に謝らせることには大きな意義がある」「治安維持法を知らない青年が多い。教育の責任を痛感する」などの声が出ました。
 青年からは「アメリカの愛国法が治安維持法と重なってみえる」「治安維持法について全然知らなかったので勉強していきたい」などの声が上がりました。
 同県本部の浜田文平幹事が「戦前の革命詩人、槙村浩は『資本論』を熱心に学習していた。社会発展の法則を学んで、まっすぐに進んでいこう」と呼びかけました。
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2004年09月05日,
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戦争・暗黒政治許さない/石川/治維法国賠同盟県本部が総会

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟石川県本部は二十一日、創立二十周年記念講演会と第二十一回総会を開き、五十五人が参加しました。
 総会は、再び戦争と暗黒政治を許さず、平和と民主主義を守る活動が強く求められているとして、「治安維持法犠牲者にたいする国家賠償法制定を要求する」請願署名二百五十団体、三千人の目標達成、地方議会への意見書採択を求める請願、憲法改悪反対の共同行動に取り組むことを確認。解放運動犠牲者や先覚者の顕彰活動と「不屈ツアー」を引き続き実施することも決めました。
 日本共産党の尾西洋子県議、藤牧渡・国民救援会県本部会長が来賓あいさつ。北口吉治会長を再選しました。
 講演会は橋本哲哉・金沢大学教授が「治安維持法と戦前の石川県社会運動」と題して講演しました。
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2004年08月28日,
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憲法9条を世界平和に/治維法国賠同盟/秋田県本部など宣伝

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟秋田県本部と同秋田支部はこのほど、秋田市JR秋田駅前の買い物広場で宣伝行動を行いました。
 会員十一人が、「いま、憲法九条を世界の平和に生かすとき」のビラを配布し、署名を呼びかけながら藤田實・同盟県本部副会長、安藤真一・同県本部事務局長、近江谷昭二郎・同県本部会長が話しました。
 三人は、「憲法九条で戦争と武力保持を放棄した日本が、ふたたび戦争をする国≠ノなろうとしています。アメリカの戦争に国民を総動員する有事法も強行され、憲法九条の改悪も日程にのぼっています。過去の戦争を反省し、二度と間違いは繰り返さないと誓ったのが日本国憲法です。アジアと世界平和のために、いま憲法を生かすときです」と訴えました。
 訴えに聞き入る人も多く、「戦争は繰り返してはいけない」「憲法九条を変えることには反対だ」と署名する人や、「ご苦労さん。頑張ってください」と激励して通る人もいました。
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2004年08月27日,
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劇「小林多喜二―早春の賦―」/上演に向け「会」結成へ福岡市

 戦前の治安維持法で逮捕・虐殺されたプロレタリア作家・小林多喜二の生涯を描いた「小林多喜二―早春の賦―」新劇公演の成功にむけて福岡市で二十七日、「小林多喜二を観る会」(仮称)の結成総会が開かれます。
 公演の演出は福岡県出身の米倉斉加年さん。昨年は小林多喜二の生誕百周年・没後七〇周年にあたり、一昨年から全国で催されています。福岡公演は来年一月二十一日。会場は同市早良区のももちパレス。
 日本共産党員小林多喜二は、天皇制政府がすすめる侵略戦争と国民抑圧に反対し、働く人々の権利を守ってたたかった不屈の闘士。一九三三年二月二十日、特高に逮捕され、東京・築地署で虐殺されました。二十九歳の若さでした。
 結成総会の呼びかけ人は、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟福岡県本部の諫山博会長(弁護士)ら九氏。同市中央区のふくふくプラザ603研修室で総会を開催。ビデオ「燃やしつづけた炎」(小林多喜二、宮本百合子らの記録)が上映されます。
 「観る会」準備会では、「小林多喜二の青春に学び、引き継ぐことは、現代に生きる私たちにとって大切なこと。参加者といっしょに考えたい」と呼びかけています。
 連絡先は、日本民主主義文学会福岡支部、立石正巳さん、092(581)8171
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2004年08月22日,
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9条を守れと街頭で宣伝/水戸

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟茨城県本部は十五日、水戸市など四地域で憲法九条を守れと訴える宣伝行動にとりくみました。
 水戸市では県本部役員と会員ら十一人が参加。雨天のなか県本部の海野幹雄副委員長、日本共産党の田谷武夫県副委員長らが交互にマイクをにぎり、「再び侵略戦争と暗黒政治を許さないため、憲法改悪反対、九条を守れの運動をまきおこそう」とよびかけ、五百枚のチラシを配布しました。
 若者たちの反応もよくこころよくチラシを受け取る姿が続きました。
 古川市、下妻市、千代川村でも会員や日本共産党議員らが宣伝にたちました。
 水海道市では十六日に石川栄子(市議)、渡辺洲平両幹事らが市内七カ所で街頭演説をし、ビラを配りました。
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2004年08月20日,
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終戦59周年/「9条生かせ」ビラに激励も/長崎・国賠同盟

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟長崎県本部(吉田次雄会長)は十五日、長崎、佐世保、大村の各市で、「いま、憲法九条を世界の平和に生かすとき」と訴えるビラ(同盟中央発行)の街頭配布を行いました。また、同日付「しんぶん赤旗」に折り込みました。
 長崎市では、県同盟の田川初義理事ら四人が長崎駅前周辺でビラを配り、「自衛隊はイラクから撤退を! 日本を再び戦争する国にはしない!」などと訴えました。
 受け取った人の中には、「八月十五日(終戦記念日)は知っている、戦争はダメです」(30歳代男性)、「八月十五日は知らないが戦争反対」(東京からの旅行者、20歳代男性)などの声が聞かれました。舞い戻ってきてビラを受け取り、「がんばってください」と激励の声をかける若い男女の二人連れもありました。
 参加者は、「八月十五日を知らない人や治安維持法を知らない人も多く、同盟の活動の必要性を痛感した」などと話し合いました。
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2004年08月18日,
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「自衛隊の海外派兵にゾッ」「米国の言いなりやめて」/九条こそ反戦平和の出発点

終戦59周年各地で訴え
 終戦五十九周年の十五日、日本共産党と民主団体は各地で行動。自衛隊の多国籍軍参加、憲法改悪の動きなど、きな臭さが強まっているなか、「世界に誇る九条を守ろう」「憲法改悪反対の一点で国民的共同を広げる草の根からのたたかいをいまこそ」とよびかけました。

石川/横断幕掲げ宣伝
 石川県では「平和を求める石川県婦人連絡会」が午前十一時から金沢市香林坊のデパート前で宣伝行動をしました。
 安田幸子事務局長ら九人が参加。「戦争はごめんです 平和で豊かな世界と日本を!」の横断幕をかかげ、日本共産党の尾西洋子県議、升きよみ金沢市議が、「二度と戦争を起こしてはなりません。世界に誇る憲法九条を守り、国連憲章に基づく『平和のルール』を」とハンドマイクで訴えました。他の参加者はビラを配りました。
 日本共産党石川県委員会の尾西洋子副委員長(県議)、本田正和書記長、内藤英一常任委員、升きよみ金沢市議は昼、同市香林坊で訴えました。

富山/宣伝に激励の声
 日本共産党富山県委員会の反保直樹委員長と岡田美乃利常任委員は、富山市内の街頭二カ所で訴えを行いました。手を振って激励していく学生の姿が見られました。
 反保県委員長は、自民・民主の憲法を変える動きとともにアジアへの侵略戦争を美化する動きがあることや、県内では当時軍事工場だった不二越で強制労働させられた朝鮮人への戦後補償がいまなお行われていないことを指摘。日本は侵略戦争を反省し、アジアとつきあっていかなければならないとのべました。「二度と日本が戦争に参加しないために、平和憲法を守るとりくみを全力をあげてすすめていきたい」と決意を表明しました。

福井/福井空襲を語り
 日本共産党福井県委員会は佐藤正雄副委員長と渡辺三郎常任委員が福井市だるまや西武前で宣伝しました。
 渡辺氏は「あの戦争でアジアでは二千万人、日本は三百十万人の人たちが命を奪われた。福井市もB29が百二十機やってきて、一晩のうちに市街地は九割ほどが焼かれてしまった。こんなことを二度と繰り返させてはならない」と訴えました。
 佐藤氏は自民党と民主党が憲法九条を変えようとしている背景について、「自衛隊を思い通りに米軍と行動させたい米国の要求がある」と指摘し、いま必要なのは憲法の全条文を守ることだと主張しました。
 用事で名古屋からきたという男性(66)は「九条は変える必要ない。米国いいなりをやめるべきだ」と語っていました。

長野/木島氏ら先頭に
 長野県では、党県委員会と各地区委員会、支部が、各地で「憲法九条守れ」の街頭宣伝をしました。長野駅前では正午から、今井誠県委員長、石坂千穂県議団長、中野さなえ県女性児童部長と原田誠之、永井己江子両長野市議が訴え。
 上伊那郡では箕輪町で党町議団と木下(居住)支部が成人式会場前で、伊那市各所で党市議団が、佐久市では青年支部が佐久平駅前で、松本市では藤沢のり子県議と党市議団がそれぞれ訴えました。
   ◇
 木島日出夫前衆院議員は、約四十五万人(主催者発表)の花火見物客でにぎわう長野・諏訪市の上諏訪駅前で、毛利栄子県議や党諏訪市議団らと恒例となった訴え。
 「野蛮な侵略戦争の反省、反戦不戦の誓いこそが戦後日本の原点であり出発点」だとして憲法九条を守り生かそうと呼びかけました。
 訴えを聞いていた後藤サキ子さん(78)は「終戦を看護師として満州チチハルで迎え」ました。「自衛隊の海外派兵を聞いてゾッとしました。何としても戦争を繰り返してはいけません」

新潟/「赤旗」特集を紹介
 終戦記念日の十五日、新潟県では県内各地で日本共産党の議員、機関役員らが宣伝。新潟市の伊勢丹前では、小日向昭一県委員長、渋谷明治、鈴木克夫両市議、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟が宣伝しました。
 各氏らは「兄とおじが戦死しており、毎年終戦記念日には二度と戦争はしないと誓っています。今日の『しんぶん赤旗』では二nを使って終戦記念日の特集をしています。太平洋戦争で三百十万人、アジア諸国民二千万人が犠牲になった事実を知ることが必要」(渋谷市議)、「世界は平和と対話の流れにあり、憲法九条は輝きを増しています。憲法改悪を許さず、侵略戦争に唯一反対した日本共産党として、国民と力を合わせて憲法を守りぬきます」(小日向委員長)と訴えました。

静岡/平和の誓い新たに
 日本共産党の静岡県委員会と静岡地区委員会は、静岡市の繁華街で街頭演説し、平賀高成元衆院議員、島津幸広党県政策委員長、河本泰輔静岡市議らが「平和の誓いを新たに」「世界に誇る憲法九条を守り抜こう」と訴えました。
 平賀氏らは「九条を含む改憲の動きは、日本がアメリカとともに再び戦争に乗り出す国づくりにほかならない」「東富士をはじめとした米軍・自衛隊基地やビキニ事件の焼津市をかかえる静岡県民にとって、断じて見過ごせない」と強調。九条を守り、世界の平和のルールを確立する決意をのべました。「がんばってください」と声をかける青年や弁士に会釈していく高齢者から激励がよせられました。

岐阜/改憲の策動批判
 日本共産党岐阜県委員会と六つの地区委員会は十五日、県下各地で憲法九条を守り生かそうと宣伝しました。
 党県委員会は岐阜市の柳ケ瀬商店街で「しんぶん赤旗」号外を配りながら、大西啓勝県議と加藤隆雄県常任委員がマイクを握りました。
 大西県議は「三月の県議会で自民党県議は全員で憲法改正を求める意見書を提出しました。国民の血を流して勝ち取った平和憲法を守りましょう」と呼びかけました。
 加藤氏は、「参院選挙後、憲法改定の動きがあと出しジャンケンのように出てきていますが、憲法九条の改定には六割の国民が反対。国民が本音で話し合い行動すれば、憲法改定の動きは止められます」と訴えました。

三重/町議ら精力的に
 三重県の日本共産党は津市で大嶽隆司県委員長、四日市市で萩原量吉県副委員長をはじめ、各地で議員や支部員、機関勤務員らが宣伝行動にとりくみ、「しんぶん赤旗」の購読も呼びかけながら、「今こそ憲法九条の精神を世界に広げよう」と訴えました。
 近鉄四日市駅前での正午からの宣伝には、萩原副委員長と加藤清助四日市市議、佐野光信前四日市市議らが参加。「私も戦争体験者。二度と戦争を起こさないようがんばってください」という高齢の女性など、市民からの激励が相次ぎました。
 紀勢町では、六月の町議選で再選を果たしたばかりの大東政司町議が、町内を精力的に回って宣伝。多くの町民が家から出てきて演説を聞き、「憲法改悪反対」の訴えに拍手で応えていました。

愛知/後援会とともに
 日本共産党の江上博之前名古屋市議は、中川区内で、地元の党八幡、八熊後援会の人たちと街頭宣伝を行いました。
 江上氏は、父親のシベリア抑留の体験談も紹介しながら、憲法九条を守る大切さを訴えました。
 お盆で人通りが少ない商店街でしたが、店に入ると、「戦争はいかん」と話し、憲法改悪反対署名をする人もいました。
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2004年08月17日,
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終戦記念日/憲法守れの声響く/札幌で治維法同盟

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟道本部と札幌支部は、札幌市中央区のパルコ前で街頭宣伝し、高嶋信敏道本部会長はじめ常任幹事、会員らが、憲法九条擁護と治安維持法犠牲者の「国家賠償法」制定を訴えました。
 各弁士は、泥沼化するイラクへの侵略戦争と自衛隊の多国籍軍参加、相次ぐ米政府首脳の九条改憲論と自民、民主、公明の改憲案づくりの策動を批判。「憲法があぶない」「日本をふたたび戦争する国にはしない」の決意をこめて「九条改憲を許さない国民の世論と運動を急いでひろげよう」と呼びかけました。
 この宣伝行動は道内の各同盟支部でもいっせいに行われました。
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2004年08月17日,
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片山潜の碑清掃/岡山

 日本共産党岡山県委員会はこのほど、同県久米南町羽出木にある片山潜の記念碑と、たたかい半ばにして倒れた日本共産党員の墓を清掃しました(写真)。石井妃都美県書記長や治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟県本部会長の則武真一氏や遺族ら十人が参加しました。
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2004年08月13日,
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国連人権委で戦前日本告発/治維法国賠同盟

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟中央本部の斎藤久枝国際部長は十一日、ジュネーブで開催中の国連人権促進保護小委員会で発言し、米軍がイラクのアブグレイブ収容所で行った虐待と同じことが日本で戦前の治安維持法の犠牲者や「従軍慰安婦」、捕虜に対しても行われたことを告発しました。
 同国際部長は、日本がアジアやオランダの人々を、南京大虐殺や七三一部隊による人体実験、「従軍慰安婦」やアジアやオランダなどの捕虜を虐待した事実をあげて、侵略戦争による大規模な被害が依然として謝罪も補償もされていないと主張。さらに、ドイツ、韓国、アメリカなどの外国では、戦争犠牲者が補償を受けている事実を指摘し、日本政府の対応の遅れを指摘しました。
 また同国際部長は、イラクで暫定政府がフセイン元大統領の裁判などでイラクの弁護士連合会に解散を命じるなど圧力を加えている問題について遺憾を表明しました。
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2004年08月13日,
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「憲法しっかり学びたい」/長野/治維法国賠同盟訴えに中学生

 十五日の終戦記念日を前にして治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟長野県本部は十日、長野市の長野駅前で宣伝し、憲法改悪・教育基本法改悪に反対し、イラクからの自衛隊の撤兵を訴えました。
 約十人でハンドマイクを使い、ビラを配って宣伝。「子どもが死んでも泣くことも許されなかった。戦争に反対すれば、投獄、拷問。あの暗黒政治を繰り返してはいけない。日本政府は戦争責任を少しも感じていない」と強調。憲法改悪・教育基本法改悪の動きを批判し、「二十一世紀を戦争のない世界にしよう。憲法九条を持つ日本には、そのための大きな役割がある」と語り、運動を呼びかけました。
 ビラを受け取った中学校二年生の二人は、「戦争はイヤ。憲法をしっかり勉強したい」と語りました。
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2004年08月12日,
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治維法国賠同盟道本部の新役員/党道委を訪問

 第二十六回治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟道大会で選出された道本部の新役員が四日、日本共産党道委員会を表敬訪問し、懇談しました。
 訪れたのは、高嶋信敏会長、梅木和朗、外尾静子、前田大蔵の各副会長、伊藤俊事務局長、宮田汎事務局次長の六人。党道委員会の石橋哲郎副委員長、高島勝常任委員が応対しました。
 高嶋会長が新役員を紹介したあと、大会での憲法九条改悪、治安維持法体制の復活、暗黒政治許さずの討議の様子と特別決議を紹介しました。
 活動の現状と同盟活動のいっそうの発展についてのべました。石橋副委員長が、「憲法改悪、戦争する国づくりへの小泉自公政権の危険な策動が強められているとき『九条の会』の発展に力をつくすことが重要であり、協力共同の活動の発展にいっそうの力を」と互いの健闘をのべ、なごやかに懇談しました。
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2004年08月07日,
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女性活動家先達の記録/『ときを翔て』第2集好評/高知/治維法国賠同盟

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟高知県本部女性部(石川愛子部長)が七月十五日に発行した平和、労働、教育、女性解放運動の先頭に立ってたたかった女性活動家の先達を記録した『ときを翔(かけ)て』第二集が好評です。四人の活動家の紹介や記録、一人の手記を収録しています。
 作家の北あきら氏が、生前の本人からの取材などをもとに山崎小糸さん(一九一三〜八五年)のたたかいを紹介しています。山崎さんは戦前、労働組合運動に取り組んだほか、槙村浩が作成した反戦ビラを銃殺覚悟で兵営内に配布するなど反戦活動に奮闘。特高警察に逮捕され、激しい拷問を受けますが、節を曲げずに獄中闘争をたたかいぬきます。山崎さんは北氏に「拷問のひどさは言葉では言い表せん。これでもか、これでもかじゃからねえ。あれら人間じゃない。それをやらせる上の人間がおるということよ。しかし、そんなことで節を曲げる者はそうないじゃろ。やられたらよけい意思が固まるもの」と言ったといいます。厳しさのなかにも、やさしさがにじむ人柄も、浮きぼりにされています。
 頒価七百円。問い合わせ=同同盟高知県本部の玉川潔事務局長、電話088(832)1825まで。
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2004年08月03日,
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運動方針と新役員を選出/治維法国賠同盟府本部が大会

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟(治維法国賠同盟)大阪府本部の第二十三回大会が二十五日、大阪市天王寺区内で開かれました。青山照明会長があいさつし、川村博事務局長が報告と提案を行い、運動方針を満場一致で採択しました。
 日本共産党の小林みえこ参院議員、和田正徳府議、日本国民救援会の三浦一男事務局長が来賓として大会を激励。
 小林参院議員は、「多国籍軍参加、年金、日歯連の腐敗と汚職、消費税、憲法など問題ばかりだ。国会の外でも九条守る運動が盛り上がっている。九条は世界の本流にできる。全力でがんばります」と訴えました。
 大会で選出された新役員は次の通り。(敬称略)
 会長・柳河瀬精(新)▽副会長・石井徳美、岩木健次、太田芳夫(新)、小林初枝、町頭忠(新)▽事務局長・川村博▽事務局次長・井上敏江、大西靖子、塩田一行(新)
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2004年07月28日,
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治維法国賠同盟道本部が大会

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟北海道本部は二十四日、札幌市内で第二十六回大会をひらきました。
 日本共産党道委員会の島垣正信副委員長と自由法曹団道支部の佐藤博文事務局長の激励と連帯のあいさつをうけ、伊藤俊事務局長が一年間の活動と運動方針案を報告・提案しました。
 討論を通して、自衛隊のイラク派兵、有事関連法の強行採択からさらに憲法改悪へと戦争する国に突き進もうと策動を本格化してきているもとで、内外情勢がまさに同盟出番を告げていること、それだけに「ふたたび戦争と暗黒政治を許さない」を旗印に活動する同盟の任務と役割の重要性を深め、運動方針を採択しました。
 先の参議院選挙の結果をふまえて、憲法九条と教育基本法改悪、消費税増税を阻止するたたかいと結合して、国賠法制定五万署名と強固な同盟建設を前進させるため、同盟での草の根の活動を強め広げる「特別決議」を採択しました。
 総会では道本部会長に高嶋信敏、副会長に梅木和朗、外尾静子、前田大蔵、事務局長に伊藤俊、事務局次長に宮田汎の各氏(いずれも再任)が選出されました。
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2004年07月28日,
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没後69年で「大力祭」/旭川

 旭川が産んだプロレタリア詩人・今野大力(一九〇四―三五年)をしのぶ没後六十九周年「大力祭」が十九日、旭川市常磐公園内の詩碑前で行われ、約四十人が参加しました。
 能登谷繁・大力祭運営委員会代表は、この一年、陸上自衛隊第二師団のイラク派兵、有事関連七法案の成立、多国籍軍に自衛隊を参加させる閣議決定などが続いたと指摘。大力の業績をしっかりと引き継ぎ、派兵の街・旭川から未来を照らすたたかいを切り開き、参議院選挙で平和と民主主義を守るたたかいの勝利のために奮闘したいと述べました。
 「殺す相手も 殺される相手も 同じ労働者の仲間 おれたちにはいま仲間を殺す理由はない この戦争をやめろ」と警鐘を鳴らした反戦詩「凍土を噛(か)む」を、加藤雅敏氏が情感豊かに読み上げました。
 日本共産党旭川地区委員会の荻生和敏委員長、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟道北支部の今村登事務局長が来賓あいさつし、真下紀子道議が参列しました。市内に在住する今野大力のおいと、いとこの孫にあたる方も参列しました。
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2004年06月27日,
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追悼会など取組みへ/治維法国賠同盟千葉県本部が総会

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟千葉県本部は五月二十七日、千葉市内で第三十一回総会を開きました。
 中山功会長が情勢などを報告。犠牲者・先覚者を語り継ぐ第十回追悼会や、来年おこなう予定の飯島喜美没後七十年墓前祭などに取り組むことを確認しました。
 中山功会長、山本和宏副会長らの役員を選出しました。
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2004年06月08日,
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国賠要求署名でドラマつぎつぎ/岐阜県本部が大会

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟岐阜県本部は五月二十九日、関市で県本部大会を開きました。
 県同盟は中央本部が提起した「五十万国賠要求署名」を積極的に受けとめ、これまでの倍の一万一千人分の署名目標の達成をめざして奮闘し、目標の90%に相当する一万人余を達成することができました。取り組みのなかでさまざまなドラマが生まれ、「一人で三ケタの署名を集めた会員が三人」(中濃支部)、「街頭署名に飛び入り参加した人が新しい会員になった」(多治見支部)、「歴史探訪ツアーのなかで七人の新会員を増やした」(岐阜支部)と実践に裏付けられた熱心な論議が交わされました。
 大会は、本部長に神戸照氏を再選しました。
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2004年06月06日
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道警報償費疑惑を特集/『北海道経済』6月号/道経済研が発行

 北海道経済研究所はこのほど『北海道経済』六月号を発行しました。
 「『道警報償費疑惑』の解明に挑んで」と題して四月十三日に開かれた北海道革新懇道政学習会での報告を収録しています。
 日本共産党の大橋晃道議団長の「道警の裏金疑惑、全容解明めざして」は、内部告発をうけての道議団の活動について報告。道議会で自公の反対で否決された百条委員会の問題、旭川中央署の調査中間報告や知事の姿勢、北海道で一定の解明が進められた要因などについて触れ、引き続き徹底解明をと訴えています。
 渡辺達生弁護士の「北海道警察本部の報償費不正問題への取り組み」は、捜査用報償費とはどういうものか、仙台の市民オンブズマンや全国のオンブズマンの取り組み、今回の札幌の弁護士二十四人による監査請求と住民訴訟、裁判闘争の諸問題などについて触れ、一番の支えは道民世論であると訴えています。
 そのほか、廣谷陸男弁護士のあいさつ、梅木和朗氏(治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟北海道本部副会長)の「野呂栄太郎没後七十周年を偲(しの)んで―不屈の生涯とその業績に学ぶ」を掲載しています。
 頒価五百円(送料六十八円)。北海道経済研究所は電話・ファクスとも011(853)9366。
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2004年06月04日,
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国会通信/あいさつ交渉交流/……26日 

 大門実紀史参院議員 国民大運動実行委員会などの年金改悪阻止!国会前座り込み行動であいさつ
 井上美代参院議員、山口富男衆院議員 乳幼児医療全国ネット・新婦人などの国会要請行動であいさつ
 吉川春子参院議員 日本婦人団体連合会の請願署名提出集会であいさつ
 吉川春子参院議員、塩川鉄也、山口富男衆院議員 5・26アクション実行委員会の戦争被害者に謝罪と賠償を!のデモを激励
 塩川鉄也衆院議員 宗教者ネットのイラク派兵反対の署名提出集会であいさつ
 ……25日 
 西山とき子、八田ひろ子、宮本岳志参院議員、佐々木憲昭衆院議員 全国知事会などの地方財政危機突破総決起大会に臨席
 宮本岳志、西山とき子、八田ひろ子、池田幹幸、井上美代参院議員 国民大運動実行委員会、年金者組合などの年金改悪反対!国会前座り込み行動であいさつ
 赤嶺政賢、穀田恵二衆院議員、紙智子参院議員 イラク人質事件被害者5人をサポートする会の国会内集会であいさつ
 八田ひろ子参院議員 全日本年金者組合愛知県代表から年金改悪法案廃案・有事七法案廃案などの要請を受け懇談。自治労連代表から年金改悪法案廃案・有事関連七法案について政府への意見提出を求める要請を受け懇談
 ……19日 
 宮本岳志参院議員 東京民医連の新入職員などから医療年金問題で要請を受け懇談
 ……18日 
 吉川春子参院議員 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟長野県本部から要請をうけ懇談
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2004年05月31日,
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治維法国賠同盟/山形で支部集会/山本宣治、野呂栄太郎を記念して

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟山形支部と同天童支部は二十三日、山本宣治没後75周年、野呂栄太郎没後70周年を記念した集会を山形市民会館で開きました。
 約七十人が参加。治維法国賠同盟山形支部長の高橋健弁護士の主催者あいさつに続き、治維法国賠同盟中央本部副会長の増本一彦弁護士が「治安維持法と平和憲法」と題して講演しました。
 増本氏は、戦前の絶対主義的天皇制と日本の侵略戦争に反対し、治安維持法の犠牲となった多くの人たち、女性のたたかいを生々しく紹介。そのたたかいが日本国憲法の平和条項、国民主権の原則に結実する過程、現代的な意義を身振り手振りを交えて語り、「憲法前文と九条にこそ二十一世紀に日本がすすむべき道が示されている。憲法を守る声を大きく広げよう」とよびかけました。
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2004年05月26日,
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国会通信/あいさつ交渉交流/……24日

 井上哲士参院議員 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の法務相・参院議長要請に同席
 岩佐恵美参院議員 全国食健連第15回総会であいさつ
 塩川鉄也衆院議員 消費税廃止各界連絡会の定例街頭宣伝で演説
 ……21日 
 八田ひろ子参院議員 自治体労働者日本共産党後援会の決起集会であいさつ
 林紀子参院議員 全日本教職員組合・教組共闘の交流集会であいさつ
 吉川春子参院議員 全日本教職員組合の国会前座り込み行動であいさつ
 石井郁子衆院議員 全日本教職員組合と教育基本法・義務教育費国庫負担問題で懇談
 山口富男衆院議員 全日本教職員組合の代表から教育基本法を守り生かす教育行政と義務教育費国庫負担金制度の堅持を求める要請を受け懇談
 穀田恵二、佐々木憲昭衆院議員、池田幹幸、林紀子参院議員 陸海空港湾労組20団体などでつくる実行委員会の守ろう!平和といのち大集会であいさつ・参加
 佐々木憲昭衆院議員 安保破棄中央実行委員会の宣伝行動で演説
 ……18日 
 高橋ちづ子衆院議員 治安維持法犠牲者国家賠償請求同盟の東北各県代表と懇談。中海堤防開削問題で中国ブロック代表団の農水省交渉に同席
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2004年05月26日,
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国家賠償法制定を/治維法国賠同盟/法相に請願

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟(中西三洋会長)の近藤一雄副会長(79)、斉藤邦雄事務局長(78)らは二十四日、野沢太三法相に面会し、犠牲者への国家賠償法の制定を請願しました。請願書は「ふたたび戦争と暗黒政治を許さぬために治安維持法体制の復活に反対」するとして、国は治安維持法が人道に反する悪法であったことを認めること、犠牲者に謝罪と賠償をおこなうことを求めています。
 治安維持法は一九二五年に制定。主権在民を主張し戦争に反対した人々を逮捕、拷問、投獄しました。四五年の終戦で法律が廃止されるまでの犠牲者は逮捕者数十万人、送検者七万五千人、拷問による虐殺や獄死者は二千人にのぼります。
 一九七〇年、国連で「戦争犯罪と人道に対する罪に時効はない」とする国際条約が発効。ドイツやイタリアでは国内外の戦争犠牲者に年金を支給しています。戦争中は日本の植民地だった韓国では、治安維持法犠牲者を愛国者として表彰し年金を支給。アメリカ、カナダでは第二次大戦中、強制収容した日系市民に一人当たり約二万ドルの補償金を支払っています。
 近藤副会長は、外国の戦後補償も紹介し、「あの十五年戦争の反省の上に立ってぜひ法制化を推進してほしい。『悪かった。再びそういうことはやらない』と謝罪してほしい」と強調。法制化の早期実現を求めました。
 野沢法相は「声がこうしてあがったこと自体、尊いこと。議員立法による立法化をすすめていただきたい」と回答しました。
 このあと、倉田寛之参院議長に要請。倉田議長は「請願の趣旨は承った。私から法務委員会に伝えたい」と述べました。
 日本共産党の井上哲士参院議員が同席しました。
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2004年05月25日,
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相沢良を語り継ぐ会/生誕地の青森・浪岡で開く

 治安維持法の弾圧で二十五歳の若さで命を奪われた相沢良の生誕地、青森県浪岡町で十六日、「相沢良を語り継ぐ会」が、五十人をこす人が参加して開かれました。
 相沢良の顕彰碑前でおこなわれた碑前祭で、木村昭四郎会長が、「戦前、相沢良など先人が、治安維持法の弾圧に屈せず、戦争に反対し、たたかったことが、憲法に実り、戦後の平和や暮らしがある。頑張れば相沢良たちが希望した戦争をなくすことができる時代になっている」とあいさつしました。
 献花がおこなわれた後、農村環境改善センターで交流会が、開かれました。治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟青森県本部女性委員会がつくった紙芝居『相沢良の青春』の上演や顕彰碑建立にいたるいきさつなどの発言が相次ぎました。
 工藤祥三事務局長は、「長野県からバスでくるなど、全国から碑を訪ねてくる人がいる。『道の駅』に碑の案内板を設置したいので募金を」と提案しました。日本共産党の高柳ひろあき参院青森選挙区候補からは、メッセージが寄せられました。
 「語り継ぐ会」は、相沢良の誕生日(五月十五日)前後に毎年開かれています。
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2004年05月21日,
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国会通信/あいさつ交渉交流/……18日 

 小池晃、はたの君枝、井上哲士参院議員、佐々木憲昭衆院議員 年金改悪法案成立阻止!全建総連集会であいさつ
 大沢たつみ参院議員 全港建の生公連署名決起集会であいさつ
 林紀子参院議員 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の国会要請行動であいさつ
 穀田恵二衆院議員 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の衆院議長要請に同席
 塩川鉄也衆院議員 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟埼玉県本部の代表から「ふたたび戦争と暗黒政治をゆるさないために治安維持法国家賠償法(仮称)の制定を求める請願」を受け懇談
 山口富男衆院議員 地元で働く仕事と九十日支給復活を要求する北海道連絡会から季節労働者対策や失業対策の強化について要請を受け懇談。学生無年金障害者への年金支給を実現する関西の会などの上京団から無年金障害者の解決について要請を受け懇談
 ……15日 
 林紀子参院議員 福祉エキスポ実行委員会の「障害者差別禁止法制定実現への行程」でシンポジストとして出席
 ……11日 
 高橋ちづ子衆院議員 第17回捕鯨の伝統と食文化を守る会であいさつ。日本農業新聞全国大会レセプションであいさつ
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2004年05月19日,
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犠牲者に国家賠償を/治維法国賠同盟/法制定を衆院議長らに要請

 戦前、戦争に反対した人々を治安維持法にもとづき逮捕、拷問、投獄した日本政府に対して、謝罪と賠償を求めている治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟(中西三洋会長)は十八日、「犠牲者への国家賠償法」(仮称)の制定を国会議員に要請しました。
 全国から百四十一人が要請に参加。三十四万二千人分の国家賠償法の制定を求める請願署名を議員に手渡しました。
 衆院第一議員会館で開かれた集会では日本共産党の林紀子参院議員があいさつ。犠牲者のひとりで山口県から参加した田熊真澄さん(95)は「ふたたび戦争と暗黒政治を許さず、がんばっていきたい」と話しました。
 同盟の松崎濱子顧問(91)、高嶋信敏副会長らが、河野洋平衆院議長に面会し要請。日本共産党の穀田恵二衆院議員が同席しました。
 松崎さんは戦前、地下鉄銀座線で出札係(きっぷ売り)として働いていました。徴兵を理由とした運転手への退職強要、賃下げなどに抗議し四十日間のストライキをたたかい勝利した「もぐら争議」に参加。争議の一カ月後、松崎さんは十八歳で、特高警察につかまり、帯を取り上げられてけとばされ、裸にされたなど生々しい記憶を語りました。
 松崎さんは「戦後、治安維持法は『なかったことにする』とされましたが、『ごめんなさい』の言葉もなく現在に至っている。せめて謝っていただきたい」と河野議長に訴えました。
 議長は「日ごろ見落としていることを再認識した。しかるべき場所で検討したい」と答えました。
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2004年05月19日,
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治維法国賠同盟/請願署名が2万人超える/秋田県本部

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟秋田県本部はこのほど、十八日の国会請願に提出する「ふたたび戦争と暗黒政治を許さぬために、治安維持法の犠牲者に治安維持法国家賠償法(仮称)の制定を求める」請願署名の最終集約をしました。
 集約の結果、同盟県本部定期総会が決定した自主目標である団体署名九百、個人署名二万を超え、過去最高の団体署名九百七十五、個人署名二万二千五百七、合計二万三千四百八十二筆に達したことを確認しました。
 この署名の推進にあたって、同盟組織が月別目標を設定し、毎月の到達状況を確認し、次の段取りを具体化して会員に徹底するなど組織的・計画的な活動とイラク派兵反対、憲法改悪反対、年金改悪反対など国民的な課題と結合した署名活動で新たに広がったことが特徴です。
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2004年05月18日,
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戦前の共産党員を『歴史辞典』に紹介/新潟・長岡市が発行

 新潟県長岡市はこのほど、同市の歴史・文化、先人の営みや思想に触れることのできる『長岡歴史辞典』を発行。同辞典に、日本共産党の戦前の活動家・遠藤元治が紹介されました。
 遠藤元治(一九一一―三九年)は、『日本共産党の七十年』で紹介された戦前の無名戦士です。治安維持法違反で逮捕・投獄された遠藤は、三九年十月十一日、ひん死の状態で仮出獄。二日後の十三日に死去、死後は闇から闇へと葬られ、同市で知る人はほとんどいませんでした。
 七二年ころ、「元治を知る会」の加藤栄二氏らが発掘、その内容を冊子『美しい未来を求めて―反戦にいのちを捧げた遠藤元治、二十七歳の生涯』にまとめ、世に紹介しました。
 九四年に、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟新潟県支部が、同冊子の復刻版をつくり、広く県内外に遠藤元治の業績を世に知らせました。
 『長岡歴史辞典』への掲載は、これらの取り組みの広がりが反映したものと見られます。数年前には、民放テレビでも放映されました。
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2004年05月15日,
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治維法国賠同盟秋田支部が学習

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟秋田支部(藤田實会長)は九日、日本共産党の元中央委員・秋田県委員長の三浦雷太郎さんをしのんで十五人が参加して、学習会と墓参りをしました。
 秋田市の学習会では近江谷昭二郎同盟県本部会長が講演し、三浦さんの戦前・戦中の活動、敗戦後の秋田県党組織再建の活動について詳しく紹介。治安維持法下で五回も検挙・投獄を繰り返しながらも、共産党組織の建設と小作争議の指導などで不屈にたたかいぬいた力の源泉はマルクス、エンゲルスの古典などを繰り返し読み、常に労働者、農民のたたかいと結びついていたことだと述べました。また、戦後の衆院選と知事選に繰り返し立候補し、県民を励ましてきたことにも触れ、来る参院選の勝利に向け全力を尽くすことが三浦さんの遺志に応える道だと呼びかけました。
 参加者からは、三浦さんは楽天家であったこと、演説がうまかったことや、周りに温かみを醸し出す独特の雰囲気をもち、苦労をいとわなかったことなど、こもごも思い出が語られました。
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2004年05月14日,
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春の水しぶき「平和の滝」/札幌市西区

 札幌市西区の山ふもとにある「平和の滝」。勢いよく流れ落ちる水も冷たそうに水しぶきを上げています。
 春の陽気もここは別。水しぶきに「涼しすぎる!」の声も。所々に残雪もある一方、ヤマザクラが目立ちます。
 すぐ近くには、働く者の解放のために不屈にたたかい抜いた女性活動家・相沢良の事跡案内とレリーフ像碑が治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟道本部・札幌支部によって建立されています。
 「治安維持法による不当な弾圧のもと、札幌市内で働く女性労働者とともにハイキングを行い、平和や働くものの幸福について語り、学習し、労働歌をうたって勇気づけていたゆかりの所です」と書いた「相沢良と平和の滝」のパンフレットがご自由にお持ち帰りください≠ニポストにありました。
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2004年05月14日,
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「3・15」大弾圧記念集会を特集/『北海道経済』5月号

 北海道経済研究所は、このほど『北海道経済』五月号(写真)を発行しました。「3・15」大弾圧事件七十六周年記念集会の特集号です。
 北海道高校教職員センター付属教育研究所所長の宮田汎(ひろし)氏の記念講演「知られざる治安維持法(体制)下の北海道―戦争反対はこうして弾圧された」が全文収録されています。
 治安立法の中の大黒柱であった治安維持法とはどういうものか、北海道における弾圧の概況、北海道における最初の治安維持法弾圧である集産党事件について、三・一五、四・一六事件、三・一五弾圧に屈しないたたかい、全協への弾圧、女性への弾圧、陸軍特別大演習・天皇行幸にかかわる弾圧、北海道綴方連盟事件、生活図画事件、今まであまり語られてこなかった樺太における治安維持法弾圧などについて、当時の写真やビラ、新聞記事なども紹介しながら、くわしく解明しています。
 ほかに、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟道本部会長・高嶋信敏氏、日本共産党道委員会の高島勝氏、国民救援会道本部会長の守屋敬正ら各氏のあいさつ、日本共産党の大門みきし参院議員、紙智子参院議員、岡ちはる氏、宮内さとし氏らのメッセージが収録されています。
 頒価五百二十五円(送料六十八円)。北海道経済研究所は電話・ファクスともに011(853)9366。
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2004年04月25日,
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イラク、有事法制…憲法守るつどい/福井

 「三・一五、四・一六弾圧事件の歴史を忘れない―平和、民主、人権の憲法を守る記念のつどい」(主催・治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟福井県本部)が十六日、福井市の県民会館で開かれ、約五十人が参加しました。
 三・一五事件で検挙された大島とよと赤ん坊の留置場内での様子が描かれている太田操さんの手記が朗読されました。
 講演で、県同盟の吉田一夫会長が、治安維持法改悪に反対し、命をかけてたたかった山本宣治の活動を紹介しました。島田広弁護士は、有事法制とイラク派兵、憲法改悪の危険な動きについて話し、「マスコミの一方的な政府寄り報道が強まる中で、イラクの真実を多くの人に知ってもらう活動が大切です」と訴えました。
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2004年04月18日,
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「多喜二の夕べ」帯広で170人参加

 日本共産党十勝地区委員会、国民救援会帯広支部、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟十勝支部は十日、帯広市内で「小林多喜二の夕べ」を開き、百七十人が参加しました。
 主催者を代表して佐藤糸絵実行委員長があいさつ。小樽商科大学の荻野富士夫教授が「小林多喜二の生きた時代と現代」と題して講演しました(写真)。多喜二の時代と多喜二の成長過程を述べ、国外に向かっては侵略戦争、国内では反動的恐怖政治に対するたたかいと彼の成長過程から作品を学び取ることが重要であると強調しました。
 次いで、郷土史研究家の松本尚志氏が「治安維持法下の青春・十勝」と題して特別報告。戦前の十勝・帯広での弾圧と、そのなかでの労働運動、農民運動、無産者消費組合、生活つづり方運動などについて話しました。
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2004年04月16日,
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ビラ配布弾圧に抗議文/治維法国賠同盟青森県本部理事会 首相に送付

 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟青森県本部は二日、青森市で理事会を開き、小泉首相に「ビラを配っただけで弾圧される戦争と暗黒政治の復活の動きに抗議する」という抗議文を送ることを決め、送付しました。
 理事会では、小泉内閣が自衛隊をイラクに派兵し、国民を戦争に動員する有事法制、国民保護法の強行の動きが強まっていること、ビラを配っただけで逮捕、起訴されるなど、民主主義をじゅうりんし、出版の自由を抑圧する危険な動きが強まっていることについて討議しました。
 「ビラを配っただけで逮捕、起訴されるなどは、かつての治安維持法であり、公安警察は特高警察を思い起こさせる」「青森県の下北で国家公務員法違反で逮捕、起訴された事件の裁判で無罪を勝ち取った経験もある」などの意見がだされました。
 理事会では、戦争と暗黒政治の動きを阻止するためにも治安維持法犠牲者への国家賠償法制定を求める国会請願署名の目標達成に全力をつくすことも決めました。
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2004年04月06日,
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逮捕おかしい/警視庁公安部の弾圧――各界はこうみた

 警視庁公安部が「ビラ配布」を理由に、社会保険庁目黒社会保険事務所の堀越明男さん(50)を不当逮捕した事件で、各界に懸念や批判、怒りが広がっています。識者の声や報道を紹介します。
政治活動禁止は憲法違反/弁護士(第一法律事務所)/竹澤 哲夫さん
 今回の事件で逮捕の理由となった国家公務員の政治活動を広く禁止する国家公務員法(一〇二条一項)と人事院規則は、マッカーサー書簡に基づく政令二〇一号(一九四八年七月)に由来するものです。政令二〇一号は公務員のストライキ権の禁止と、政治活動の禁止の二つを柱としていました。それは戦後の民主化を進めるうえでの大きな力の一つとみなされた公務員労働者の力を奪うために、政治的に仕組まれた反動化攻撃でした。
 公務員の職種の区別や、行為の公的・私的の区別を問わず、ほとんど全面的に政治活動を禁止する現行法の規定は、公務員の言論・政治活動の自由を侵害し、明らかに憲法違反であるとの論点はすでに出尽くしています。
 司法の反動化のもと猿払事件最高裁大法廷判決(一九七四年)で判例変更がなされ判例上は合憲とされたものの、下級審での違憲・無罪判決の蓄積や国民世論を受けて、警察は実際には長い間、公務員法の具体的適用はできないできました。特に本件のような、時間外における一市民としての政治活動については、厳しく適用を戒められてきたのです。
 それが、何十年かぶりに突然でてきたことに驚きを禁じ得ません。そこには深い背景、経緯があり、根が深いものがあると感じます。
 現在、平和原則をはじめ憲法の基本的価値を掘り崩す動きが非常に露骨になっています。
 こうした動きに対抗して憲法を守る力と運動の中心は労働者です。そのなかで、政府の内部の部隊でもある公務員労働者の勤務時間外の政治活動に対して、こういう攻撃が新たに表面化したことは重大だと思います。
 また日本共産党が狙い撃ちされていることは絶対に許されないことで、背景の究明が必要です。
異常な捜査、意図感じる/ジャーナリスト/大谷 昭宏さん
 逮捕が不当なのは当たり前だ。マスコミの記者も「逮捕はおかしい」といっている。
 古い話を口実に家宅捜索をして事件にすること自体異常だ。最初から意図的に捜査をやったとしか考えられない。
 公務員が政治家の横に立って演説をしたとか、勤務中に仕事をほったらかしにして政治活動したというならともかく、地域でビラを配布することなど一般的に行われている。
 思想信条の自由は憲法で保障されており、国家公務員法に思想信条の自由を縛る権限はない。
 警察庁は、警察官の増員を要求している。治安情勢の悪化で手が回らないと六千人の増員を要求している。
 国民はストーカーや児童虐待、泥棒をちゃんと捕まえてほしいと思っている。
 公務員がビラを配ってだれが迷惑しているというのか。こんな暇なことをして増員なんて口がさけても言えないだろう。人員や予算を増やしたいとはもってのほかだ。
 逆をいえば共産党たたきをして自公政権を喜ばせて、予算増額の手土産にしようとの意図があるのではないか。
戦前の特高警察のようだ/治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟中央本部会長/中西 三洋さん
 今回の事件は、憲法で保障された国民の自由を侵害するまったく不当な政治弾圧です。
 政府が憲法を蹂躙(じゅうりん)してすすめるイラク戦争、自衛隊派兵に、国民の反対運動が大きく盛りあがっている中で起きた今回の事件は、共産党を弾圧することで、反戦運動を弾圧しようとする悪質な政治弾圧であり、絶対に許せません。
 私たち治安維持法犠牲者は戦前、日本の侵略戦争に反対し、大弾圧を受けました。その経験からいっても、今度の事件は、日本の民主主義の発展にとって、大きな支障となりかねません。
 公安警察がいま、戦前の特高警察のような役割を果たそうとしていることは、許せません。
 日本と世界の平和のためには、この政治弾圧事件を絶対に許してはならない。
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2004年03月05日
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野呂栄太郎の墓・碑前祭/没後70周年 参院選の前進誓う

 戦前の日本共産党の指導的幹部の一人で経済学者の野呂栄太郎(一九〇〇―一九三四年)の没後七十周年の十九日、野呂家墓地のある札幌市豊平区の平岸霊園、野呂の出身地である空知管内長沼町でそれぞれ墓前祭、碑前祭と記念の集いが行われました。
 日本共産党北海道委員会主催の墓前祭では、黙とうの後、島垣正信副委員長があいさつに立ち、「野呂をはじめとする戦前の侵略戦争反対、人間解放の不屈のたたかいの精神を受け継ぐこと」を強調。岡ちはる参院道選挙区候補が「七月の参院選で保守二大政党づくりを打破し、比例で五氏必勝、選挙区での躍進のために全力をあげること」を誓いました。
 墓前では小雪の舞うなか、約三十人が野呂の志を受け継いで政治革新に奮闘する決意を固めました。
 党南空知地区委員会、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟南空知支部主催の碑前祭には六市町からメッセージが寄せられました。
 記念の集いでは「野呂栄太郎と今日の時代」と題して、日本共産党中央委員会学術・文化委員会事務局長の土井洋彦氏が講演をしました。
 野呂栄太郎は、慶応大学在学中から革命運動に参加。病気療養のため転地しながら『日本資本主義発達史』を完成し、科学的社会主義の立場から日本資本主義を解明、党中央委員の一人として党活動を指導しました。スパイの手引きで逮捕され、警察の拷問によって病状を悪化させ、三十三歳の若い生涯を終えました。
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2004年02月20日
「赤旗」)

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プロレタリア詩人・今野大力生誕百年/治維法国賠同盟道北支部が冊子発行

 戦前のプロレタリア文学運動で活躍し、全日本無産者芸術連盟の機関誌『戦旗』や『婦人戦旗』『少年戦旗』などの編集に携わった詩人・今野大力が生まれて百年。五日は、その記念日でした。郷土の旭川市で治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟道北支部が、一昨年から数回にわたって開いてきた「もっと知りたい今野大力」の記録を中心にした同名の冊子(写真)を発行しました。
 「不屈でこころやさしい革命詩人を知ってもらう一つの手がかりに」(吉原成三・同支部長)と出されたものです。大力の出生地・宮城県丸森町などゆかりの地を丹念に踏査した佐藤比左良、大力の作品を声に出して読んでみようという菅野浩、生きた時代を跡づけた大浦徹、河合剛俊の各氏らの講演。大力の生き方を今日への糧にし、受け継ぐ思いを記した感想などを収録。「今野大力と関連略年表」「自由と人権を求めて 道北の碑めぐり」など役立つ資料も掲載しています。頒価八百円。問い合わせは、同支部рO166(22)2133。
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2004年02月07日
 「赤旗」)

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